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教員生活を振り返る(1〜3年目)

自分の教員生活を振り返ってみたいと思う。

1年目
大学卒業早々、いきなり6年担当になる。日本史が専門で中学・高校の免許も社会科なのに、理科専科にされる。授業の準備で手一杯なのに、学年行事の企画・運営・事務処理・子どもたちへの指導で見事にパンクする。
教員2ヶ月目で校外学習の学年の引率責任者になる。電車に乗せたり、歩道を歩かせることに恐怖すら感じた。
指導教官(男性)と同じ学年を組んでいた女性先輩教員が付き合い始めるのを目の当たりにする。学年を組んでいる教員同士がカップルになり、職員室で仕事をすることが怖くなる。
慣れないことばかりの中、なんとか一年間を過ごした。

2年目
担任として初めてクラスをもつ。担当学年は6年。2度目の6年担当。
保護者との関係構築、保護者対応、子どもとの関わりに悩む。
5・6年教員が大きく入れ替わり、体制も変化。
事務処理は1年目の経験を生かして乗り切ることができた。
秋ごろ、他クラスで学級崩壊が起きる。その頃、学園ドラマが流行し、それに倣ってクラスを荒らす子どもが学年に急増した。
冬、もう1クラスが学級崩壊。周りの教員から学年崩壊と言われるようになる。
3月、やっとの思いで卒業させる。

3年目
5年担任となる。初めて6年から離れる。5・6年学年団も大きく入れ替わる。自分が一番5・6年経験の長い下っ端になる。
学級づくりに悩む。同期が次々に結婚していき、仕事とプライベートのバランスがわからなくなる。
実家に帰っても両親から過干渉を受け、心がすり減っていくのが分かりながらも見ないフリをしていた。

最初の3年間はとにかく仕事を覚えることで精一杯だった。
周りの先輩教員を顔色を伺いながら空気を読んで仕事をして、保護者にも気を遣って、とにかく「誰からも文句を言われない」ということに神経を使っていた。
土日はこれから始まる一週間のことばかり考えていた。
家から出ないと親に何をされるかわからないので、とにかく仕事には行った。
家にも職場にも心の休まる場所などなかった。

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