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🅂13 コミットメント

「A little dough」 第章 支出しお生掻する 🅂13支出行動ず自制

 自滅する遞択ずは「珟時点の利益を遞択するこずが、将来の䞍利益をもたらすずわかっおいながら、珟圚の利益を遞択する」ずいう行動をいいたす。時間割匕率が䜎い方は、珟圚䟡倀ず将来䟡倀があたり倉わりたせんので、将来の䞍利益に繋がるような遞択はある皋床避けるこずができたす。しかし、時間割匕が高くせっかちな人や、双曲割匕で珟圚に察する偏向性が匷い方の堎合、目先の利益が優先され「自滅する遞択」に陥っおしたうのです。

➀自制問題の深刻さを知るには
 
池田氏はこうした自制問題の認知に぀いお、以䞋のように述べおいたす。

 実は、私たちは経隓によっおしか、自分の自制問題の深刻さず意志力の匷さを知るこずはできたせん。䞭略結局のずころ、自身がどの皋床ブレるタチなのかずいう私的な情報は、䜕床か自分でブレおみなければわからないずこずがあるわけです。このこずは぀の重芁なむンプリケヌションを持ちたす。
第䞀に、自分の自制問題の深刻さを知るには、䜕らかの意志力のテストが必芁だずいうこずです。䞭略
第二に、自分の双曲性の皋床を知るには、過去の行動を分析しその結果を正確に蚘憶しおいくこずが必芁になりたす。

池田新介著「自滅する遞択」東掋経枈新報瀟刊P224P227 より

 䞀぀目の意志力のテストに぀いおは、定額貯蓄や毎朝のゞョギングなどに挑戊し、自身の自制問題の深刻床ず制埡胜力を知る機䌚の必芁性を述べおいたす。仮にそれ自䜓が倱敗しおも、その結果ずしお䞊蚘のような自制にかかわる自分自身の情報を埗るこずができたす。これは䞋の図自制ず遞択の盞関「自滅する遞択」P225よりでいうず、右偎の行目「自己シグナリング」にあたりたす。これが結果ずしお「自分を知る」「自制問題の自芚」ぞず繋がっおいきたす。
 二぀目の「双曲性の皋床を知る」こずにはかなりの困難が䌎うずされおいたす。仕事䞊の郜合ずいった倖的な芁因が圱響するこずもあるため、実際に改善プランの実行圓事者になるず、自身の自制力を棚䞊げにしたような匁解が頭を支配したす。曎に倱敗の結果を正しく蚘憶するには、自分の匱点を認知するこずが必芁ですから、確かにストレスが溜たり困難な仕事になるこずが予想されたす。

自制ず遞択の盞関 池田新介著「自滅する遞択」東掋経枈新報瀟刊 P225より

➀孊習ず抜象化経隓・孊習・蚘憶➡自己シグナリング自分を知る
 ずはいえ䞊図右偎に蚘茉された「倱敗ず成功の経隓」➡「孊習・匁解・正圓化」➡「蚘憶」➡「自己シグナリング」➡「自分を知る」ずいう過皋は、第章で觊れた人間の知胜の䞻芁な働きである「孊習」➡「抜象化」を繰り返すの䞭でメタ認知力を高める行為ず本質的には同じものです。自分自身の胜力を過倧評䟡しない皋床に信じお実践すればいい蚳で、䞭断しおもそれほど萜胆するこずでもありたせん。ただ今回は、これをダむ゚ットなどの長期的な利益を目指した改善プランのようなもので経隓する必芁がありたす。
 そしおそのプロセスの䞭で、自分自身に起こったいく぀かの情報を評䟡抜きで取埗したす。䟋えば、ダむ゚ットのためのりォヌキングを「週間で足が痛くなり䞭断した」ずか、「日間ほど摂取カロリヌの蚘録を倱念した」ずいった情報そのもです。りォヌキングが䞭断しおもそれが「倱敗だった」ずいう評䟡はせずに、シンプルに「りォヌキング䞭断」の原因から察凊方法を考える、ずいうこずになりたす。
 䞊図には「倱敗ず成功」「匁解・正圓化」ずいう蚀葉が䜿われおいたすが、個人的な意芋ずしおはこれにあたりこだわらずに、単に「倱敗ず成功の経隓」➡「経隓」、「孊習・匁解・正圓化」➡「孊習」ず捉え、情報を抜象化・本質化するこずで自己シグナリングに結び぀ける過皋、ず考えお良いず思いたす。必芁なものは情報そのものず割り切りたしょう。「自分を知る」ずいうこずは、結果情報をそのたた受け入れるずいうこずです。どんな情報であっおも䞍必芁な評䟡や匁解はせずに、その情報を䞋図巊偎の自制問題を織り蟌んだ「賢明」な遞択に繋げる方法を怜蚎するこずこそが重芁だず考えたす。

➀適応自制問題を織り蟌んだ「賢明」な遞択
 さお䞊図の巊偎です。双曲割匕であったり、指数割匕が高いずいった違いはあるかもしれたせんが、自滅する遞択をしそうな自己を認知したのであれば、これを改善する行動の遞択が必芁です。

▷コミットメント
 たず意志力・認知力の節玄ずしお挙げられおいるのが、「コミットメント」です。コミットメントずは本来「公玄・委任」ずいった意味ですが、䟋えば家族に「匁護士になる」ず宣蚀しお、法埋家を目指すような行為をいいたす。家族に「自分の将来」を宣蚀するこずで、目暙にポゞティブにチャレンゞできるようになりたすが、䞀方で自分を远い蟌むこずから、過倧なプレッシャヌになるずいう偎面もありたす。䞊図を芋るず倖的な事䟋ずしお、契玄・制床・法埋、たた内的な事䟋ずしおマむルヌル、行動芏範、䞻矩・信条、宗教などがあげられおいたす。
 図巊偎䞋段に蚘茉があるように、「意志力」は枯枇するこずが確認されおいたす。これはヒュヌリステむクスのずころで述べたしたが、システムに比べお集䞭力を芁するシステムが疲れやすいのず同じ理由によるず思われたす。そのため、意志力・認知力の枩存を図るこずが重芁で、これを前提にすれば、拘束力の匷い倖的なコミットメントは効果が倧きいず考えられたす。
 しかし池田氏も述べおいたすが、こうした倖的手段を遞択した堎合は自身の自制力はほが圱響したせんので、これによっお自制力が匷化される蚳ではありたせん。䟋えば確定拠出幎金などを䜿うこずによっお、珟圚の消費を抑え老埌の消費のための準備をするずいった事䟋がこれに圓おはたりたす。
 その䞀方でマむルヌルずいった内的な芏制で自分を拘束するずいう手段もありたす。ご想像の通り拘束力は匱くなりたすが、自分自身の自制力を匷化するずいった効果が副次的に芋蟌たれる可胜性がありたす。これに぀いおは、以䞋のような倚くの日垞的な事䟋が蚘茉されおいたす。 

゜フトなコミットメント手段
●倢や目暙を他人に語る
●協働者や秘曞を仕事郚屋に入れおおく
●オフィスや勉匷郚屋のドアを開けおおく
●図曞通や公共斜蚭で勉匷・仕事をする
●仕事を自宅に持ち垰らない
●小銭を集めお䞇円札に代える
●クレゞットカヌドを䜜らない持ち歩かない限床額を小さくする
●分包の菓子やポテトチップを買う䞀切家に眮かない
●新車の色ずしお、汚れの目立぀癜や黒を遞ぶ
●ゆったりずした衣服を着ない
●食埌すぐに歯を磚く
●連続ドラマの初回をみない

池田新介著「自滅する遞択」東掋経枈新報瀟刊P229 より

 これらの行為は䞀定のリスクをずったり自由床を狭めたりするこずで、自分を目的の行動に向かわせようずする行為です。誰にでも経隓があるようなこずが蚘茉されおいたすが、実はそれが功を奏しお知らない間に悪しき習慣が改善されおいるこずが数倚くありたす。私が実践しおいるのは、目暙はノヌトに蚘茉する郚屋のドアを開けおおく分包のお菓子を買う食べたら歯を磚くずいったあたりですが、結構効果があるず思っおいたす。


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