【エルバ島】驚きと魅力の詰まった島
このブログでご紹介している
私が愛してやまないフレグランスブランド「Acqua Dell'Elba」は
イタリアのエルバ島という島で生まれたが、
今回はそのエルバ島についてご紹介したいと思う。
エルバ島の基本情報
エルバ島とは?
エルバ島は、ティレニア海(地中海)に浮かぶ島で
イタリア半島とコルシカ島(フランス領)の間に位置し、トスカーナ群島中最大の島である。
シチリア島・サルディーニャ島に次いでイタリアで3番目に大きな島で
面積は約223㎢あり、日本の石垣島とほぼ同じ大きさ。
現在約3万人が暮らしている。
日本ではあまり知られていないように思うエルバ島だが
地中海の中でも有名なリゾート地として知られ、
夏のバカンスシーズンには美しいビーチを求めて
イタリアだけでなくヨーロッパ各地から多くの人が訪れる。
また、その豊かな自然が評価され、2003年にユネスコエコパークとして登録された。
エルバ島の歴史 ~ナポレオンゆかりの地~
エルバ島には紀元前から人が住んでおり、
エトルリア時代、ローマ帝国時代を経て、
ピオンビーノ公国とスペイン、フィレンツェ大公国がエルバ島を分割して支配するようになった。
なかでも、フィレンツェ大公国のメディチ家が
島の北側に軍港と、高台に要塞を築いてからは、エルバ島は急速に発展していった。
エルバ島の歴史の中で最も有名なのは、フランス皇帝から失脚したナポレオンが流刑先として送られたことである。
ナポレオンが流された当時、エルバ島はフランス領だった。
ナポレオンは統領として復活をはかるため、299日で島から脱出したが、
彼の人柄とその精力的な活動ぶりが伺えるのが島での彼の暮らし方だ。
エルバ島ではとても質素な暮らしをしながらも、
街路樹やワイン製造用の葡萄を植樹させ、劇場や病院を建設するなど、
エルバ島の経済力を高める貢献をしたそう。
エルバ島の領旗に3匹のミツバチが描かれているが、
これはナポレオンが「ミツバチのように勤勉に働くべし」という意味を込めた印だとか。
「Eble Was I Ere I Saw Elba」
(エルバ島を見るまで私に不可能はなかった)
ナポレオンが残したと言われている回文も有名である。
島にはナポレオンが過ごした住居が今も残っており、見学が可能となっている。
エルバ島の特徴
地中海の島であるエルバ島は、海岸に200を超えるビーチがあり、
夏のバカンスシーズンになるとヨーロッパ中から多くの人が海水浴を楽しみに訪れる。
温暖な地中海性気候のため、ブドウ栽培に適しており、
ワインの産地としても有名。
「Aleatico/アレアティコ」と呼ばれる甘口の赤ワインや、
「Vino Marino/ヴィーノ・マリーノ」と呼ばれる、葡萄を海に沈めて作られる白ワインが特に知られている。
緑に覆われた山や谷、雄大な自然が広がり、
“La macchia mediterranea”(地中海灌木地帯)と呼ばれる3メートルほどの低木に覆われていることが特徴で
アクアデルエルバの香りの中にも
この灌木地帯をイメージし、エッセンスを取り入れたのもが多くある。
エルバ島へのアクセス
最大の都市かつエルバ島の玄関口となるのが「Porto Ferraio」(ポルトフェッラーイオ)
飛行機でもアクセス可能だが、フェリーで行くのが一般的。
エルバ島行きは、いくつかのフェリー会社が運航しており、夏場などのピーク時は本数が増えるようだ。
●フェリー
エルバ島へ行くほとんどのフェリーは、
まずイタリア本土のピオンビーノ港からエルバ島のポルトフェッラーイオ港行きのフェリーに乗船。
そのほかエルバ島内には、リオ・マリーナ港やカヴォ港があり、本数は少ないが運航している。
・ピオンビーノ港からポルトフェッラーイオ港までフェリーで約1時間
・ピオンビーノ港からリオ・マリーナ港までフェリーで約45分
・ピオンビーノ港からカヴォ港までフェリーで約30分
●列車
・フィレンツェからピオンビーノまで電車で約3時間(ピサ乗り換え、本数少ないが直行もあり)、そこからフェリーで約1時間。
●飛行機
イタリアの主要都市(フィレンツェ・ピサ)からエルバ島(マリーナ・ディ・カンポ空港)行きのフライトも本数は少ないが運航している。
【エルバ島へのアクセス 共通のご注意点】
※時期によってフェリー会社や本数、所要時間も異なり、
また交通機関の情報は予告なく変更されることがあるので、
事前のチェックと注意が必要である。
◆島内での交通手段は?
エルバ島内はバスが巡っているが
その他、タクシー、レンタカーやレンタルバイク、専用車の利用も可能。
今回はエルバ島の基本情報についてお伝えしたが、
ここまでだけでも、エルバ島がヨーロッパでこんなにも人気のリゾート地で、
ナポレオンゆかりの歴史があることに驚く方も少なくないのでは?
島にはまだまだ多くの魅力が詰まっている。
その詳細については次回に続く!