見出し画像

カナダ留学日記88 スマートサーブテスト!

課題の多さに加え、週末から風邪を引いてしまってnoteの更新ができなかった。いつもは風邪の引き初めに葛根湯を飲めば治ってしまう私なのだが、今回は疲れもあったのか、それともいつもと違うメーカーの葛根湯を飲んだせいなのか効き目がなかった。

まあそれはさておき、ついにスマートサーブの本番を受けてきた!のでそれについて記録しておこうと思う。スマートサーブの勉強については以前の記事に書いてあるので、そちらを見てもらえればと思う。


木曜日 スマートサーブのクラスで、試験直前の確認テストが行われた。

先生「今回の練習テストの結果を見て、よく勉強して、スマートサーブのテスト本番に備えてね。」

ということで、我々は先生作成のテストを受けた。
私の結果は79%であった

合格は80%以上なので、もしもこれが本番だったら落ちていたわけである。割と真剣に受けたのに80%に届かなかったのか〜とがっかりした私は、本番前にもう一度勉強をすることにした。

ただ、この直前テスト、「79%」と数字が出るだけで、一体どの問題が間違っていたのかが出てこないのである!私としては、全部「これが正しいだろう」と思って選択した答えだったので、「100%のうち21%間違っている」という情報だけもらっても、では一体どこを勉強し直せばいいのか?がわからないわけである。「あれが間違っていたのか?それともこれか?」と思いながらとりあえず復習をするしかない。テスト問題の記憶がずっと残っているわけでもないので、時間が経つにつれて、何が間違っていたのか、何を間違えていそうだったかが更に曖昧になる。それでも私は「まあ、なんとかなるだろ」と思っていた。

金曜日に別のクラスのテストを終え、土曜日の朝に日本語学校のボランティアに行った私は、さて、そろそろスマートサーブのテストを受けるか。ということになって、気軽の気持ちで受験した。スマートサーブは、2回までテストを受けることができるので、1回目で落ちたとしても、まだチャンスがある。そういうことも含めて私はかなり楽観的であった。


テスト画面に接続し、自分の顔とID(パスポート)の写真をそれぞれ送る。テスト開始である。以前スマートサーブを受けた友達曰く、テスト監督の人にPCのカメラで監視されながらテストを受けるとのことだったのだが、私の場合はそれがなかった。ただ、カメラでPC前の私の顔が録画されているだけである。実は向こう側に監視員がいたのだろうか?なんの音も聞こえない。制限時間もなさそうであった。問題は全部で33問。30分くらいで終了。
「まあ80%ギリギリくらいかな」と思って結果を表示すると・・・

落ちてるじゃん!!!


なんと75%
これはかなりショックであった。余裕で受かるもんだと思っていた。それなりに勉強もしたのに!!!この私が!!!こんな簡単そうなテストで落ちるなんて!!!!!しかも次もう一回落ちたら50ドルくらい払って最初からやり直しである。「2回チャンスがある」と「あと1回しかチャンスがない」の状況は、絶望的に違う。楽観的に構えていた私だが、一度落ちて、正直ビビってしまった。かなり自信を失った。

テストを受けた感じだと、「問題のパターン」みたいなものがあり、それを掴んでいないと答えるのが難しい。自動車学校の筆記テストみたいなものだ。同じような問題を何度も何度もやって、やっと完璧になれるタイプのテストだと思う。

一応今回は私が間違えた問題が出てくるのだが、正しい答えは出てこないので、勉強しようにも困ってしまった。しかも、どれも私が「合ってるだろ」と思って回答したものばかりだったのだ。なんで間違えたんだ?

ここで私は己のアホさに思い至るのである。

そう、多くの問題が、複数選択だったのである。
例えば「酔っている状態のサインとは?」という問題があったとして、
①顔が赤い
②大声で喋っている
③1人で立てない
④目が充血してる
みたいな選択問題があったとする。
ここで私は全部合ってそうだけど、③かな〜と思って③を選択してしまったわけである。答えは①〜④全てだったのに・・・というオチ。
完全に私のミスである。

せっかくなので私が間違えた問題を8問を振り返ってみる。

①「酔っていると考えられるサインは?」
→複数選択なのに1つしか選ばなかったゆえに失敗。

②「お客がレストランに持ち込んだワインを半分だけ飲んで残りは家に持ち帰る。どの条件下で持ち帰れるか?」
→これは「ボトルが閉じられていること」「客が酔っていないこと」が条件なのだが、私は「ボトルが閉じられていること」しか選択しなかったので失敗。

③「決まった年齢以下の人間に酒を出してしまった場合どうなる可能性があるか?」
→これも複数選択。「ライセンスが停止される」「罰金を払う」が答えだが、私はやはり一つしか選ばなかったので失敗。

④「酒をサーブできる最少年齢は?」
→これは完全に私の英語の間違い。「酒をサーブされる最少年齢は?」と読み間違えた。これはテスト中に、「酒を飲める最少年齢は?」という問題にであって、先ほどの問題はやらかしたことに気がついていた。
※オンタリオでは、酒を飲めるのは19歳から。酒をサーブできるのは18歳からである。

⑤「客のIDがフェイクだと思われるサインは?」
→これも複数選択。「写真の部分が分厚くラミネートされている」「文字が変」「写真と本人の顔が一致していない」など。私は1つしか選択肢なかったので失敗。

⑥「あなたの店に来た客が既にお酒を飲んでいるかどうか調べるために最も効果的な方法は?」
→「最も効果的」という文句から、答えは1つと勘違いしたが、これも複数選択であった。選択肢も覚えている。
1「客の友達に聞く」
2「客に直接聞く」
3「客の様子を観察する」
4「客と会話して判断する」
客に直接聞けばよくない?と思って2を選んだが、正解は3と4である。客の言うことを信じてはいけないのか、もしくは「どっかで飲んできました?」と聞くことが失礼にあたるのかはわからんが・・・・

⑦「小売店で酒を売るときにレジの人が責任を持たなくてはいけないことは?」
→これも複数選択なのに1つしか選ばなくて失敗。
IDを確認する、未成年者に売らない、客が酔っていないか確認する、みたいな感じだった覚えがある

⑧「酒のオーバーサーブを避けるためにできることは?」
→この問題の時点で私は複数選択できることに気づき、ここは複数選択した。
1「客の近くをあまり通らないようにする」
2「客の注文を待つ」
3「客が飲んだドリンクの数を把握しとく」
4「アルコールとノンアルコールのドリンクのグラスを別にしておく」
私は1、3、4を選択したが、これの答えは「全て」。
「客の注文を待つ」も正解なの!?と混乱したが、これは「自分からお酒を勧めずに客が注文するまで待つ」ということなのだろうか?いまだに納得いかない。

さて、注意深く複数選択であることに気づいていれば、80%に届いていたわけである。というか、問題文の下に「当てはまるものを全て選べ」って書いてあったので、それをちゃんと読んでなかった私が悪いです。悔しい。あまりにも悔しい。そしてあと1回しかチャンスがない。私は怒りに燃えた。何に対する怒りかは分からないのだが、とにかく私は怒っていた。今思えば自分のアホさに怒っていたんだと思うのだが。
私はそこから勉強した。4時間くらい勉強した。本当はスマートサーブにサクッと合格して、別の課題を終わらせるはずだったのだが、そういかなくなった己の情けなさよ・・・

翌日、日曜日。私は午前中にスマートサーブの2回目を受けた。
1回目を受けて問題の傾向を把握していたのと、同じ問題がいくつかでたので、簡単に感じた。100%いったる!!!!!!という復讐の念に近い勢いで33問を終わらせた。20分で終わった。結果は見なくても合格だとわかった。

あら?

いや100%じゃないんかい!!!!!!!!
ちょっとずっこけたが、とりあえず合格だ。私の怒りは天に溶けた(?)

さて、ここからは身もふたもない話だ。
個人的に勉強してみて、スマートサーブのコツのようなものがわかった。
スマートサーブのサイトの教材をひたすら周回するの効率が悪い。悪すぎる。どんなにリソースを読み込んでも、問題の傾向がわかっていなければ意味がないのである。教材を見ながらノートにメモをするやり方も時間がかかるだけであまり恩恵は得られない。そんなにマニアックなことは聞かれなかった。というか、テストでは基本的なことしか出題されていなかった。ただ、解答の仕方が少しトリッキーなのだ。

自動車学校の筆記試験の突破の仕方はどうだったか?
そう、ひたすら問題を解いて、トライアンドエラーで経験を積んでいくのである。何度も何度も問題を解いていると、同じ問題に出くわすから、それを繰り返して行けばいずれ100点が取れる。

しかしスマートサーブでこれをやろうとすると難しい。スマートサーブの練習問題はなかなかネットで見つからないからである。でも、検索をするといくつかは出てくる。あまり大声で言ってはいけないかもしれないが、「Quizlet」で探すと過去問が出てくる。ちなみにそこに載ってた問題が何問か文章そのまんまテストに出ていた。テスト前に一回見ておくといいかもしれない。多分それをみていたら、私は1回目で合格していただろう。と思わされるくらいには・・・そのまんまである・・・・・・・・・・
ただ、ネットで見つかるような過去問は、素人が答えをつけている場合がある。答えが合っているかどうかはわからないので、問題だけ読んで答えは自分で考えておくのがいいと思う。
1回やってみて、落ちてみるのもいいかもしれない。問題の内容がわかるから。


スマートサーブの勉強をしてみて、結構な時間をかけた割には、正直「ためになったな〜」とは思えなかった。机上の空論みたいな感じである。問題があらかじめわかっていれば誰でも取れる資格だ。私の日本人の知り合いは、勉強とテストを含めて1日で取得したそうだ。それはもちろんすごいことだが、つまり、コツが掴めれば1日でも取れる資格なのだ。「お酒のことなら勉強したから大丈夫!いつでも働けます!」みたいな自信がつくようなものではない。やはり、実際に酒場に立って客とやりとりしたり店のハウスルールを覚えていくことで身につく知識なんだと思う。お酒をサーブすることはかなり大きな責任を伴うことになるから「それを承知してますよ」って意味での資格なのかもしれない。アルバイトのサーバーが、「酔っている人にお酒出しちゃいけなかったの?そんなこと知らなかったです〜」って逃げられなくするためのスマートサーブなんじゃないだろか…


ちなみに、私のクラスの友達に聞いてみたら、5人中4人が1回目のテストで落ちていた。「48%しか取れなかった〜」と言う子もいた。
ネットで調べると「落ちる方が難しいくらい簡単なテストwww」みたいに言われているのを見つけられるが、そんなことはない。きちんと対策した方がいいだろう。

何はともあれ、これでバイト探しが少しは進むと良いのだが・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?