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あかね噺-第94席・事件だよ-感想

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パルワールドが、話題になってますね。任天堂も無視できない感じになってきたのかな?今後の展開に注目ですけど、個人的にはパルワールドは良いと思いました。ARKってゲームをポケモン的キャラで遊ぶってだけの糞企画ですけど、ユーザーが求めているものだったからこそ売れてる。
もう一つ思うことは、これが任天堂には作れないゲームだということ。ポケモンのターゲットはあくまで子供であって、そこを超えることは許されない。ポケモンでARK的なゲームを作るなら、もっと行儀の良いゲームになるが,それはARKの面白さではない。
任天堂は素晴らしいメーカーだけどディズニー的な息苦しさがある。それが任天堂の限界で、任天堂には作れないゲームがあり、そこを狙われた。
任天堂が作れないゲームを作って当てた事に問題はないと思うけどね。
ゲームは商品だ、いくら志や品性が高くても売れないと会社はなくなってしまう。インディーズの会社が一発当てに行く事を巨人が踏み潰すのは、業界を殺すと思うけどね。
若い人を助けるちょう朝師匠のような任天堂であってほしいね。

◆あらすじ


週刊少年ジャンプ 2023年1月22日発売 8号 センターカラー

ちょう朝は、志ぐまに対して昔の事にあかね達若手を巻き込まないように釘を差す。
あかねは狸賽について何かを掴んだ様子。
業界が注目するあさ顔の二つ目昇進披露興行が始まる。

◆感想


あかね噺によくある繋ぎの回でしたね。この繋ぎの回で、伏線を張りつつ次への展開を期待させる感じで、個人的にはこういう繋ぎ回がオモシロイと思ったりします。
今回は、阿良川と落語連盟、破門騒動、について書いていきます。

阿良川と落語連盟
この漫画は立川流を下敷きにしているのは何度も述べているのですが、阿良川と落語連盟の関係について明確に語られましたね。
実際の立川流と落語協会の関係に似ている部分と違う部分があります。
創作なので、協会と立川流の関係と違うのは当たり前なんですが、良い落とし所にしたなと感じます。

阿良川は連盟に加盟しているのに、独自路線を貫くことで対立していますが、立川流が独自路線を走り出すのは、協会を批判し協会を脱会した後に独自路線を行っています。
これは当たり前の話で、協会のやり方が気に入らないなら抜けてから好きにすべきで、連盟のやり方を守らず独自路線を行いながら、連盟にいるというのはつじつまが合わない感じはします。
これを成立させているのが志ぐまで、彼がいることでなんとか連盟に阿良川が残れていると言う事のようです。

現実の立川流と落語連盟の大看板が一緒の高座に上がる事は、普通にあります。これは対立していたのは、立川談志と落語協会、もっと言ってしまえば、立川談志と連盟の会長であった林家小さんの対立だった訳で、それ以外の落語家の交流まで禁止するような事はありませんでした。
阿良川と連盟は、連盟に残っているからこそ、仲良くするなというベクトルが働くのかもしれません。

破門騒動
連盟と阿良川の対立の溝が決定的になったのが、例の破門騒動です。
しかし破門騒動で騒がれたとはいえ、連盟側としてそこまで対立するものなのかな?とは感じます。
あの時の破門になった落語家は、一き・生えん・一のくら・一円・志ん太ですが、おそらく志ん太以外は名前からして一生の弟子だと思われます。
一生が自分の弟子を破門にするのに落語協会の許可が必要な道理は無く、師匠である一生の独断で問題はないはずです。
唯一、志ん太のみ一生の弟子ではないので、師匠ではない人間が余所の弟子を勝手に破門にするのは問題がありますが、連盟が阿良川一門の弟子の破門に対して意見をするのも同じロジックで筋違いに思います。

とはいえ問題になる破門は、志ん太のみなので、連盟が志ん太の破門に対して重く捉えたのは事実のようです。
しかし阿良川が問題を起こしたのが気に入らないのであれば、連盟から脱退させるか、破門を取り消すかみたいな条件を突きつけることも出来たはずです。
しかし、阿良川の独自路線を快く思ってないけど、阿良川が連盟に残ることを許しています。志ぐまが橋渡しを頑張っているから、維持できているとされていますが、理由はそれだけではないのでは?
阿良川を連盟に残したい理由が連盟側にあると考えるのが自然だと思います。

その理由が、志ぐまの芸なのではないかと考えると、破門騒動が連盟で問題視されたのも、破門したという事ではなく、志ん太が志ぐまの芸の復活を目指した事に理由があるのかもしれませんね。


ちょう朝の良い師匠な所や、志ぐまの覚悟を感じる所なんかも良かったし,あかねの私服での狸賽、志ん太があかねの落語を見に来るなど、盛りだくさんの内容でしたが、物語の核心部分の感想にしました。今回の感想はここまで、でわでわー。





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