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カナダ留学日記76 オンラインテストに苦戦!

今回、カレッジが始まるまでの1週間の間、私を苦しめていたものの一つ、それは「アセスメント」である。ちなみにもう一つは「借金」である。これについてはまた別の記事で書こうと思う。気力があれば。

アセスメント(Assessment)とは、言ってみればカレッジ入学前に、英語の力を測るためのオンラインテストのようなものである。
これが、リンクが送られてきてハイ開始〜!といった感じならいいのだが、特別なシステムを使って受講しなくてはいけないため、まずは日程の予約をしなくてはいけなかったのだ。話は8月に遡る。

日本で受けておくはずが…
8月。私は日本でニート生活を楽しんでいた。しかし、あらかじめカレッジから「8月中旬から履修登録が始まる」とのお知らせを受けていたので何か難しそうな手続きをするんだろうな〜と気掛かりであった。カレッジのお問合せ担当者さんにメールを送り、履修登録についての詳細を尋ねると、履修登録のやり方を説明する動画とリンクが送られてきた。担当者さんは日本人の方なので、メールは日本語だが、ビデオや手続きに関してはもちろん全て英語。カレッジのHPの自分のアカウントにログインし、ビデオを見ながら色々頑張ってみたが、どうにも理解できない点が多かった。結局Yちゃんに電話でヘルプをしてもらい、やっとのことで履修登録を終えたのだった。担当者の方の話では、2〜3日でアセスメントについてのメールが届くから、手順に従ってテストを予約して受けるようにとあったのだが、待てど暮らせどメールは届かない。1週間以上届かない場合、こちらの連絡先に問い合わせるように〜とまた別の窓口のアドレスが載っていた。履修登録を終えたのが8月22日。そこから1週間待った8月29日の時点で、メールで問い合わせをしなくてはいけなかったのだが、私のカナダへの出発日は8月30日。色々とバタバタしてしまって、とてもじゃないけど今から手続きをして予約をしてテストを受けられるような状態ではなかった。諦めてカナダについてからテストを受けよう…と思って出国したのだった。


カナダについてから即連絡
8月30日の夕方にカナダに到着。寝不足と心労でかなり疲れており、即眠ってしまった。翌日の8月31日。アセスメントについてのことを窓口に問い合わせた。
9月1日に返信が来た。どうやら、随分前の段階で私のカレッジのアカウントの方のメールボックスに詳細が届いていたらしいのだが、そのメールフォルダにアクセスするためには電話番号のSMS認証が必要だったのだ。私が電話番号をGETしたのはまさに9月1日のことだったので、確認しようがなかったのだ。
手続きはめんどくさかったが、Yちゃんに手伝ってもらいながら、テストの申し込みができるサイトに登録をした。カレッジが始まるのは9月5日からなので、もう日がないので焦りもある。色々確認をしていくと、どうやら私のiPadではテストが受けられないようだった。(色々必要なソフトがあったらしい)Yちゃんにお願いしてノートパソコンを貸してもらえることになった。私もノーパソくらい自分で買えばいいのだが、なかなかに財政難で……カレッジでの活動がiPadでイケるなら、節約しようかな…と思った結果である。Yちゃんに感謝しかない!

9月2日にまた連絡が来て、テストの予約ができることになった。私は9月3日の12:00を選択。実はここで私の確認ミスがあった。これは、午前12時だったのだ。夜中。監視員さんがいるテストで、流石に夜中の12時とか3時にはテストできんだろ!という思い込みのせいである。

9月3日、昼の11時45分。私は気を引き締めてテスト用のサイトにログイン。目の前に現れたのは「予約し直し」のお知らせである。そう、テスト時間は夜中の12時にとうにすぎてしまったのだ。あなや・・・・・・!!!また1日無駄になってしまった!
今度こそしっかり確認して、9月4日の昼の1時に申し込んだ。カレッジが始まる前日である。間に合うのだろうか?
恥ずかしさと情けなさで死にそうになったが、Yちゃんに事情を説明して翌日の昼にPCを貸してもらうことになった。

9月4日。この日は国の祝日(Labour Day:労働者の功績を讃える日らしい)で、ダウンタウンでエアショーが行われた。私はテストのために見にいけず残念であったのだが、私の脳内は「とにかく無事にテストを終わらせる!!!!」ということでいっぱいだったので、それどころではなかった。
カレッジの先輩のYちゃん曰く「このテストで低い点を取ると英語のクラスが低いレベルからスタートになり、一番上まで上がるのに大変だから手を抜いてはいけない!」とのことだった。Yちゃんは入学がパスウェイを終えてすぐだったので、手続きや履修登録等かなりバタバタしてしまったらしく、テストもうまくいかなかったらしい。私にはしっかり準備する時間があったというのに、この体たらく…本当にこういうの向いていないな…

ちなみに9月2日の夜に、翌日のテストに備えて(といっても予約間違えだが)最後の悪あがきとばかりに過去問に目を通しておいた。過去問と言っても、「リスニング、リーディング、ライティングのセクションがあります〜」ということで、リーディングの問題をざっと読んでみるくらいしかできなかった。(リスニングの音声は無いし、ライティングも課題が載っているだけなので)
リーディングの感じは・・・・・かなり難しかった・・・・!!わからない単語だらけで、文章のメインアイデアが拾えないのだ。「これは終わったな・・・」と思った。

いよいよテスト開始
さて、泣いても笑ってもテストの時間である。このテストはオンラインテストと言っても、かなりしっかり監視される。専属の監視員さんと規約を確認し、パソコンの画面を共有する。翻訳ソフト等を使っていないか、カンニング監視する目的だ。また、部屋は個室で、中に自分1人でいなければならない。1人部屋を持っていない人には厳しい条件だ。机の上も、何もおいてはいけない。自分の行動や表情は逐一カメラで監視される。こんなハードな監視体制は初めてであった・・・
以下、実録漫画

部屋中をカメラに映してチェックさせられる
ベッドの上に洗濯物が乗ってたので恥ずかしかった
オンライン会議とかでネタになってた下半身問題。
こんなネタみたいなこと本当にあるんだ…と思った。
カレッジに行って、自分の英語のできなさを一気に知りました

マジで、カレッジに行くと、英語普通に喋れる人しかいないので(あたりまえ体操)いっきに自信をなくす。自分が一番英語できてない!ということを突きつけられる。

しかしここで驚くべきことが起こる。

これには心底驚いた

4段階中、まさかのレベル3のクラスだったのだ。今学期にこのクラスを終えて、次学期にレベル4のクラスを乗り切れば、留年の心配はないわけだ。
が、本当に3でいいのか!?こんなに英語喋れてないのに!?周りの人がレベル高いのに自分だけ低かったら辛くない!?と心配しかない。

Yちゃんに事情を聞いてみたところ、この英語クラスはスピーキングというよりも、ライティングやリーディングに焦点を当てているクラスらしかった。だから、エッセイが書ければOKなのだ。なのだ、が、本当にあのレベルのエッセイでレベル3に入れるものだろうか?
本当に、「ルール通りに5段落で300文字以上のエッセイを書いた(内容は置いといて)」という点でのみ評価された可能性が高い。
また、ライオティングは置いといて、過去問のリーディングをさらっておいたので、リーディングの問題形式に慣れていて、比較的早く問題が解けていたのか?でもあんまり意味はわからなかったので、60%くらいの自信で回答していた。それがたまたま当たってたのだろうか…

が、ここまできてうだうだしても仕方ないので、ラッキーだったと思って、少しハードなクラスに振り落とされないように頑張りたいと思う。


※以下、どうでもいい言い訳パート(?)

ちなみに、ライティングの問題はうろ覚えなのだが
「我々は、自分自身の考えを深めたり、自分オリジナルの観点を持ったり、自分の力で判断し行動するよりも、他者の意見を受け入れるだろうか?」という感じだった。自分の意見を書いて、理由を書いていく、いわゆるオピニオンエッセイである。

まず自分の意見と構成を考えるのに時間が15分ほどかかってしまった。私の立場は、「イエス」だ。「人は自分の考えよりも、他者の意見を受け入れる」。
しかし、これをサポートする理由が思いつかない。周りの家族や友達を見ていると、人の意見をかなり重視しているような「気がする」だけである。私自身も、カナダに来たのは自分の判断だが、人の意見を全て無視した訳ではない。てか、自分だけの考えなんてどうやったって育めないのでは?
この辺から思考がおかしくなる。「人と一緒の方が安心するから、安全だから、失敗する確率が減るから」ということをうまく「理由」として具体化できない。時間がない。今思えばそのまま、「他者の意見を取り入れることで、新しいアイデアが出るかもしれないから」「他者の経験を踏まえて考えれば、リスクマネジメントができるから」「他者と同じ道を行くことで、共有できることが増え、いろいろな点でカバーができるから」みたいなことを書けばよかったなと思う。そっちの方がいい文章が書けそうだ。
しかし、テスト中、時間制限にパニクり気味になり…「我々は〜だろうか?」という問いから余計に「無意識に」「人間の本能」的なことを想起してしまい……(脳内で日本語に直訳したからだと思う)「そもそも人間という生き物は〜」的な話に流れてしまった。経験上「あなたは〜ですか?」の方が私の意見として答えやすいので書きやすかった。

以下、私が「理由」として並べたもの

①人は大体の場合、生まれた瞬間から人間に育てられるから、その「親」の言動にまず影響を受ける。赤ちゃんは無意識に親の真似をして、親に世話されて生き延びるから、人間は「他者を人を真似る、人に頼る」という機能が無意識に刷り込まれてしまう。どんなに自分の考えだと思っていることも、親の影響が必ず入っている。

②人は、大体の場合、子供時代に学校に行く。大体の学校は集団生活だ。先生の指示に従い、友達とうまく付き合うために、お互いの意見をすり合わせることに慣れる。人の意見は自分と違うけど、そこにも良い点があるということに気づくのが教育の目的の一つ。そうやって社会に馴染むための技能を身につけながら育ってきた子供が、他者の意見を拒絶するのは難しい。

③この情報社会で、他者の意見を取り入れないことが難しい。今の時代、どこにでもたくさんの情報が溢れている。それを全て見ずに、自分だけの世界で生きることはほぼ無理。誰かが、自分の考えだと思っていることがあったとしても、テレビやインターネットから絶対に影響を受けている。人が、何か買ったり、何かを始めたりする前に、Youtubeで調べ物をすることが一般的になっているし、情報を発信するインフルエンサーもたくさんいる。これらを全て無視して、自分のだけの考えを持つのは難しい。
(導入、結論部分含めて450ワードほど)

こうして振り返ってみても…
「どうして人の考えを受け入れるのか」というよりも「人間の脳は無意識に他者の考えに侵されている」みたいな話になってしまった。最初の二つは「幼児期の刷り込み」「教育の刷り込み」なのに、最後いきなり「情報社会」にとぶのでそこも変である。実は、最初の段落を書きながら「あれ、なんかおかしいな」と思っていたのだが、その時点で残り30分ほどで、もう後に引けなくなってしまった。60分はあまりに短い…構成考えるのに時間を使いすぎた。
ライティングの過去問の「すべての学生は、学校のクラブ活動に参加するべきだろうか?」の方がよっぽど書きやすかった。あれならもっと余裕で書けたと思う。IELTSのクラスでそういうのたくさん書いたので。

まあ今更言い訳したところでダサいだけである。語学学校で身につけたライティングのスキルが役にたったと思ってこれからの授業を頑張ろうと思う。


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