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初めての個展を終えて燃え尽きたので、自分の2024年を予言してみる

2023年、終わっちゃいますね。
どんな年だったのかと聞かれたら一言では言い表せられないのだけど、コテンパンにやられて強くなった(気がする)ような年でした。笑
そして今年は少し早く仕事を納めて、わがままを言って、久しぶりに穏やかでゆっくりとした時間を過ごさせていただいています。

先日開催した個展の振り返りと、来年の決意表明、というかもうなんとなくそうなるだろうなという気がするので、予言書的な気持ちで(笑)書き残しておこうかと思います。


個展タイトル「ぼんやりとした、愛」に込められた想い


今回の個展タイトルは、自分が描いてきた女性達や、わたし自身が対峙し続けているテーマでもあると思って、つけたものです。


以下、会場挨拶文より引用

昔から、漫画でもドラマでも音楽でも「愛」というワードに 惹かれがちでした。何故かはわかりません。 自分が「愛」をどう定義するのかすらも、まだよくわかっていません。

ただひとつ言えるのは、絵を仕事にする以前、 自分の絵は人前に出すものではない」と感じていた当時の自分を振り返ると、作品を発表することそのものが、自分への愛だとも感じています。

自分が描く女性は、とても一生懸命に生きています。 行ったり来たり、遠回りしたり、欲に負けて挫折したり、 でもちょっとでも幸せでいられる瞬間をかき集めて、 途切れ途切れでも、勇気を出してみたり、 たくさんの感情と向き合ってまた前を向こうとする人。 そんな女性はきっと自分にも他者にも世界にも愛で溢れていると信じています。 彼女達すら気づいていないその欠片や上澄みの存在を、感じ取っていただけら嬉しいです。

爽 あゆみ  個展「ぼんやりとした、愛」挨拶文


会場では、涙を流しながら挨拶文をじっくり読んでくれた方もいました。
奇跡のような時間だなぁと、もらい泣きしそうになりました。本当に、ありがとうございました。



ご来場頂いた方々を通して、わたし自身が「愛」に気付いた


会期中いただいた花束。本当にありがとうございました!


昔、ドラマや映画やアニメに影響されまくっていた頃、人を愛することはその人のために死ねることだと思っていたくらい、ハードルを上げすぎていた時期がありました。笑
それくらいの覚悟がないと、人を愛するとか簡単に口走ってはいけないとも思っていました。そして、自分がなにかを好きになるとき、いつも人と比べて、引き下がることがありました。
「あの子があれだけ熱量を持って行動してるなら、私は好きじゃないってことなのかな」と。
自分の感情の重さを人と比べて判断していたのです。
しかも、大体、自分の感情が下だと思っていた。
今思えば、自分にも相手にも、愛情を注ぎたいと思う対象に対しても失礼だったな、と思います。でも、そういうやり方しかわからないくらい、自分の愛情というものに自信がありませんでした。

そして、絵を描くという表現を覚えて、沢山の人との出会いの中で、気づいたのです。そもそも愛の形は人の数だけある。ということ。

言葉を与えること、行動をすること、スキンシップをすること、贈り物をすること、お金を使うこと、時間を使うこと。慰めること、励ますこと、叱ること、共感すること、助言すること、心配すること。
ひとつひとつの程度や歪みがあるかどうかは別として、これらの表現って、紛れもないしわかりやすいものだなぁと思います。

でも、もっともっといろんな形があるんです。

寝顔を見せること、希望を持つこと、自己開示すること、目を見ること、声に耳を傾けること、優しさに気づくこと、感謝すること、謝ること、許すこと、同じ空間を共有すること、じっと待つこと、笑顔でいること、知ろう・理解ろうとすること、わからなくても受け止めること、わがままを言うこと、悩むこと、信じる覚悟を持つこと、しなやかな心を育てること、何も言わないし何もしないこと。無数にあります。

「寝顔」


そして、今回わたし自身が強く実感したのは、
自分が自分のために生きること

沢山の方が、作品や会場全体を見渡して、
涙ぐみながら「個展を開いてくれてありがとう」と仰ってくださいました。
「わたしと同じように考えてる人がいるなんて」
「幸せな気持ちになりました」
「やる気になりました」と、キラキラした瞳で。

その時に、(  あ、わたしがやりたいと思ったことを、気持ちをのせてやれば、それだけで伝わるんだ  )と気付かされました。

作品をお披露目したことは自分自身に対する愛だと、挨拶文でも書きましたが、こんな形で届いて、誰かの心が動いたりするんだ…とすごく感動しました。


なんのために絵を描いているのか


絵を描くことは、わたしにとって、心に余裕をもたせるための働き方の一つとして、お金を稼ぐ手段として、はじめたことでした。

イラストレーターの活動をはじめるまでの経緯は↓の記事で読めます。


でも描き始めてから、確実に、絵を描く行為そのものが楽しいと言う気持ちに変わっていきました。
手段としても、お金だけではなく、自己表現やコミュニケーションという意味合いが強くなってきています。
一つの「絵を描く」という作業を通して、深みを知って、沢山の意味付けができるほどになり、そこから生活や人間関係が豊かになっていくことを実感したのです。

これって、愛を育む行為といっしょだ〜〜!と思いました。

そう気づいた今、絵を描くことそのものにも固執していない自分にも気づきました。こうして文章を書くことも好きだし、一人で散歩したり、映画やアニメを観たり、人と話したり、買い物したり、何もしない時間の大切さにも気づきました。
わたしにとって、絵を24時間365日描き続けるのは多分厳しい。
生活全般、集中力もあまり高くない方なので、没頭してやり続けるというのもちょっと難しい。絵を描かない日もある。描きたくない日も結構ある。

でも、絵を描くことが好き。ちゃんと好き。
愛を持って向き合っている。

これをちゃんと胸を張って言えるようになりました。良かった。

人と人に距離感があるように、作業と人にも距離感がある。それを恥じないし、後ろめたく思わない。比べない。
ちゃんと受け入れる準備ができたことが、嬉しいのです・・・。

続けることが苦手なわたしにとって、こうして向き合ってこれたのは周りの方々のおかげです!本当に!


家族、パートナー、友人、先輩、後輩、同僚、クライアント様、TECH.C学生、作家様、フォロワー様、はじめて出会った方々、みなさん心がすごく温かで、深く優しく、癒やしや活力を頂きました。
関東から駆けつけてくださった方までいました。感謝の気持ちでいっぱいです。
素敵で愛に溢れた空間を一緒につくってくださり、本当にありがとうございました。


2024年はわがままに、スローペースに。


日曜の夕方

副業としてイラストレーターをはじめた2020年。
開業届を出して、企業様とのお仕事が増えてきた2021年。
作家活動も増やしたいなと思い始めた2022年。

そして3年目の2023年は、念願だった個展の開催の他、CDジャケットイラストのご依頼を受けたり、福祉の仕事を減らし、専門学校での非常勤講師のお仕事がスタートするなど、沢山の挑戦と葛藤と変化があった1年でした。


ずっと作ろうと思っていた(けどサボっていた)オンラインショップも今月ギリギリでオープンすることができ、遠方に住まわれているフォロワーさんにも作品を届けることができました。嬉しかったなぁ。


いろんな夢を叶えて、叶えられる自分に自信がついた気もしていて、亀の歩みながらも、コツコツ動いてきた自分を褒めてあげたいとも思います。
だからこそ、2024年は、一旦、休むことになりそうです

「休もうと思います」じゃなくて「休むことになりそう」と表現しているのは、なんとなく自分の身体がそんな信号を出してる気がして、自然にそういう選択になるだろうなと思うからです。何もしない、休む自分を受け入れる段階というか。

別に身体悪くしているとかそういうわけじゃないです!!!多分このまま行くと良くないだろうなぁって感じ。
人間ドック・・・・誰か一緒に受けませんか?笑

時間ができたら、一人旅もしようかな?とかも考えたけど、旅行すると帰ってきたら体調崩しがちなので、近場にしようかな。
ていうかまずは体力づくりかな。笑


休むと言っても、絵を描くことを辞めるわけではありません。
働き方を見直すこと、プライベートの過ごし方を工夫すること。
それだけです。
複数の仕事をしているので、その割合をさらに調節したり、イラストワークも稼働時間を減らす工夫をしていきたいと思います。


プライベートは、ひとりきりでゆっくりする時間を増やすこと。
そして、一人だとしても誰かと居たとしても、
目の前の時間をちゃんと過ごすこと。
やりたいことや仕事に追われていると、明日の〆切や来月の予定を考えたり、心ここに在らず、な目をしていることが多かったなと思います。

上に書いたように、わたしが活動を続けられるのは、確実に周りの人のおかげです。なので仕事以外の時間もちゃんと堪能して味わいたい。
やりたいことはやる!でもメリハリはつける!
シンプルで難しいことだけど、大事にしていきたいな。


また、来年か再来年、予定調整中ですが、2回目の個展もします!わーい!
前回と同じギャラリー犬養様の、2階スペースを予定しています。

犬養さんのスイーツ、とっても美味しいので一度ご賞味あれ


新作もっと描きたいな。大きい絵吊るしたいな。
なのでみなさん、詳細決まったら必ずSNSやDMなどでお知らせしますので、お時間やお身体に余裕があれば、観に来てくださいね。

あとは、アーティストとしての活動に力を入れていきたいので、もうちょっと顔出しもしていきたいし、youtubeなどのSNSの運用の仕方も考えて
いきたいところ。ここは来年というわけではなく、ゆっくり進めていきます。

予言なんだか決意表明なんだか、結局ごちゃごちゃな内容になっちゃった。

でもなんかやっぱり、こうして気持ちを言葉にすることって、単純に自分のためになるのですよ。しかも、わたしにとって、それを人に公開することに意味があります。
読んでいただくことで、何かジャッジされたり、様々な印象を持たれるのかもしれないけれど、どう思われたとしても自分の言葉を大切にした。という事実がまた自分を強くさせるような気がしました。

言葉でも、絵でも。

こんなに長く拙い文章を読んで頂きありがとうございました。
2024年も、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。


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