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ぶっちゃけ、エネルギー問題に関心ありますか?

と聞かれて、イエスと即答できる人は少数でしょう。私も同じです。

エネルギー問題と言われても、多くの人にとっては馴染みのない話でしょうし、温暖化なんて知ったこっちゃないという人が普通でしょう。

しかし、最近ではAppleがサプライチェーンをカーボンニュートラルにするなどの報道もあります。とすると、今後そのような動きが増えてくるとするならば、日本の会社も脱炭素に向けて舵を切らねばなりませんし、そう考えるとエネルギーの話はそれほど他人事ではないのかもしれません。

再エネ普及率

では実際に、日本の再生可能エネルギーはどれくらい普及しているのでしょう?

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す上のグラフは資源エネルギー庁による、各国の発電量の割合です。これを見ると、先進国間では日本の再エネ割合は低めです。世界的な脱炭素への変化には、若干乗り遅れているという印象でしょうか。

とはいえ、政府に文句を言うだけではアレなんで、これから日本に再生可能エネルギーが普及していくための方法を調べてみました。もし、興味があれば、どうぞ見てってください。

蓄電池

まず1つ目のポイントは蓄電池です。発電所は適切な量を発電しなければなりません。なぜなら、電力の需要と供給のバランスが取れないと様々な問題が起きるからです。つまり、多すぎても、少なすぎてもダメということですね。

となると、天候に左右される再生可能エネルギーは発電量にムラがあり、厄介ですが、そこで役に立つのが蓄電池です。つまり、お金と一緒で、発電しすぎたら溜めておき、少なくなったら、そこから使うってことです。

テスラの蓄電池が発電所に使われたりしてるので、今後の普及に期待ですね。

送電

2つ目のポイントは送電です。これについては、発送電分離とコネクト&マネージという2つの要点があります。

発送電分離とは以前私のブログで書きましたが、発電部門と送電部門を独立させることになります。

この2部門が独立していないと、送電部門が同一のグループ会社の発電した電気を優先的に流すことになり、競争を阻害する要因になります。再生可能エネルギーを発電する新興企業は不利に立たされるでしょう。

コネクト&マネージ

今までの日本の電力系統(発電、変電、送電、配電)は、故障した時に備えて、最大容量の50%は使わずに取っておき、残りの50%を使うという決まりがありました。その50%を先着順で決めますが、選ばれなかった人は系統に接続できません。となると、送配電線に接続できない発電業者は、新しく系統を作られるのを待たねばなりませんが、それには多くの時間とお金を要します。

このような状況では、仮に再生可能エネルギーで発電したとしても、電力系統に繋げません。コネクト&マネージとは、こういった問題を解決するために、より効率的に電力系統を接続して動かしましょうという取り組みです。

コネクト&マネージは、「想定潮流の合理化」、「N-1接続」、「ノンファーム型接続」の3本柱になっています。

「想定潮流の合理化」とは、今までの空き容量の算定を見直すことです。先程、50%の空き容量を確保すると述べましたが、これは全ての電源がピークに達した時を想定しており、かなり安全に考慮した計算となっています。
しかし、言うまでもなく、そんなことはあり得ません。そこで、より需給の実態に即した算出をして、空き容量を今よりも確保しようというわけです。簡単に述べましたが、実際はもっと込み入った話でもあるので、興味のある方はこちらからどうぞ

2つ目の「N-1電制」とは、今までは送電線が2回線あった場合、その内の1本は使わずに取っておく(空き容量50%を確保)ことにしていましたが、緊急時には遮断することを前提として、解放しようというアイデアです。これも簡易的な説明になりますので、詳細はこちらからどうぞ

3つ目の「ノンファーム型接続」とは、送電線の空き容量を上手く使う仕組みです。電力の使用状況とは日によって異なります。よって、ピーク時には送電線に空きがないとしても、時間帯によっては空いてたりもします。
そこで、その空いてる時間帯に電源を接続できるようにしましょうというのが、ノンファーム型接続です。ただし、混雑時には出力制御を要請されます。

イギリスでは、これらのコネクト&マネージを導入したことで、再生可能エネルギーの普及が進んだといいます。まあ、せっかく発電しても、送れなければ意味ないですしね。

最後に

最後まで見てくださってありがとうございます。皆さんはエネルギー問題についてどう感じましたか?

私が調べていて思ったのは、意外と政府の努力が必要だと感じました。なんとなく民間の企業が太陽光とかでイノベーション起こして、頑張ればいいだろうくらいに思ってたので。でも、電力だってインフラなわけだから政府の協力がなければ成り立たないわけですよね。当たり前ですが。

なので、政府と民間企業が一体になって、再生可能エネルギーを広めてくれたら嬉しいなーと思います。それでは。

まとめ


・再エネ普及のポイントは蓄電池と発送電分離とコネクト&マネージの3つ
発電量が安定しない再エネは蓄電池を使って、余った電力を貯めておくとよい。
発送電分離とは、発電部門と送電部門を独立させ、競争を促すことである。
コネクト&マネージは、想定潮流の合理化、N-1電制、ノンファーム接続の3本柱。

参考


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