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「タイタニック」を大切な人が出来た今観たら考え方が変わった話

先日、3Dリマスターされた「タイタニック」を観てきた。

「タイタニック」は過去に二度ほど観たことがある。

今回は、婚約者と観に行ってきた。

好きな作品だが、観ることにすごくパワーを
使う作品だと私は思う。
時間が長いということよりも
内容が辛いことが理由。

だけど、それ以上に
二人の強さと美しさは、目を見張るものがあり、
不朽の名作と言わせている理由だと改めて感じた。

私自身、「タイタニック」を観たのも
十数年ぶりで、
その間たくさんの出会いや別れ、
経験をした。と思う。

観たあと、どう感じるのか。も
楽しみに鑑賞に挑んだ。


映画等で
ひどく劣悪な環境や苦しくて辛い状態、
逃げないと殺されてしまう状況、
様々な苦しい、ひどい状態が
描かれることが度々ある。

私は、そのような状況を見て
「頑張って生きようとするの凄い」
と今まではそう考えてた。

辛い状況を1秒でも早く終わらせたいし、
「今抜け出しても
その先また辛いのが待ってるよ…」
と話しかけたくなる私の気持ちとは反して、
画面の中の人物は抜け出そうと一生懸命である。

そこで抜け出されても物語にならないのだけれど。


「タイタニック」の話にもどると、
これもまた生きる為に
必死になる人々が描かれている。

ローズは、助かる道を蹴飛ばしても
ジャックを助けに戻り、
無茶だと思われる道を無我夢中に進んだ。

ローズとジャックの2人をみていて
自分とパートナーに置き換えて、
同じ状況になった時のことを考えてみた。

今までの私はきっと、
付き合っている人が居ても
助けに行く道が困難だとしたら、
心苦しさは持ちつつも悩まず無理はしなかった。

今のパートナーに出会った今、
ローズと同じ行動をとるかもしれない。
と新しい感情が生まれた。
今までが冷酷すぎたかもしれないが。

今だと、彼を助けに行くし、
彼が生きよう!と強く引っ張ってくれたとしたら、
信じて生きる道を進む。気がした。

今までは、強く引っ張られたとしても、
進むことを諦めたと思う。
「この先の"辛い"が見えたら、
終わらせることを選択する。」と
もしも話をした時によく話した。

あくまでもそのような状況にならないと
分からないし、なったこともないから
推測でしかないけど、
自分の中で変わらないと
強く思っていた部分が、
今こうして観ながらふわっと考えてみたら、
少し前の自分と違う自分が居た。


ローズとは違うと思ったところは、
私だったらジャックが死ぬなら、
そのあと生きようと思えないところ。
そもそも生きて!的な約束を呑めない。
大切な人が生きて欲しいと思うなら、
"頑張って生きる!"よりも"居ない人生辛い"になる。

そのあと自分の人生、
やりたいことやって生きていくローズが
強いなあと思った。

(逆に今のパートナーじゃなかったら、
その状況のあと好きな人生を生きたと思う。)


大袈裟な話をしたけれど、
純粋にいい映画だし、
25周年のタイミングでリマスターしてもらえて、
スクリーンで観ることができて本当に良かった。

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