ささきたまき

ささきたまき

最近の記事

○○恐怖症

大学4年の9月、適応障害になった。 原因は研究室、特に担当教授の威圧感に怯えていた。 研究室は変更し、不登校の日々を送っている。 休養してから3か月、日々恐れているものがある。 それは蛍光色の黄緑。 前の担当教授が蛍光黄緑のプリウスに乗っていたのだ。 研究室に行くときに、その車を見ると心拍数が上がった。 ミスしたら、怒られたら、何か言われるかもしれないと 頭によぎるものを掻き消し、覚悟を決めて研究室に入っていた。 その影響だろう、前の教授は乗っていないのに蛍光黄緑プリウスを

    • ラベルの言葉

      大学2年の夏から2歳上の彼と交際している。 私たちは2022年の4月から遠距離恋愛を開始した。 遠距離恋愛が終了するまであと一年。 嬉しく、よく頑張ってきたなと思う反面、 彼と一緒になることが現実味を帯びてきて不意に不安になる。 2人の目標は家族で牧場を経営すること。 将来のために必要なキャリア形成、家族形成、 その他様々な選択肢の分岐点に立たされていることを、実感する。 正しい判断なのかわからなくなるときもある。 私の不安を掻き立て、傷つけるトリガーは「女」というラベルだ

      • 狩勝峠

        「狩勝峠」 北海道の新得町と南富良野市の間にある峠である。 日本新八景や日本三大車窓に選ばれるなど、頂上からは絶景を堪能できる。 私の遠距離恋愛は一言でいうと狩勝峠に収まると思う。 あの峠を乗り越えるたびに、入り組んだ感情を感じてきた。 彼に会うことを心待ちにして、アクセルを踏み込んだ春 何かを振り切るように、駆け抜けた夏 鹿との遭遇に怯えた秋 ライブカメラチェックが日課になった冬 あの坂を上るたびにウキウキし、下るたびにホッとした。 彼のいる町まで、2時間と30分

        • 夜の電話

          彼と付き合って8ヶ月 遠距離が始まって1ヶ月 私は自分の中でルールを作った 夜に長電話はしない である。 夜に長電話をしない理由は、私自身が夜になるとマイナス思考に陥りやすいからである。私の彼は無口だ。会っても電話でも私が多くしゃべる。会っている時は彼の感情が表情や雰囲気で分かる。しかし、電話では何も感じ取れない。感じるとは大きな意味を成していたのだと気付いた。何も感じれないとき、私は考えすぎてしまい感情が沈む。わざわざ感情が沈むようなことはしなくていい。 ついこないだ、