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○○恐怖症

大学4年の9月、適応障害になった。
原因は研究室、特に担当教授の威圧感に怯えていた。
研究室は変更し、不登校の日々を送っている。
休養してから3か月、日々恐れているものがある。

それは蛍光色の黄緑。
前の担当教授が蛍光黄緑のプリウスに乗っていたのだ。
研究室に行くときに、その車を見ると心拍数が上がった。
ミスしたら、怒られたら、何か言われるかもしれないと
頭によぎるものを掻き消し、覚悟を決めて研究室に入っていた。
その影響だろう、前の教授は乗っていないのに蛍光黄緑プリウスを見るとバクバクする。
あんな変な色なのにあのプリウスがこの町も隣の町でも走っている。
なんであの色なんだ。悪趣味だ。
あるときジープのような蛍光黄緑の車が走っていた。
それでも、私の心臓は激しくなった。
プリウスじゃないのに、ジープもどきなのに、、
車業界のなかにあの色が好きな重役がいるのだろう。
そいつが辞めないかぎり蛍光黄緑はなくならない。

私は蛍光黄緑恐怖症になってしまった。
恥ずかしくて人には言えない。
早く蛍光黄緑重役が退くことを切望している。


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