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6月7日 #GLEAT 後楽園大会 伊藤貴則対青木真也はメインイベント 是が非でも欲しい初代王座

今まで何度もメインイベントを務めてきました。さいたまスーパーアリーナやシンガポールインドアスタジアムなど、国内外の大会場でメインイベントを務めてきました。試合だから勝ち負けはあれど、自分のイメージの範囲内で興業をまとめきる腕と自信が僕にはあります。20年格闘技をプロとしてやってきた上に、競技としてだけではなく、プロとして如何に表現するかを考えて、あらゆる角度から格闘技に取り組んで積み上げてきた腕と自信が僕にはあるのです。

メインイベントをまとめきる腕と自信。それは「格闘技」の話であって、僕が「プロレス」のメインイベントを任されることは滅多にないし、格闘技とプロレスを「同じ闘い」と捉えてはいても、ジャンルが違うのが実際で、プロレスラーとしての実力と信頼を青木真也はメインイベントを任せるまでに得られていないのが現実です。その意味では格闘技とプロレスとで基準(目標)が2つあるので、プロレスで後楽園のメインを務めるのには一つ達成感とやり甲斐を感じています。

2022年1月3日DDT後楽園大会での竹下幸之介戦でメインイベントを任せられたのですが、やり甲斐とメインイベントのリングに立つ高揚感は特別なものがありました。あの試合は竹下幸之介の掌の上で転がされていた試合でもあって、最終的にギブアップを取られて悔しい思いをしました。その意味では「強さ」が足りませんでした。あのときよりも今は強くなっている実感があるからこそ、今回のタイトルマッチでのメインイベントに懸ける思いは強いです。

東京ドーム、さいたまスーパーアリーナ、日本武道館と大会場を上げたらキリがないですが、後楽園のメインを務めるのはプロレスラーと胸を張って名乗れます。後楽園ホールでメインを張れるところまで来たんだと言う気持ちは僕の中では大きく、やり甲斐を感じているし、何がなんでも勝ってベルトが欲しいです。早くベルトが欲しい思いが自分が思っている以上に強く、焦燥感に駆られて試合前に自爆してしまいそうな気持ちを今はジッと抑えています。

リングの対角に立つ伊藤貴則さんは昨年末のGLEAT TDC大会で対戦してドロー。僕にグランドと伊東貴則さんの打撃と投げ技で水と油の試合でしたが、闘いと強さはあった試合でした。伊東貴則さんの強くて怖くてヤバい部分を出してしまった気がします。裏を返せば僕が引き出したとも言えて、胸を張りたいところだけれど、彼の芯の部分を引き出してしまったおかげで追い込まれて、なんとかドローで逃げ切った試合でした。試合時間がもう少しあったら負けていたはずです。その後の伊東選手は強さと怖さが出る試合は滅法強いけれど、上手にやろうとする試合は「カッコつけてんじゃねえよ!でぶ!」と茶々をいれたくなります。トーナメントを見る限りではかっこいい試合をしてて、GLEAT UWFのエースに相応しい試合をしています。でも「お前の良さはそこじゃねえよな」とも僕は思うんですよ。だって強いのを僕は知っているからです。

今回はタイトル戦で試合時間が30分あります。前回のように試合時間が足りなくてドローってことはないでしょうから、完全決着ルールと言って差し支えないと思います。小細工なしにカッコつけなしに無骨に強さをぶつけ合いましょう。どっちが強いか愚直にぶつけ合った先に互いに得られるものがある試合です。

6月7日GLEAT後楽園ホール大会を成立させて納得させられるように試合まで仕上げて行きます。強くなるために格闘技もプロレスも仕事も全力で取り組んでいます。毎日が真剣勝負なのは僕もこれを読んでくださっている方々も同じだと思います。選手ばかりが真剣勝負をしているわけではなく、日々持ち場の仕事に必死で向き合っているすべての人が真剣勝負をしていますからね。我々だけが特別だとする大きな勘違いだけはしてはならんと思っています。まあそれはそれとして。

切符はまだ余裕がある上に切符の値段も3000-5000円台がメインで見やすい設定です。試合前後の青木真也のnoteやVoicyでの発信も合わせて、青木真也の物語を映画一本見る気で来て頂けたらと思います。損得で話すのは好きではない上、芸事は損得を度外視で観るものではありますが、損はしないと思います。出場するすべてのレスラーが個々の想いを全力で表現してあなたの感情を揺さぶりにかかります。必ずやあなたの生活に何かを与えてくれるはずです。というわけで会場でお会いしましょう。グレートしようぜ。切符は以下どうぞ!TーHAWKさんのこだわりの詰まった物販スペースもあります。

僕は格闘技とプロレスを両方やっているのですが、似通った部分はあるが似て非なる部分もあるジャンルな上、プロレスは解釈が多様で受取手が問われるジャンルなので、「プロレス」に対する偏見を感じることは多々あります。今は僕がプロレスが好きなことが伝わっているし、唯我独尊ゴーイングマイウェイの変わったおじさんと思われているので、何故プロレスをやるのかと聞かれることは減ったのですが、未だに偏見を持っている人はいるはずです。まあ格闘技選手からしたら、格闘技の実績もあって、格闘技の練習でも実際に強い人がクソ真面目にプロレスをしているのはグッタリするのもわからなくもないです。

僕は闘いを通じて、リング上で表現するのが大好きなのです。40歳になって、様々なリングで試合をしてきた今もリング上は神々しい場所に感じます。実際に自分の少年時代にケンドーカシンや桜庭和志を見て格闘技とプロレスを志しました。リング上の表現は出来るだけ長くやっていきたいことで、僕が社会に対して有益にできる最上位だと思います。だからこそプロレスをやっているのです。

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