シェア
Atsuko Kimura
2016年4月15日 17:23
畳1.5畳ほどの小さなプレハブの部室に、オレンジ色の夕日が差し込む。そこに乱暴にかけられた、2着の学ラン。を、眺めるのが私の青春だった。高校時代、陸上部だった私と友達は、それぞれ1つ年上の先輩に片思いをしていた。厳しい上下関係もなく、仲のいいクラブで「高校受験が終わるまでは部活禁止!」という母の言いつけから解放された私は、放課後のためだけに高校に行っていたに等しい。一応