シェア
生田亜々子
2021年8月17日 16:26
陸軍省で働いていた祖母のこと① の続きです。戦争末期の暮らしなんとか暮らしは成り立っていましたが、戦局が進むほどに苦しいものになっていきます。祖母は義理堅い人で、何十年経とうと当時職務上知り得た極秘事項について、孫の私にすら詳しく話すことは一度もありませんでしたが、「戦争に負けそうなことは早いうちに知っていた」と言っていました。だんだん、将校さんが減っていく。ある時、部署の女子数人が将校
2021年8月14日 15:14
8月になると私も戦争のことを考えます。それは周囲の雰囲気で、というわけではなく、人と少し違う戦争体験をした人が私の祖母であったから。17歳の女の子がたった一人で、体を壊して実家に連れて帰られるまで特殊な環境で働きながら過ごした1年8ヶ月ほどの過酷な東京暮らし。戦争体験談の中でもあまり見ないものなので、ここに書いておきたいと思います。昨年94歳で亡くなった祖母は私の母方の祖母です。2歳手前