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カナダ留学日記 授業:トラベルコスト
私が月曜日の1限にとっていた科目、トラベルコストについて。
教授がとても良い方で、今でも仲良くさせていただいている!
トラベルコストとは何か。私も良くわかっていなかったのだが、観光業界の金銭の動きだったり、旅行プランナーがどのように料金を計算してツアーパッケージの価格設定をするのか〜というようなことを学んだ。
私は8月に母との東カナダ旅行を計画しているところだったので、ちょうど関心の高い範囲であった。
まず、覚えなくてはいけないのが
Distribution Channel memberについて。
これは、「ツアー」や「パッケージ」という商品がお客さんに届くまでの流れに関わる業者たちのことだ。
おおまかには
① Supplier
② Intermediary / Wholesaler
③ Tour operator
④ Travel agent
に分けられる。
Supplierはそのまま「供給者」である。旅先の「商品」を提供してくれるホテルや航空会社などが当てはまる。
Intermediaryは「仲介」でWholesalerは、業務用価格で大量に商品を購入して他の会社に売る業者になる。例えば供給者のから大量にホテルの部屋を予約し、それを別の業者に売るわけである。基本的にBusiness to Business。
Tour operatorは私もちゃんと理解できているかわからないのだが、集めてきた「商品」を組み合わせてパッケージツアーを作ったりする仕事だ。また、他国の旅行業者に現地のツアーを案内したりもする。旅先でローカルなガイドさんが案内してくれることがあるが、その「ガイド」を旅行会社に斡旋してくれるわけだ。こちらも基本的にBusiness to Business。
Travel agentはもちろん旅行会社だ。旅行がしたいお客さんにツアーを売る。Supplier(供給者)に対してRetailer(卸売)に当たる。ExpediaやTravel.comなどはOTA(オンライン旅行会社)になる。
つまりBusiness to Customerの会社である。
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私は海外旅行といえば旅行代理店に行ってツアーを予約するのが普通だったので、そこしか見えていなかったのだが、私がそのツアーを予約するまでに色々な会社のやり取りが行われているわけである。常識なのかもしれないが、私はその辺に疎かったので、こういう流れを知ることができたのは面白かった。
また、国内旅行に関してはホテルと交通手段を予約するだけだが、それもオンライン旅行会社を使っているわけである。(今まで私はてっきりホテルを直接予約していたような気になっていた)
この授業では、このChannel Memberを覚えるために、それぞれ実際にある会社について調べる課題があった。全部で4種類になるわけだが、これが毎週毎週課されるので結構大変だった。それもあってか、Chat GPTなどを使って適当に仕上げる学生もまあまあいたようだ。私は基本的には怠け者気質のくせに課題で手を抜くことができない性分であるため(長所ではない)毎回数時間費やして課題をやっていた。週末は結構へとへとであった。
Wikipediaは読むのは大好きだが、課題に使う情報源としては不適。個人ブログの記事も信用には足りない。ただ、図書館に行って本を探す時間もなかった。というわけでもっぱらGoogle Scholarでジャーナルや電子書籍のPDFやらを探して情報収集をしていた。もちろんめちゃくちゃ時間がかかる。その分教授からの評価は高かった。(周りがちゃんとやっていないので相対的に私の評価が上がっただけなのだが)
ガチで調べていくと、やはり知識は身につくし、何より新しい分野のことがわかるようになって楽しい。教授への質問も自然と湧くし、授業に身が入るようになる。多分、それでこの教授とはとても仲良くなれたんだと思う。全記事で紹介したようにプライベートでお茶をしたり仕事の紹介をしてもらったりすることもあった。せっかくカレッジで勉強するのだから、課題はしっかり自分でやった方が長期的にプラスである。
課題の一部を紹介する。
まずSupplierの課題。これは、Supplier会社になりきって、プロファイルシートを作る。旅行業界にはTravel Trade Showという大きなイベントがあって、そこで売り手と買い手が出会って商談ができるらしい。そこに参加する売り手会社になりきって、買い手会社に自分の商品をアピールする訳である。カナダにあるRocky Mountaineerという鉄道会社を選んだ。これはロッキー山脈を見ながら旅ができる豪華な列車のツアーで、ホテルでの宿泊もできる。
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まずこの手の課題が初めてだったので、課題の趣旨を理解するだけでも時間がかかって大変だった。
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今見返すとひどいな・・・
次は買い手側のプロファイルシート作りである。こちらは大手旅行会社のTrafalgar Toursを選んだのだ。こちらも公式サイトの情報しか使っていないのでお粗末。
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次は仲介業者の課題である。これは普通に知べてまとめるだけでOKだった。私がこの仲介業者のことがよくわからなくて教授に色々質問した。仲介業者とリテイラーって同じ?違う?ということで一生悩んでいた。「Airbnbは!?仲介業者ですか!?これでもいいですか!?」と聞いたら「いいよ!」とのことだったのでそのままAirbnbについて調べた。これに関しては、Google ScholarにたくさんジャーナルPDFがあったので、やりやすかった。私が作った中で一番褒められた課題になった。
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B2B(ビジネスtoビジネス)業者↔︎業者
B2C(ビジネスtoカスタマー)業者↔︎客(一般人)
そしてAirbnbはP2Pらしい。
Peer to Peer、つまり一般人↔︎一般人だ
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今度はリテイラーの課題。
OTAのExpediaを選んだ。
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というか、Expedia グループというのがあって、その会社の予約サイトの一つがExpediaだったことを知らなかった。
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他にも、Travel Trade Showの参加者になりきって、商談をする〜というグループワークもあった。私は教授にお願いしてペアになってもらったのだが、まあ、この、教授のトーク力というか、もう!すごくて!圧倒された。さすが業界のエキスパートである。私の専門の教授たちは、基本的に教授兼現役でツアリズム業界で活躍している人たちである。
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プロファイルたくさん・・・・
紹介が遅れてしまったが、このコースのメインは「コスト」である。なので、コストの計算課題もたくさんあった。ただ、そんなに面白くはなかったな・・・
Tour operatorがツアーを組むときに、ホテルを予約して、コーチ(バス)を予約して、ガイドツアー、ご飯、アトラクションチケット・・・とそれぞれの料金を計算する訳だが、それのやり方の練習をする感じだ。
・Fixed Cost:客の数によって増減しないコスト(バス、ガイド代など)
・Variable Cost:客の数に応じて増減するコスト(ホテル、食事、アトラクションなど)
・Mark up:手数料。これが利益になる。
ツアーを予約してくれるお客さんの数が多いほど、売り手の利益は増える。反面、予約数が想定した客数に満たないと、売り手が損をする。予約数が少なくてキャンセルされるツアーがあるのはこのためである。
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Terminology (業界の専門用語)もたくさん覚えた。これは面白かった!
現在、クルーズラインでトレーニング中なのだがこういう授業で覚えた専門用語が本当に現場で使われているので(当たり前だが)感動した。
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完全なる座学で、退屈かと思いきや、現実世界にあるツアリズム業界の会社について知ることができて存外面白いコースであった。しっかりと「自分の力になったな」という満足感を得られたので、今後の人生にも役立てていきたい。
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