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地上波放送しないと判断されたことが問題 ウェブ界隈を見物していて気になったので論点の一つとしてどうぞの巻

THE MATCH2022の放送を予定していたフジテレビが『放送しない』となって業界騒然の騒ぎで実行委員会のRIZIN榊原さん、RISE伊藤さん、K-1中村プロデューサーと三者揃って記者会見を開いておりました。フジテレビの放送の向き合いは榊原さんのようで主に榊原さんが説明して質疑応答に応じておりました。三団体による実行委員会形式とはいえRISEとK-1は貰い事故感は否めず、記者会見にいる意味はあるのだけれどいるだけになっていて知らない仲ではないだけに災難だなと思うと共に中村プロデューサーが格闘技ライターとして取材をしてくれていた時代を知る僕としては出世したなと思って眺めておりました。元々は女子格闘技の取材に熱心なことで名を馳せる熊久保さんの弟子ですからね。

榊原さんのお気持ち表明的な何も言っていない会見ではあったのですが、感情に任せていつもに増しての榊原節で見ているこちらがハラハラしてしまいました。榊原さんのこの状況で悪気なくケンカを売ってしまうところが「そういうところだよ」と思わなくもないのですが、開き直ってしまう気持ちも状況も共感はできないけれど理解はできるので、仕方がないと思いつつも榊原さんと弁護士さんの2人で必要事項だけお話しして終わるのが無難だったよなとは思います。

榊原さんのエモーショナルな!?会見とPPVがあるから経済的には大丈夫や!と強気な言葉を発したからなのか、そもそも格闘技選手は元々あれなのかは判断が難しいところではありますが、格闘技選手から聞こえるネットの意見は感情論的にメインの両選手の試合を地上波放送で流してほしい意見やPPVで売れるから地上波放送は無くても平気だろう的な話でこれは危ういなと思って眺めておりました。

地上波放送で得られる放映権やPPVの利益の話からくる必要論ではなく、テレビ局に「地上波放送できない」と判断されたことが問題であり残念なことだと僕は思っています。いくつか論点はあるとは思いますが、利益が上がるとか必要不必要の前にコンプライアンス、倫理が厳しいとされる地上波で放送できなかった事実が問題だと僕は思います。榊原さんが記者会見で「経済的な条件で合意できなかったからではない」と発言している上に「放送してほしい」と放送の希望を出しているので余計に『放送しない』判断に至ったことは厳し過ぎる現実だと僕は見ています。

何が理由かはフジテレビが理由を明かしていない以上はわからないことで想像の域は超えませんが、週刊ポストの報道が影響を与えたのではないかと榊原さんのコメントでも出ています。何が理由かは知る由もないですが、格闘技業界として、現場で活動する選手として学びに変えて行くのが大切だと思っていますしここで今一度引き締めていくのが大切だと僕は考えています。僕はお仕事する際にはGOの三浦さんやabemaの北野さんに大丈夫かどうか聞くようにしています。良い筋ではないから気をつけたほうがいいと言われる場合もあるし、違法ではなくとも倫理的にやめておきましょうとするときもあります。感覚としては僕の感覚とズレたことはないのでその判断で食い違ったことはありません。スポンサーとか仕事する相手も気をつけた方がいいと思うし、利益が出るからと受けているとそれ以上のリスクを背負うことになるように思います。慎重にやっていくに越したことないと思っています。皆様お気をつけて。

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