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「教授」の思い出 その6 人間の奥が深い

V40に乗り始めて、直ぐに硬い脚を何とかしたい思い、「教授」に相談しました。
V40には「教授」も何度か乗っていたので、色々相談にも乗ってくれたし調べてくれました。
当時V40は生産され始めたばかりで、どのサードパーティからも対応品は出ていませんでした。無いのはどうしようもないのですが、どうも同じフォードグループだったマツダの脚が流用可能だと分かりました。
元トヨタの富士研究所でメカニックをしていたアストンさんを紹介してくれて、ものは自分で購入し、交換作業をアストンさんがしてくれました。
流石にプロで接地感も上がり、良かったのです。夜の首都高でM3とバトルし一歩も譲らなかったと、M3のドライバーが「ボルボって速いんだ」と言っていたと。
が、それでも満足行かない自分がいまして、散々探しまくりました。
色々と探した結果、「サスペンションの神様」と言われる國政さんに連絡が付きました。「教授」に同行してくれと言っても、嫌な顔もしないで、「良いよ」と二つ返事で同行してくれました。元々ダートラもしていた、「教授」は國政さんのことも知っていましたが。
その時の「教授」のメール

こんつわ^^。
ぶっとび国政+モンスタ田嶋は別格の速さでした><;。
 セッティングの峠の下りなら、わちきが速いのに、本番は遅い・・・・これがわちきの泣き所^^。
 田中の慎ちゃんと、金の無いチームは辛いねと><。

普通自分が関わった事を否定したり、真逆なことを言っている奴なんか、相手にしたくないですよね。でも「教授」はそうじゃないんです。それだけでも凄いと思います。行って二人でデモカーのロードスターを運転して、あまりの接地感の高さにびっくり、それから二人で相模湖通いが始まりました。

「教授」の試乗感想
そうなんですよ、減衰力のセッティング。
縮みで硬く・伸び側で(軟らかい)伸びやすいって事は
シリンダー内のバルブを縮みでは(圧が強く)伸びでは(圧が軟らかい)
これが昨日の試乗で良く解りましたね・・・・
四輪が同じ設置圧で路面を掴む・・・これがベストなんでしょうが
どうしてもコーナリング中は、外側タイヤに加重が掛かり
アクセルを開けて居る時は、リアタイヤに・・・・アクセルを抜くと
フロントタイヤに、ましてブレーキング時には車重の70%位が
外側タイヤに掛かります。
残りの30%の車重を内輪がちゃんと路面にタッチしているか?
これが出来ているのが素晴らしかったDESU^^。

で、國政さんの講義を拝聴しつつ、マツダのビル脚に換装してもらい、現在に至るわけです。國政さんには、先月もC5Aircrossのアライメントをお願いしに行きました。「教授」が亡くなったことを話すと、とても残念がっていました。

上の写真は、2014年6月に、千葉・房総のツーリングで大山千枚田に行ったときのものです。


その1 追悼
その2 「教授」その人
その3 峠
その4 ドライビング…。
その5 イタリアンシェフ
その6 人間の奥が深い
その7 晩秋蓼科ツーリング
その8 いつか

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