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変わりつつある技術企業の情報発信の中で


こんにちは。Aalto International JapanのMariです。

Aaltoin noteでは、Aaltoが普段扱っている技術×PR×グローバルでの、一部の人しか気にならないマニアックなトピックを、ラジオのようにゆるりと話しています。だいたい熱が入ると、長くなりがちなので、さらっと読み流してもらえたら、ぐらいに思っています。


今日は特に、技術の分野で、海外向け情報発信に関わる方々に向けて、
知っておくと良いポイントを共有したいと思います。


技術に関して発表するタイミングが、ますます早くなっている

企業がコンセプトやビジョンベースで発表し、動画などでイメージを想起させるような情報発信が多くなってきています。


例えば、新しい技術に関する実証実験や、コンセプト段階での
情報発信がメディア掲載に繋がるケースが多々あります。
スタートアップ企業では、ビジョンベースの情報発信が上手なところがあります。


コンセプトやビジョンを提示し、技術の進捗状況のアップデートを展開することで、オンラインメディアが情報を追って記事にしていくような流れです。

メディア側は、できるだけ早い段階でトピックを執筆したいため、いち早くコンセプトの実証を発表している企業があると、その企業がリーディングカンパニーとして注目されます。


全てを整えて製品化してからようやく、リリースや発表をしても、このタイミングではもうニュース価値がなくなってしまっていることがあります。


また、ビジョンを素材とした発信となると、その素材としては、キーマンの声(CEOや開発をリードした技術トップのビジョンに関するコメント)が重要な内容となります。


日本企業は、ビジョンや実証実験ベースでは、発表をしていない企業も多いですが、世界のコミュニケーション手法を見ていくと、キーマンを前に出さない情報発信では、掲載獲得や取材獲得が難しいことが多いです。


プレスリリースでなくても、取材や記事執筆に繋がることがある


そこで、情報発信の結果を見ていると、プレスリリースではない記事、例えば、オウンドメディア用に制作したトピックス記事を発信し続けた結果、その情報源を元に、取材のリクエストがきたり、記事掲載の中で、ニュースを補足する情報として、企業の発信情報が総合的にカバーされていることが多くあります。


逆に、急に海外に単発でリリースを打って、海外メディアに取り上げられることは、よほどのテクノロジーの革新性がない限り、難しいといえます。


毎日膨大な数を受け取るメディアにとって、プレスリリース自体も関連性のないものを送付していると、読まないままゴミ箱へ、あるいは、購読解除されます。


普段から、業界メディアに対して、コミュニケーションとオンラインでの情報発信を積み重ねて知ってもらうことが土台になります。


日本の企業は、情報発信を過去にあまり実施していないことで、企業や事業内容やその最新トピックスが知られていないことが多いというのが現状です。

ヨーロッパであれば、ヨーロッパ企業との共同事業やプロジェクトに、どのように関わり、ヨーロッパ市場や世界にどのように貢献しているかを伝えることで、企業や事業を知ってもらうことに繋がる可能性もあります。

テクノロジー分野の情報発信であれば、いかにグローバルの課題解決に貢献するのかという視点での発信情報づくりは必須です。

例えば、地球環境、食糧問題など、持続可能な社会に向けたテクノロジーについては、ローカルでの実証実験についての情報発信でも、発信コンテンツをベースにして、世界のメディアが取り上げています。



記者とのコミュニケーションでもオンラインコンテンツが重視されている


ニュースに動画を埋め込んで情報提供する企業も増えてきました。
動画や写真、記事コンテンツなどで、企業や事業、テクノロジーについてわかりやすく伝えることができているでしょうか。

記事を執筆する側としても、記事に活用できる画像、動画素材の提供が乏しいニュースについては、取り上げにくくなっています。

また、編集部で、企画記事を特集する際にも、「この分野で強い企業は?」「最近のニュースは?」と、当然ながらオンラインでリサーチをしてから企画に臨みます。

この時点で、情報発信ができていない企業は、発見される機会を逃します。
情報提供素材としても、製品写真ベースでは、これまでの製品との違いがわかりにくいことから、アプリケーションでの活用イメージがメイン写真として採用されることが多くなっています。


今日はこのぐらいで。
少しでもお役に立てば幸いです。またひとつずつまとめていきます。


それではまた!

Mari@Aalto


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