【日・西・独マルチリンガル四歳児】現在の語学力は?
我が家の四歳息子は、ドイツ生まれ。パパとはスペイン語、ママとは日本語、幼稚園ではドイツ語、という環境で育ってきた。
たまたま親がドイツに住んでいたから、三ヶ国語環境で育っている息子。現在の語学力はどんなものなのか?
日本語に自信が出た
多言語環境で育つ子どもは、話し始めるのが遅かったり、それぞれの言語で上手く話せなかったりする。一つの言語で育つ子どもより、複数の言語に触れなくてはいけないわけだから、当然と言えば当然。
息子の場合、話し始めるのは遅くはなかったのだが、意思疎通は出来るものの、会話のキャッチボールをするのが難しかった。例えば、幼稚園のお迎え時に今日何をしたのか質問しても、「わからない。」の一点張り。
恐らく、何をしたか表現できなかったのだと思う。四歳になって、質問するとしっかりと答えられることが増えてきた。この成長の1番の鍵になっているのが、日本語が主要言語として確立してきたからだと思われる。
4歳になる前に、5ヶ月間日本に滞在し日本の幼稚園に通わせることができたので、そこでグンと日本語力が伸びた。おかげで、ドイツ語とスペイン語は全く話さなくなったけど・・。日本語で言いたいことを言えるようになったのは大きな成長だ。
癇癪が減った
日本語がこのようにうまく話せるようになる前、私たち親を悩ませていたのが、癇癪だった。ほぼ毎日のように、大きな声で泣いたり叫んだり。
悩んだ私は専門家にも相談し、Sprachtherapie(スピーチセラピー)を受ける事を勧められた。Sprachtherapieの担当者には、3ヶ国語どの言語もうまく話せないのが原因だろうと言われ、それもあって日本に長期滞在し日本語力を伸ばすことにしたのである。
その結果、5ヶ月の日本滞在で、日本語力が大いに伸び、癇癪も減った。嫌なことがあると、自分で説明できるようになり、気がくわないことがあった時も、自分で気持ちの整理をつけられることが多くなった。
年齢とともによる成長もあるかもしれないが、息子にとって日本語が母語として確立したのが大きかったのだと思う。
今はドイツに戻ってきて、日々日本語を使えるのが母親の私だけになってしまった。そして、あと数年で学校で勉強が始まってくる。今の予定では、日本語ではなくドイツ語か英語かスペイン語で教育を受けさせる予定なので、今後息子の主要言語が変わってくるのか。
せっかく自信を持って話せるようになった日本語は、今後も不自由なく話せるように、親としてサポートしていきたいと思っている。
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