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忽湧 7/9 「秋なすび」

職場の方の不思議な話です。
もし何か知っている方がいればご連絡いただけると幸いです。

話してくれた方をDさんと書かせていただきます。

Dさんは落語を聞くことが好きで、よく落語に行っているのは職場内の人はよく知っています。
Dさんのデスクには落語家とのツーショットや、落語家がプリントされたカレンダーなんかがありました。

それで、Dさんが落語が好きになったのは一つの落語からなんだそうです。
父がまだ子供のDさんを連れて行ってくれて。
それからどっぷりハマったとか。
でも、その落語家さんがいったい誰だったのか、
それが思い出せないそうです。

題名は覚えているそうで、「秋なすび」というらしく。
あらすじとしては
娘に対して母親が毎日毎日茄子を出す。
そして娘の方が、「茄子は飽きました」と訴える。
それを聞いた母は、
「秋茄子を食えるのは今年限りだからお食べ。春には嫁に行くんだから」
と言う。

落語の面白さというものがストーリーによって決まるものではないことは
無学者の私も知っていましたが、子供が面白がる内容か?
とDさんから話を聞いた私は思いました。
Dさんもそのことが気になっているらしく、
子供が楽しめるのだから、
きっと腕の立つ有名な方に違いないと思ったらしいのですが、
どれだけ調べても、件の落語家さんではないと。

お父さんに聞いても、
「チケットは貰いものだったから知らない。」
の一点張りで。

しかも何が面白かったのかもよく覚えてないらしいです。

Dさんが覚えていることを以下にまとめて書いておきます。

・2000年の春。
・会場は福井県の公民館。非常に暗く、不思議な音楽が流れていた。
・落語家は四角い顔。全く笑わない。


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