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もきち

12年飼ってたうさぎのもきちが、19日の朝、亡くなった。

12歳。うさぎだと大往生。

連れて帰ってきたのは中学3年の卒業式の次の日。
高校入試期間にお母さんとペットショップに通ってたらオレンジのかわいいうさぎがいて、進学祝いに買ってもらった。

卒業式の日に、ペットショップから「迎えに来てあげてくださーい」って電話かかってきた。

最初は目が覚めるようなオレンジ色で、名前もオレンジにしようとしてた。
でもなぜかそれは止めて、あえて日本っぽい名前がいいよねになったので、偉人図鑑の斎藤茂吉から名前をもらった。

抱っこだけは嫌いで、1回も抱っこさせてくれなかった。
でもおでこをなでてもらうのは最後までめちゃくちゃ好きだった。
若い頃は、妹や私を追いかけ回して、足に絡みついたりしてた。

気付いたらオレンジの毛並みは真っ茶色になってた。

あげてる牧草も、好き嫌いがあるみたいで、ケージの中を草まみれにしてた。

生野菜が好き。あげたものはだいたい食べてた。
ペレットをあげる瞬間は、毎回3日ぶりのご飯かというくらいの食らいつきようだった。

結局トイレは覚えなかったので使わず、でもちゃんとケージの中でしかトイレしなかった。

足ダンもほとんどしなかった。

夏は廊下をF1カー並みの速さで走り回ったり、冷たいフローリングの上で寝転がったりしてた。

冬は窓際で、日向ぼっこをしてた。

もきちって呼ぶことあんまりなくて、きちもーとか、きゃーくんとか、もーくんとか、きゃーおくんとか、きゃとか、きゃたくんとか、いろんな呼び方でかわいがった。

お腹をよく壊したけど、それ以外は大病もなく元気だった。

うさぎの寿命は7年ぐらいと聞いていたので、5年ぐらい前からいつかは、と思ってた。

正直5年前はまだまだ元気だった。

一時わたしが実家を出て、月に1回しか会えなくなった時も、覚えてるのか忘れてるのか、つれない態度だった。

でもわたしが昼寝してると、50cmくらい離れたところで一緒に横になってることも多かった。

この1年で急に老衰が進んだ。

2020年の年末頃にはもう両目真っ白で、見えてなかったと思う。

2021年のGW頃、自分で解いた草マットの紐に足が絡まっていたのわを発見して以降、後ろ足の自由が効かなくなってきた。
ケージの外での粗相が増えた。

2021年の10月頃から、かわいかった右のしろおててが不自由になってきた。

年が明けて2022年、とうとう自分の力では立てなくなった。
その頃には自分で毛繕いや耳掃除もできなくなってた。

2022年1月19日、出かける前にケージ覗いて出なかったのが悔やまれる。
母がいつも通り朝ごはんをあげるためにケージを開けて、体をきれいにしてあげたら直後に逝ってしまったらしい。

母から家族にLINEが来て、行きの電車で号泣した。

母がもきちを看取れてよかった。
みんな覚悟はしてたけど、やっぱり辛い。
偶然午後休を取っていたので、すぐに家に帰ってケージを覗いたけど、閉じられなくなっていたもきちの、光のない目を見て、あ、もうもきちいなくなったな、と思った。

わたしが12年前連れて帰って来たので、わたしが持ってた空き箱にタオル敷いて寝かせている。

しばらくめちゃくちゃしんどいと思う。

苦しくなかったかな…
うちに来てくれてありがとう。
みんな、もきちのこと大好き。

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