見出し画像

2022/07/12 寝たら済む歳なのに

 5時40分起床。早朝特別授業があるので弁当作りも前倒し。まあ寝不足。
 いよいよノープランで頼みの綱の冷食も心許ない在庫で、苦しみ紛れのナポリタン弁当をこしらえる。ご飯はいつもより少なめながら卵焼きの下辺りまで入っている。

画像1

 部活が佳境に入り、今日は8時半までだ、と朝から疲れた表情の息子1(強化部活は大会前は練習延長が自在であるという。おそろしや)。早く寝ないのが原因では、と突っ込むと流された。若者の夜更かしは既定路線ではあるけれど、寝たら済む歳なのにね、と思う。

 一昨日は安倍さんのお通夜、昨日は葬儀・火葬だった。寺格も元総理にふさわしく増上寺。霊柩車は光岡のセンチュリーか。すごく長いタイプも観音開きも初見。たくさんの方が参列していたのをテレビで見た。横死は痛ましい限り。画面を見つつ、手を合わせる。ものすごく良い戒名をいただいていた。

 それにしても、結構一般人がお花を手に訪れているのは驚き。不謹慎なことを言ってる自覚はある。皆さん死に対して免疫なさすぎなのか、衝撃的な亡くなり方だから感覚バグってるんじゃないのか、と思ってしまう。冷静に見て、功も大きければ闇も大きかった。日本を守りつつも削った人だと思っている。だいたいあまりに最近のことで業績の評価はまだ出来ないし。瞑目して手を合わせるけれど、泣きながらお礼を言うほどじゃない。皆さんの様子が独裁者の国の国民のようでこわい。

 一昨日は偶然なのかわざとなのか、岸田さんが会見をしている時間に、犯人の母が入信している宗教団体の会見が開かれていたよう。当然のように、高額の献金なんてせびってない、と言っていた。そりゃそうだろう。せびらなくても、それが幸せに通じる道だとか(団体によって言葉や表現は違うだろう)言われ続けたら、苦しい立場の人は出す。絞り出してでも出す。どのカルトも信者は生活が苦しい層が多いのは、ここからの脱出を希求しているからだし、だからこそ献金する。ああいう宗教が汚い、というのはそういうところだ。良く出来た構造がそこにある。タイムラインを見ていると、宗教に無垢な人が多いと思う。今わあわあ騒いでる人は悪い意味で純粋で、危うい。今だってすぐに持ってかれちゃいそうな人ばかり。見ていてものすごく荒んだ気分になる。

 複雑。嫌な気持ち。私は間違いなく伝統宗教と言われる内の、結構なグレーな団体のお寺の子。そこの子だから否応なしに内側の人だ。うちの人たちは私の体質を前世の業としてしっかり拝めば救われる、と言っていたけれど、そんなもので治るわけもなく、この流れから割と早い段階から全く信じていなかった。信者さんに対して実直に極めて丁寧にやっていたけれど、言っていることは矛盾していた。子供の目で見てもいろんな部分で常識から乖離していたし、指摘しても通じなくてやはり早々に諦めていた。

 犯人の置かれた苦境は分かる気がする(苦境のみ。銃撃を肯定する意味ではない。念のため)。なにがどうなってどうなったのか、うっすら見える。お金の問題だけじゃない、盲信する人を近くで見ているしかない人ならではの苦しみ。それが彼を決定的に狂わせたのでは、と思う。

 センセーショナルな事件だからこそ、こんなに耳目が集まっているのだけど、宗教に振り回されて人生棒に振る人がいることが沢山の人に伝わる機会は別に欲しかった。

 私は祖父が亡くなって以来、宗派からは距離をおいている。身近な家族が信じていたものだから、そういう意味での愛着はあるものの、私のものではない感覚。外国人に私の宗派を聞かれたらBuddhistと言うけれど、それだけ。

  〆切の迫る書き物は、順調。プロットというか、方針は出来たので書くのみ。よく夢に見るのは8割書いて破綻、というもの。そろそろ見そうな気がする。途中気合い入れに抹茶味の陣太鼓を食べる。お餅が入って無くて残念。そして最近気づいた。お抹茶は好きだけど抹茶味は好きじゃない。

 結局書き物は出来たけれど夕方体調を崩してダウン。風呂に入った辺りからやたらめったら気分が、これが俺なのかと自分で驚くほど落ちてきたので、心頭滅却して惰性に頼る。惰性に任せて、なんとか風呂を出て即寝。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?