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香水ガムという謎の食べ物を見つけたのでレポする【ロッテ板ガム イヴ】

スーパーレジ横の陳列棚に気になる商品が並んでいた。

味についての言及はなくただ一言。


「香水の記憶」


裏面を見てもどんな味なのかさっぱりわからない。

製造メーカーはガム市場最大手のロッテさん。
私はこういった珍妙な食品は避けて通るタイプだが、きっと不味くはないだろうと信じ購入を決意した。

改めて…高級感のある素敵なパッケージです。

早速開けてみます。

封をあけると「香水の記憶」と書かれている部分が切り落ちてしまうのがちょっと残念かも


内側デザインのバリエーションすご。

昔のデパートの包装紙みたいでおしゃれだ…
板ガム×レトロパッケージって令和のいま見ると逆に新鮮だね。
味への興味が掻き立てられます。


実食


なんだろう…これまでに感じたことのない不思議な感覚…
何の味かと言われるとなんの味かはまったくわからない。

強いていうなら

めちゃくちゃおいしい歯磨き粉


食べ物感はうすいが決してまずくはない。
味覚でいうなら甘みが一番強いが、爽やかさもあり奥行きがある味わい。

特筆すべきは香りだ。
噛み進めるごとに口内にジュワッと香りが広がり、香水を口にしているという感覚は確かにある。
口の中にあるのに香りを感じるなんて不思議…!

私は香水に明るくないのでなんの香りなのかはさっぱりわからなかったが、昔オフィスで働いていた時にの向かい側の席に座っていた石原さとみ似のお姉さんの残り香がこんな雰囲気だったなあと懐かしい気持ちになった。

つまりなにが言いたいかというと、この商品が表現しているのは食べ物としての「おいしい香り」ではなくて人が纏う香りとしての「いい香り」。

食べ物としてのおいしさというよりも、香りを通じた"体験"を演出することに特化しているように感じた。

よくよく考えてみたらガムって他の食品とは明確に違うよね。栄養補給のために摂取するのではなく気分転換だったり、口が寂しかったりするときに食べるもの。

心を上向きにするために食べるものだからこそできる、尖ったアプローチなのかもしれないと思った。


調べて知ったのだが、この商品は復刻商品なのだそう。1972年~1995年頃まで販売されていた人気商品だったようだ。

公式サイトいわく

キンモクセイの香りをベースに、ローズ、ジャスミンを加えた華やかな香り

LOTTE公式サイトより

なのだそうです。


詳しくはこちらをどうぞ。


時期的にもぴったりだし、見かけたらぜひ買ってみて…この不思議な感覚をぜひ味わってみてほしい。

香りを通じて特別な体験を提供してくれる、不思議で魅力的なガムでした。



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