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【読書感想】スロウハイツの神様(上・下)

『スロウハイツの神様』辻村深月

かがみの孤城を読んで辻村深月さんのファンになりました^ - ^

かがみの孤城の感想はまたのちほど載せたいと思います。

内容は有名漫画家や脚本家の卵、画家などすごい才能を持った人たちが同じアパートで暮らす物語なのですがとても面白かったです。

辻村深月さんの物語はすぐに世界観に引き込まれるし、上下巻あって長いのですがすぐに読み終わってしまいました。
どんどん先に読み進めたくなるお話でした。

まず主人公の赤羽環という女の子は脚本家の卵でありアパートをおじいちゃんから譲り受けてそこに住むアパートの住人は赤羽環が面接して決めています。
そこでこの物語のキーパーソンであるチヨダ・コーキもこのアパートに住んでいるのですが彼は有名な漫画家で人と関わる事を苦手としています。

赤羽環もなぜ自分が住む人を決めているかというと好き嫌いがハッキリしているしっかりとした性格でそこに住む人も何かしらの夢があったり、人間性を見極めたい為です。
この集まった住人で繰り広げられる物語や、新しく来た住人でまた違う問題が発生したり、、
という展開になっていきます。

私がこの物語で好きになったところは、環は普段あんなにしっかりしていて強そうな女性なのに実は人間らしく弱い部分もあるところ、
そして大好きで尊敬するチヨダ・コーキとは幼い頃に会っていて、チヨダ・コーキは過去の環にたくさんの救いの手を差し伸べていました。

その事は彼しか知らなくて、大人になって出会った環にお久しぶりです、というのですがもちろん環は知らないので人違いかと勘違いして怒ってしまうのです。

実は本当であるのに環は知らない。
あの時自分に手を差し伸べてくれたのは
チヨダ・コーキとは知らない。

そんな読み終わった後には暖かいものに包まれているような気分になりました。

環に気付いてほしいってもどかしい気持ちもありました笑

これは心温まる作品なのでまた読み返すと思います。

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