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『写真AC』と写真家さんのこと 『アッコの夏』創作の舞台裏③

私の小説の中に挿入する写真は主に『写真AC』さんにお世話になっています。著作権フリーなので、気兼ねすることなく選んで使っています。

『サマスペ! 九州縦断徒歩合宿』では30枚ほど使ったと思います。

海の家、天使の梯子、おにぎり、キャンプ場、鮭の切り身、車のヘッドライト、ループ橋、お寺、阿蘇大橋、焼き肉、道ばたの花壇、病院のベッド、太宰府駅、桜島……

写真をどれにしようと選んでいる時間が楽しかったのです。どの写真もイメージを喚起してくれました。写真を見て描写を変えたこともしばしばあります。

以前も書きましたが、画像を自由に使えるのはnoteの素晴らしいところだと思っています。

あるとき、以前使った写真を撮影した写真家の作品に出会うことがあったのです。興味を覚えて、その方のプロフィールを見ると、自然の風景をメインに撮影している方で、いつかメジャーになりたいと頑張っている様子が伝わってきました。

小説とジャンルは違いますが、創作者、表現者として、見る人の気持ちを動かそうとしている姿勢に共感しました。

そこで、現在連載中の『アッコの夏 サマスペ!2』では、使用する写真のクレジットに撮影した写真家のお名前を載せることにしました。

『写真AC』の写真を使うのに撮影者のクレジット表記は不要ですし、別に宣伝のお役に立つわけでもありません。
それでも、私の小説のイメージを拡げてくれたことに感謝して、クリエイターとしての活動に敬意を表すことができればと思ったのです。

第一話で使用したのは「新潟市役所」。
アッコたちが正にスタートした地点です。この先、海岸沿いの何も無い道を歩くことになるアッコたちですが、その前の起点を明示し、都会の雰囲気との落差を作りたかったのです。
時の記録者さんの作品です。

第二話は、陸上選手の足とトラック。
高校の時に陸上選手だった由里、応援していたアッコ。
見えない羽がついたようにゴールに向かって走る由里のイメージが読者の中で膨らみそうだ、と思いました。
SakuraRさんの作品です。

アッコの旅は始まったばかりです。彼女が目にする風景、出会う人たち、遭遇する事件……。その度に新しい写真に出会うことを楽しみにしています。


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