RIZIN30の見所と与太話。※カード追加次第追記していきます。

RIZIN３０の開催発表。９月１９日の日曜日にさいたまスーパーアリーナとのことで昨年大晦日以来のさいたま帰還。やっぱり日本の総合格闘技はさいたまスーパーアリーナです。

オリンピック開催前にカード発表をしておかないとオリンピック期間中はニュースになる割合が少なくなる前提でこのタイミングでの発表でしょう。ただオリンピックが開催直前でもゴタゴタしていて、「関心が薄れている」のは事実で、どうなるのか読めないので、ここでの発表はベターなタイミングではあるのですが、これからどうなるかわからないのが正直なところです。

これは僕の肌感覚ではあるのですが、今のタイミングは日本の格闘技にとって重要な局面だと思っています。これはRIZINに限った話ではなく、K-1やRISEを含めて、もう一段上にいけるのかどうかの岐路なのではないかと思っています。今の時代は消費のスピードが早くて、変化していかなければどんどん飽きられていきます。これをしていれば正解がなく、勝利の方定式が日々変わっていくので、常勝が難しいのです。ここで抜けられるかは大事な局面です。

すっかり忘れているけど、今は緊急事態宣言中。

皆さんすっかり忘れているのですが、今は緊急事態宣言中です。
緊急事態宣言を繰り返せば効果は薄れていくと最初から言われてはいましたが、まさかここまで効果をなさなくなるとは思いませんでした。皆が普通に生活しているし、外出を控えることは聞かなくなりました。

２０２１年のほとんどが緊急事態宣言と蔓延防止条例が発令されているので、慣れっこになってしまうし、生活していくために気にしなくなっていくのは仕方がないことだと思っています。

ただね。気にしなくてもイベントは客をフルで入れられないのです。これは格闘技に限った話でもなく、プロレスでも歌舞伎でも席数を減らしての開催になっていて、ゲート収入ありきで成り立っていた日本のイベント構造では大打撃です。どの団体も頭を悩ませています。

ならばPPVがあるじゃないかとなっても、それこそ格差が離れていきます。雑に言ってしまえばUFCの一人勝ちの状況は認めるしかなく、コロナ渦で強さを増したのはコロナ以前に強かったところなのですよね。その意味では国内を見るとRIZINは良いけれども、それよりも小さいところはより厳しい闘いを強いられているように感じます。ざっくりとした話ですので、つっこみどころはあるとは思いますが、格差は離れているし、これからも離れていくように感じます。

９月１９日の時点で客入れがどこまでできるのかは誰にもわからないです。希望的観測をするとしたら、オリンピックとワクチンで風向きが変わって客入れが解禁されて、フルに客入れができる絵なのでしょうけれど、そこまで楽観的に考えることはできません。

東京の感染者はドンドン増加していって１０００人を超えてからは気にしないくなっています。人出は減らないし自粛する気は皆薄れているので感染者の増加は止まらないだろうし、そうなれば楽観的に客入れできるとは到底思えません。

客入れに関しては慎重に予測して、その他の収入を作って行ったほうが読めると思うのですよね。今は券売よりもPPVをしっかり伸ばすことが大事だし、PPVがしっかりと売れて経営が成り立っていることがあたらしい投資を呼び込んだり、売り抜けるときに大事なように思うのですけど。

バンタム級組み合わせ　抽選でなくて正解。

１回戦は抽選で組み合わせが決まって、この抽選は本当にやっているんだろうと思うマッチアップでした。組み合わせ抽選会と聞いて、仕込みはあるんだよねと思うくらいには格闘技業界の住人ではあります。

あれ本当に抽選だったと思うんですよね。どうしようもない組み合わせになったらどうしようとか考えなかったんですかね。それはそれで「いかがなものか」とは思います。興業として考えて盛り上らないのが一番ダメじゃないですか。

４強を決める4試合に関しては主催者側で決めてくれて一安心です。これは１回戦が跳ねなかったのも理由にあるはずです。マッチメイカーが噛み合って面白くなる試合を組むから興業であって、抽選でよかったらマッチメイカーがいらないじゃないですか。

その意味では残したい選手がしっかり見えていいマッチメイクだと思います。ここらへんは信頼できるのですが、如何せんRIZINが書いたストーリーにならないのは我らが矢地さんの連敗で実証済ではあります。大原樹里さんに負けるこたないですよね。昨年のあれは矢地さん、組んだやつ、選手連れてきたやつ含めて、何やってんだよってバックステージでなったと思うんですよね。何やってんだよ。

今回の組み合わせはどうなっても物語が転がっていいマッチメイクです。よく考えてくれていて信頼できます。まあ自分たちの興業だから当たり前ですけどね。