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良い税金、悪い税金。

こんにちは

本当は前回の記事で言いたかったお金の話です。

前回、税金は政府支出のための財源などではなく、インフレ率の調整機能であるというお話をしました。(血税は財源ではない

では調整機能として、良い税金と悪い税金の話をしたいと思います。
中には、それが良い・悪いと言われることに納得いかない説もあると思いますが、ひとまず理屈の話としてお読みください。

良い税金の話

税金には、悪行を抑制する機能があることは、感覚的に理解できるところもあると思います。

例えば、タバコ税や、酒税。これらは、ともに依存性のある嗜好品で、売買価格と関係なく、重税をかけて高価なものにすることで、依存するほど繰り返し使用する市民を減らすことができるかも知れません。

また、揮発油(ガソリン)税は資源の消費を抑制し、排気ガスによる環境破壊を抑制する効果を期待できるかも知れません。

関税をかけるのは、海外の安い農産物など流入を抑制し、国内の生産物の価格が下がらないようにすることで第一次産業の従事者の生活を守る狙いがあります。

悪い税金とは

悪い税金とは、良い税金と逆で、善行を抑制し、悪行を蔓延らせてしまう税金です。

代表的なのは消費税

消費税は、資本主義の中で「善行」とされている消費活動を抑える効果があります。また制度設計上、年に1000万円以上の「売り上げ」のあった事業主が対象となるため、「売上税」であるという側面を持ちます。実はこの「売上税」は税法で禁止されている税であるにもかかわらず、対象が消費者であるからという詭弁でまかり通ってしまっているのが現実です。
そして全ての消費者に平等に課せられるので、収入の小さい人ほど重税になるのです。

続いて代表的なのは法人税です。
法人税のどこが悪い税なのかというと、税を支払っている法人は消費税も、従業員や株主の所得税も、その他売買に関わるあらゆる税を払った挙句、残った利益に税がかかってくるので、二重、三重に税がかかっているのと変わりがないのです。
しかもこれは事業の規模が小さい法人ほど不利。

このように、人々の生活を苦しくさせたり、小さな企業の成長を阻害する税は、悪い税であり、福祉制度や事業支援などで中和しようとするくらいなら、悪い税を撤廃する方が、よっぽど効果があるのです。

新しい税

税は悪行を抑制する効果があります。

今後、新しい悪行として登場すると予想されているのは
『大麻』です。

大麻といえば、強い依存性があり、暴力団などの財源となっていることで有名ですが、海外では、アメリカの州によってはタバコよりも害がないと、合法化されているところもあります。
大麻を合法化して管理することで、暴力団の資金源になることを防ぐ狙いもあります。

日本では、元総理夫人(私人)も大麻栽培を推奨するようなインタビューをされていますし、各方面、大麻の存在を認めるような動きがありますが、大麻は間違いなく「悪行」です。

例え合法化されたとしても、必ず重税がかかることでしょう。
(医療目的など免税大麻は存在しなければなりませんが…)
だからこそ、大麻利権をどこが取るかで、今揉めているところだという噂もあるくらいです。

今後間違いなく、大麻税は導入されますが、巨大利権となるために、国会はめちゃめちゃ揉めることでしょう……。

終わりに

以上、良い税・悪い税の話でした。
前回の投稿と合わせて読んでいただけるとわかるとおり、税金には2つの機能があります。

・所得を再分配し、経済をコントロールする。

・悪行を制限し、政策を推進する。

逆にいうと、税金にこれ以上の機能はありません。
ましてや、行政歳費の財源でなどはあり得ません。
(もし財源だとしたら、善人だらけの国は必ず財政不良ということになってしまいます)

ご自身の払っている税が良い税なのか、適正な額か、考えてみると現在の社会が悪行とするものが見えてくるかもしれないですね。

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