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ドイツ生まれ日本人の息子が初めて受けた差別

ドイツに住み初めて早6年。引き摺るほどではないが、小さな偏見や差別は何回か受けてきた。

つい先日、公園ではじめて2歳の息子と一緒に差別にあった。(と少なくとも私はそう思っている。)

当日の状況

公園で2歳息子とかけっこをして遊んでいた。5歳くらいの男の子たちのグループ(全員金髪で、移民ではないドイツ人の子供達だと思われる)が近寄ってきた。

5歳の男の子の一人「この子(息子のこと)、どこから来たの?」

私「この子はドイツ生まれだけど、私は日本出身だよ。」

男の子「日本?中国の近くにある国?」

私「そうだよ。」

男の子「ここは、ドイツだよ。」(なんで日本人がわざわざドイツに住んでるわけ?というニュアンスだった。)

私「・・・。」

男の子「この子(息子)の名前何ていうの?」

私「◯◯◯だよ。(息子の名前はドイツ人も発音しやすい日本名)」

男の子「へー。ダサい名前だね。」

私「・・・。」

5歳の子は意図的に差別をしようとしているわけではない。でも、私は不快な気持ちになったので、余計なことは言わずにこの場を去った。

差別だったのか?5歳の発言への考察

息子は、黒髪だし、明らかにアジア風な顔立ちをしている。ドイツ人カップルの子が多い保育園でも、他の子たちとは見た目が違う。集合写真ではすぐに息子のことを見つけられる。

5歳の子の発言は、無知から来ていると願いたい。自分の周りにいる人々と違う見た目の人たちがいる。でも、その人たちに違いに対して、言っていいことと良くないこと、してもいいことと良くないことがまだわかっていないのだ。

2歳の息子が初めて受けた差別。息子自身はまだ差別とは感じていないだろうけれど。

これから息子が成長していくにつれ、もっと身近にそして頻繁にこういった見た目や文化の「違い」を感じることが増え、そして時には人々からの「差別」を受けることも増えていくのだろう。

それによって息子が嫌な気持ちになることは多いと思う。でも、彼が差別に遭ってしまった時は、嫌な気持ちに寄り添いつつも、世界は違いで溢れていることを、親として伝えていきたい。

そして、息子の存在によって、他の子たちも見た目や文化の「違い」を学ぶきっかけになってくれればなと心から思う。

#多様性を考える

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