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【2020年9月12日のこと】木皿泉のはなし、『文藝』2020秋号、他

1.秋の蚊に食われまくりのベランダミミミ文学。涼しいけど湿度高くて、素直には喜べない体感温度。


2. 今日は、脚本家木皿泉さんを囲むドラマ「すいか」のオンラインファン会があった。木皿泉さんの話がたっぷり聞ける多幸感たるや!


3. 木皿さん、ドラマやテレビ局、芸能事務所のことなど、包み隠さず話す。びっくりの連続。zoomのクローズドだから聞けてしまう話。


4. イベント関係者が慌てて「聞いた話はオフレコに!」と呼びかけていたけど、木皿さんは、これが外にもれて相手が怒ってきたら受けて立つつもり!と息巻いていた。かっこいい。


5. ドラマ演出を担当した方も登場して「あんなに色んなひとと戦ってケンカして作りあげていった作品はないし、その作品が誰かの癒しになって、18年間も愛され続けているなんて驚いている」と言っていた。


6. 大の大人がケンカしたり泣いたりしながら、押したり引いたりして物づくりをしていく根性や覚悟はプロだ。今は淡々と付き合い、表面では衝突せずSNSで悪口を言い合い、嫌になったら最後まで作り上げず放棄して去る、なんてのをよく見かける。ガチな関係が減っていると思う。


7. 今年はzoomで木皿さんとは直接お話は出来なかった。去年はたくさん話せたから我慢するけど、残念。でも、木皿泉さんの色んな話、とくにコロナ渦で感じた話などは、この先、半年以上は反芻し、楽しめると思う。ことば、刺さりまくり。


8. しかし、zoomミーティングは疲れる。イベント終了後、改めて木皿泉さんも寄稿している『文藝』2020秋号の「非常時の日常 23人の2020年4月5月」の日記アンソロジーを読んでいたら、寝落ちしてしまった。zoomミーティングに参加すると、わたしは必ず終了後に気絶するように寝てしまう。かなりエネルギーを使っているのだね。


9. 起きて再び『文藝』を読んだ。雑誌を買ってから1か月以上経つけど、今だからこそ、あの2020年の4月5月のことばが不思議な音色で響いてくる。自分も日乗を描き始めたこともあり、それが読み方に変化をもたらしてもいた。


10. 木皿泉さんをはじめ、いとうせいこうさん、大友良英さん、最果タヒさん、島本理生さん、柳美里さん、などの23人の日乗が並べられているが、自分の当時の日乗も思い出しながら重ねて読んでみると、いろんなことが蘇ってくる。少し息苦しくもある。


11. 23人の中で、SF作家の宮内悠介さんの当時のことは、ご夫婦のTwitterでオンタイムで読んでいたから、時間が経った今、違う媒体の雑誌テキストとして読むとタイムラグがあり不思議な感じがした。岸本佐知子さんの日記には、文末になぞの数字がナンバリングされていて、この日乗のフォーマットのような形式で書いているのかと妄想してしまった。


12. 夕方、目白のパティスリー「エーグルドゥース」に行ってみた。雨が降る中、やはり長蛇の列。今日は断念し、斜め前のピーコックで100円のドーナツを買った。庶民的で可愛いいドーナツ。


13. 木皿泉さんが最近、読んで良かったと聞いた鶴谷香央理さんの漫画『メタモルフォーゼの縁側』をネットで検索したら、これ、去年、知り合いが読んでいた漫画だと知る。おばあちゃんと高校生がBLつながりで仲良くなる話。電子書籍のチラ見せで見たら面白そう。


14. でも、この漫画に出てくるおばあちゃんが、うちの母と同じ年で、複雑。


15. ちなみに、わたしが去年からハマっているのは、おざわゆきさんの『傘寿まりこ』で、こちらは80歳のおばあちゃんが奮闘する起業話で面白い。わたしはビジネス書として友人に薦めた。おばあちゃんモノの漫画は痛快で好き。


16. 実家の母とは電話で一日のことを毎日報告しあう。コロナ前は、生存確認の為にメールを送り合うくらいだったけど、半年以上会えなくなった今、毎日話すようになった。


17. 今日は、父が突然、「愛ってなんなんだろうね」と言い出した話で盛り上がった。母が「尊敬じゃないの」と答えたら「違うよ、君」と言われたらしい。


18. わたしは、父が、どこかおかしくなってるんじゃないかとマジで心配した。愛って、さ、いきなり言うのヤバイでしょう。母は、大笑いして、大丈夫だよ、と言っていたけど。


19. 明日は、友人と久々に会う。コロナ渦で通勤や親戚の家以外のお出掛けは初めてとなる。普段はつけられない赤いマニキュアを塗ってみた。気分変わる。


20. 筆談しながら食事する実験、してみるつもり。コオロギスナックも一緒に試食してみたい。ダイアログインザダーク改めて、ダイアログインザライトを体験してくる。盛り沢山Sunday、人生は好きなことだけしていきたい。

とっぴんぱらりのぷぅ。

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