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速報!RIZIN25感想とセコンド珍道中!まさかの朝倉未来敗戦に盛大にずっこける。

7時39分の東京駅発の新幹線に乗って新大阪駅に向かっています。
東京駅はしっかりと混雑していて、コロナもなんのそのです。春の緊急事態宣言はなんだったんだよと思うし、理屈のあわなさに首を傾げつつ、経済が回るのはいいことだよなと思いつつ、駅弁を買うか悩んで買いません。今日も矛盾を抱えて、自己都合で生きています。

試合終了時刻が20時予定と切符と宿を手配してからの情報で入ってきまして、だったら前日入りでよかったし、むしろ前日入りの当日帰りがベターだったのではと思ったのですが、手配してしまったのだから仕方がないです。宿は大阪サウナの代表格「大東洋」にしました。カプセルホテルになるので、「カネがない」ヤツのように思われてしまうかもしれませんが、「サウナが好き」なのとこれはもう「生き方」であって、カネのあるなしの問題ではないのですよね。皇治選手はこんなとこ泊まらないですよね…。

今回はRIZINセコンド業を住村選手から仰せつかいまして、「はい!喜んで!」となって初のRIZINセコンド出動であります。だって一番安い切符で1万円!リングサイドは10万円の大会をリングの真下でセコンドとして、ワーワー!言いながら観戦できるなんて最高じゃないですか。冗談ですよ。しっかり仕事します。

今はセコンドにつくことは宇野さんと住村さんの二人だけなのですが、セコンドとしてサポート側に入ると自分事になって感情移入できるので、感情がゆさぶられて最高のコンテンツになります。自分事にするのが感情移入するコツだと思うし、感情移入する装置としてグッズがあったり、クラファンがあったり、切符を選手から買ったりするのだと思うし、エンタメは如何に感情移入させるかするかがキーだと思っています。その意味でセコンドやコーチするのは感情移入の装置として絶大な強さがあるのです。

楽しく生きるコツの一つに自分事にして生きていくことはあげられると思っています。何でも関わって自分事にしてしまえば、喜怒哀楽が激しい人生を送れると思うし、面倒に感じたら徹底して関わらなければ良いとなるので、身につけておいて損はない作法です。

試合のサポートは気を遣うし、緊張するけど、楽しみです。こう見えても試合のサポートはしっかりするタイプで、体重の経過を1週間前くらいから気に掛けていたり、対戦相手の研究や練習で対策を練ったりと割と真面目にやっています。これは仕事と言うより好きだからですね。

皇治兄貴がいない大阪大会

大阪大会発表時には皇治さん(田中宏治)の参戦は既定路線だと思っていたのですが、まさかの出場なし。これはさすがです。大晦日を見据えたときにこのタイミングでの試合はケガ=出場が困難になるので大事をとるのが得策です。

これは皇治さんなしでも成り立たせてしまうRIZINが天晴だと思いますし、5000人といえども求心力はかなりのものがあるのだと改めて感じました。朝倉さんなのか。

ここで感じるのは団体を背負ってとか、団体を盛り上げての考えは旧世代の考え方なのだなと思いました。今の選手は団体のことを「会社」とは言わないだろうし、あくまでで取引先というか、商売の相手として捉えていると感じるのですよね。

個の時代だと思うし、団体を考えてとか、会社を考えての発想自体が旧世代のものなのですよね。プロレスからの流れであって、その系譜はDREAM崩壊からの数年で解体されて今の個人の時代なので、やっておることが同じなようで違うのですよね。わかっていても毎度、首を傾げてしまうのだよなあ。

皇治さん(田中宏治)と一緒にセコンドをさせてもらうのですが、皇治さん(田中宏治)の凄さは人間力であり器の大きさだと思うのです。試合前の選手に臆せず声をかけることができたり、試合中にも切り取って明確に伝えられたりと器の大きさでなんでもやってしまう方のように思っています。僕はコツコツ積み上げてやっていくタイプなので、パッとやってしまう皇治さん(田中宏治)凄さを感じます。良い悪いではなく、オレにはできない。

皇治さん(田中宏治)は選手入りの11時半を過ぎても現れずにオープニングが始まっても控え室にこない大物っぷり。想定の範囲ではあるのですが、実際に来ないとなるとそれはそれで困った話であります。皇治さん(田中宏治)らしくていいなあ。

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さてどうなる大阪大会。朝倉さん以外は。。。。

朝倉さん以外のカードはDEEP感満載というか、DEEPです。
これ自体は悪いことではないと思うし、一枚あれば他はなんでも同じやっ!って大会だとは思うので、無理するこたないし、これで大晦日に水が回るようにすればいいというか、米と水があってこそ、美味しいごはんが炊けるのですから。

まあキックが多かったり、MMAの試合もそこまで好カードはないので、まあしんどい大会ではあると思うのですが、朝倉さんで持たせている部分は多分にありますよね。むしろ全てだ。

それでもこのカードでPPVで5000円を超えてとるのは高いと思うし、チケットも安くはないわけなので、どうかとは思うけれども手売りがあって成り立つのであればそれはそれでいいとは思います。知り合いの観戦に行く子が選手から買っていて、「それが終わったら帰るのでサウナで会いましょう!」と言われて、納得してしまう自分が嫌になります。格闘技ってパッケージだよなって気持ちが今も残っているのです。

キックボクシングはどこにいくのか。

今大会はキックボクシングの試合がいくつか組まれているのですが、キックボクシングのゴールというか、最終地点って見えていないよなと思います。10月に地方でキックボクシングをしている方とお話ししたときも「RISE」なのか「K-1」なのかが話題になったし、ファイトマネーはこちらがいいけど、露出はこっちの方がいいなど色々と声が上がってきたわけです。

はたまた「ONE」に行きたいって声もあったりと、MMA以上に解像度が低いなと感じていました。ONEに関してはキックボクシングではファイトマネーはいいようだけど、日本国内でのバリューは上がらないと思うので、あの中で一番になって稼ぐでって思う人以外はお薦めしないし、実際に今の状況を見たらわかりますよね。

だからこそRIZINでキックボクシングをやっても上がり目はないだろうし、なんでキックボクサーが上がるのかいまいちわからないです。試合ができればいいのか、とりあえず大会場で試合がしたいのか。何が何だかよくわからないです。腰を据えてK-1かRISEでやってからどうするか考えればいいのにと思います。皇治さんだってK-1の人ですからね。

それもあって那須川天心の試合以外はRIZINのキックボクシングには乗れないんですよね。逆にRIZINでキックボクシングが見たいってファンがいるのかな。

2015年の旗揚げ時に榊原さん「出たいです!チケットたくさん売れます!」と直訴した日菜太さん「MMAはできるの?」と返されてミックスルールになって、見事に勝利したものの以後、出番がなかったのに2020年の今はキックボクシングがたくさんです。日菜太さん時代を先取りしていたんだな。RIZINでキックボクシングがある光景を創ったのは那須川天心であって、那須川天心ですら最初はMMAをやったわけだから、那須川天心は切り拓いてきた人だなと思います。実は一番すごいのはそこなのかも知れない。唯一無二な存在ですよね。那須川天心ってジャンルだから。

そんなわけでキックボクシングの試合感想は書きません。ファンはRIZINで見たいのかな。需要があるんだったらそれでいいんですが。キックボクシングとMMA混ぜる興業はONEもやってるけど、観る側として戸惑うんですよね。これって僕だけなのかなあ。

ちなみにキックボクシングとしては勝負論のあるカードは山口麻原くらいで、他の試合は実力差もあって、アップダウンが透けて見える試合です。アップダウンがあるのは悪いことじゃないのですが、簡単に透けて見えたらダメだろうって思うんですけどね。それでもいいのならばいいとは思うのですが、見る気にはならないです。ただ案外、こういうときに跳ねたりするのもまた格闘技興業なのですよね。PRIDE34とか。

さてRIZIN観戦記!今から突撃!

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RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
※肘あり
朴光哲 vs. 白川陸斗

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