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学会や研究会への出席は公募通過につながるの? ―質問すべき? 名刺配ったら人脈広がる? 懇親会は役に立つ?―

ベテラン教員が若者を見る視点とは

こんにちは、中堅大学の文系学部に教授として勤めているAです。

大学教員公募を突破して就職するためには、自分が発表をしないときでも、学会や研究会に出席した方が良いのでしょうか。私自身かつては「お金と時間がかかる上に面倒だけど、うまく振舞えば人脈が広がって公募通過に一歩近づくんじゃないか」と、出発の時間ぎりぎりまで迷うことがありました。迷っている間は、同時に強いストレスを感じていたものです。しかし今から思えば、出席するか欠席するかは、本当にシンプルな基準で決められるのです。このページの「続き」では、出席するかどうかを簡単に決められる私なりの判断基準をお教えします。

そして、仮に出席した場合には、どう振舞うのが効果的なのでしょうか。ほかの人の発表に対して質問をするのはアピールになるでしょうか。名刺を配ったり、懇親会に参加するのはどうでしょう。高名な先生を見つけたら、話しかけるべきでしょうか。そのほかに学会や研究会で行うと良いことはあるのでしょうか。こうした振舞いがその後、どう役立ったか役立たなかったかという私個人の経験を交えつつ、学会や研究会での効果的な振舞い方を、このページの「続き」にまとめています。採用側のベテラン教員の嘘いつわらざる本音を明かします。

なお、この振舞い方のお奨め内容は、自分が発表をしない場合だけでなく、発表をする場合にも当てはまります。「その学会発表では公募に通らない?! ―大学院生・ポスドクの発表はどこを見られているのか―」と併せて参考にしていただければ幸いです。

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