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孤育てに疲れたあなたに利用してほしい3選

出産後病院に5日ぶりに帰宅して玄関を開けた時、床に広がった衣服、飲みかけのペットボトルとワイングラスが散乱し、ビンがたくさん落ちていて、謎の液体が染みついた床にごみがへばりついて、散らかった書類とホコリが舞っていた。


ゴミ屋敷からスタートした私は、このままでは赤ちゃんの命の危険を感じたんだ。

子育て記事に関心を示すのは赤ちゃんを産んだ経験者がほとんどだ。
関心のない人に強要はできないし、夫も例外ではなかった。

少子化の現代社会には老若男女ともに子育てに無知な人は溢れていて、その無理解を和らげたいとも思う。

彼らは都合のいい想像でしか話せないんだ。

「寝ているだけでいいよな。仕事している方が大変だ。社会の役に立て」
第二子産後のモラハラ発言を私は未だに恨んでいる。

恨んでいるから、夫のような無知な人の知識レベルを上げたいとも思うんだけど、

でも育児無知な人の関心ごとは、キラキラ生活やお金を稼ぐこと、家族ではない他人の役に立つこと、自分磨きばかりであることは重々承知していて、産まない人にとっては他人事なんだ。

そんな彼らは日本の中心部にもたくさんいて、だから『たくさん産んで!働きながら子育てしよう!核家族で!』みたいなことも言える。

そうして都心の狭いマンションの一角で子育てをやってみた結果、強い味方を続々と発見するんだ。

すごくツライ時期さえ乗り越えればなんとかなるからけど、そのツライ時期をどう寄り添ってくれたかで家族の関係は変わっていくよね。

送迎はタクシーアプリ

ワンオペで2人の育児をしていたらどうしても無理なことが起こる。

例えば長女の習い事の付き添いに行きたいのに、下の子がまだ外出すらできない生後数ヶ月の時期とかは最悪だった。

一時期はシッターを雇っていたこともあるが、圧倒的に送迎はタクシーが便利だ。

シッターさんが来るから部屋を片付けないとなぁ...とか

今日の予定を事細かく説明しないとなぁ...

お金の受け渡しとかサイン、
何時までに帰らなきゃ!赤ちゃん大丈夫かなぁ?みたいな心理的負担や諸々の手続きが非常に面倒くさかった。

そして行き着いたのが、子どもを1人でタクシーに乗せる方法だ。

しかもシッター費と比べるとお安い。

帰りも同じように時間になったら配車をして連絡し、子どもにタクシーに乗り込んでもらった。

タクシー最高!ってなったのはアプリが革命を起こしたからだ。
時代に感謝。

タクシーは陣痛配車サービスもしていて本当に心強い。
頼れる人がいないときの強い味方である。

ドラム式洗濯機

ドラム式洗濯機と食洗機を開発した人を崇めている。

この2つが導入された事によって家庭を効率的に回せるようになったんだから。

風邪を引くと一晩で10回くらい嘔吐するし、新生児期のゆるゆるウンチなんて横漏れし放題の大量洗濯物をカバーしてくれる。

大体こういう時、親はとても疲れてる。
元気な時は困らなかったことが、風邪を引いた時に一気に困り始める。

目を離したら全ての布製品がヨダレに塗れる時期からトイレがうまくできない時期まで、本当に強い味方となってくれた。


小学生になっても日曜日の深夜に
「ママ〜、給食当番の割烹着を明日持って行かないといけないのに出し忘れた〜」とか言われても、ちゃんと乾く。

上履きも運動靴も、スイッチを押せば綺麗にしてくれる。

本当最高。
一番の働き者は家電である。
機械万歳、ありがとう産業革命。

子育て時期で何が一番必要か?と言われたらドラム式洗濯機と迷わずこたえたい。

ネットスーパーを利用しよう

新生児は家から出られない。
赤ちゃんすぎると外気も危険で、ケアの頻度も高い。

だからネットスーパーが神だった。

便利な世の中だなぁ。

食料品の買い出しをしなくて済むというのは体力が温存されて本当にありがたい。

Uberや出前館、Amazonにも本当に助けられた。

労働基準法改正で2024年に配送問題が起きる予定らしいけれど、適切な労働環境も大切だよね。
配送業者さんありがとう。


番外編 出張マッサージを呼ぼう

死にそうなほど疲れる日がある。

もう何ヶ月も寝不足なのに血液(母乳)が奪われていって、抜け毛も激しくなって、爪もひび割れるくらいの時期がある。

人によっては歯も抜ける。

抱っこで腕と肩がバキバキいうのに、家に篭りっぱなしの運動不足で眠れない日々を過ごすのだ。

それなのに溜まった洗濯物と食器の洗い物、散らかり放題で汚れた家、食事の支度、空の冷蔵庫。

色々つらいのに経済活動は何もしてない時間ってキツイよね。

そんな時はもういっそのこと何にもしないで出張マッサージを呼ぶのもいい。
経済活動をしてなくても、定期的に癒されるべきだと思うんだ。

理由は、死ぬから。
または、死にたくなるから。

疲れたり、イライラしたときは絶対に呼ぼう。
1万円かかっても、それは必要なお金だ。

マッサージされると短時間でもよく寝れて疲れが癒されるんだ。

そうなるとイライラしないし元気になる。

元気になったら、またきっと頑張れる。

でも、そんなお金も余裕もない人がいる事は知ってる。

今まで挙げてきたタクシーやらドラム式洗濯機やら諸々は基本的にお金があるからできる事だ。
でも誰も手伝ってくれない核家族だから、お金で解決するしかないんだけどね。

とても疲れてるときは無理せず寝るといいけど、それすらも叶わない時がある。
病児保育の時とか。

お皿を洗わなくたって埃がたまってたって、お風呂に入らなくたって死なないけど、出来ない事の多さに死にたくなったりもする。

それもこれも大人の手が物理的に足りないのと、慢性的な疲れが原因だ。

見た目なんか気にせずになるべく楽な方法で生活するのをオススメする。
例えばアマゾン原住民スタイルとか。

おまけ

産後の肥立ち、というものがある。
まだ出血が続いていて身体が元の状態に戻ってないのに過酷で寝れない新生児ケア労働。

さらに、長女のケアと家事をこなすのは大変すぎるのである。

この時期にきちんと休息をとらないと後々体調が悪くなるのだけど、うまく動けない日々を理解していないと夫婦関係にヒビが入る。


誰かが代わりにやってくれるわけではないタスクが積み上げられていく。

そしてアンパンマン視聴歴8年の私は、スペシウム光線を浴びながら公園を駆け、わんわんと一緒に踊ったけれど、これを無報酬でやっている自分すごいとも思う。

少子化を解決するには子育てに使える大人の手を増やすことが重要だ。
一番身近なのは夫の手だが、その手に期待ができないのなら、その手を繋いで未来を歩くことができなくなる。


大人の手が足りない現代では、大人の手を買うしかない。
余剰がないなら、より一層少子化が進むのは仕方ないよね。

全国のお母さん、お疲れ様です。
手抜きできるところは極限まで手抜きして生きていこう。

そうして生きていったら、子どもに手がかからなくなった時、またきっと違う世界が待ってる。

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