旅とグルメと美術館〜北は青森、南は鹿児島〜
僕の参加しているnoteメンバーシップ「オトナの美術研究会」では、月1お題企画というものが開催されています。読んで字のごとく、月1でお題を決めて記事を書いてみようという企画です。3月のお題は「旅と美術館」。
旅行したいなと思った時はたいてい、まず行きたい美術館を決めてから他の旅程を組み立てていきます。
金沢21世紀美術館に行きたいなあ、金沢に行くか。十和田市現代美術館に行ってみたいから、青森へ行こう。霧島アートの森が良いらしい、鹿児島旅行するか。てな具合です。
で、次に交通手段や宿を確保し、さあ他の観光はどうしよう。となったところで、観光地よりも先にチェックするのが……そう、グルメです。美術館とグルメが楽しめれば、旅はもう大満足なのです。
というわけで今回は旅行で訪れた美術館と、その時に食べたご当地(というわけではないものもあるかも)グルメ、のいくつかを思い返してみようと思います。
青森県立美術館と津軽ラーメン
あおもり犬に会いたくて向かった青森県立美術館。実物のあおもり犬を前に、うわあこれがあの!という感動や、大きさからくる迫力、それが生み出す空気感に圧倒されました。
また、ノーマークだったんですがシャガールのバレエ「アレコ」舞台背景画は、まずその大きさに息をのみました。そしてしばらくぼうっとその世界観に浸って鑑賞していました。あの大きさから伝わるエネルギーは、写真ではわからない、実物ならではのものだなあと思います。
グルメは津軽ラーメン「長尾中華そば」
美術館の近く、と言うわけではなく青森駅前のお店で食べたんですが、煮干しの濃厚さがすごかったです。ラーメンといえば豚骨、という地に住んでいるので、煮干しラーメンはさっぱりすぎるかなあなんて心配していたのですが、全くそんなことなくて。もったりとしたコクがクセになりました。また食べたい!(写真、箸渡しちゃってる……きた瞬間がっつこうとして箸を持ち、あ、写真撮ってなかった、となった図です……お行儀悪くてすみません)
十和田市現代美術館と十和田バラ焼き
なにきっかけか覚えてないほど前から行きたいと思っていたのが十和田市現代美術館です。いやもう楽しい。不思議な、怪しげな、可愛らしい、おもしろい、作品がいっぱいあってテーマパークみたいでした。
感覚全振りで楽しんでしまったので、もっとちゃんと勉強して、次は知識と合わせて楽しめるようになりたいな、とも思いました。勉強大事。
グルメはこちら、バラ焼きです。十和田市現代美術館から歩いて3分ほどの場所にあった「司 十和田バラ焼き大衆食堂」でいただきました。
あま辛いタレで焼かれたというか煮込まれたというかの肉と玉ねぎ。美味くないわけがありません。ああ、また食べたい……。
弘前れんが倉庫美術館とアップルパイ
展示ももちろん素敵でしたが、まずこの外観がすでに最高でした。見てくださいこの佇まい。
ライブラリースペースではこの美術館が出来たころの資料とかが読めるんですが、そこで読んだ地元の若い女性の「この美術館が出来るまではずっと出ていきたいと思っていたけれど、美術館が出来てからはここで生きていくのもいいかもしれないと思った」(的な、すみません記憶が朧げなんですが)みたいなコメントを読んでぐっときました。地元の人たちの誇りになる美術館ってなんかもう良すぎるなと思いました。
で、このレンガ倉庫は2棟ありまして。写真右が、展示が行われている美術館なんですが、左の木の影に隠れている棟のほうが、カフェ・ショップになっています。
青森といえば……りんご!ですよね。というわけで、アップルパイをいただきました。美味しいし、ビジュアルも可愛いし、青森を感じられるし。よきよきでした。ショップではシードル……といきたかったんですが運転しなきゃだったのでりんごジュースを買って飲みました。そちらも美味でした。
金沢21世紀美術館と金沢カレー
なんでかわかんないけど、僕の中でトップオブ日本の現代美術館だと認識されていた「金沢21世紀美術館」。行ってみてなにが素敵だったって、展示も建物ももちろん良すぎたんだけど、お子様つれたファミリーがめっちゃいたことです。
建物の外に、作品が展示されている広場みたいなスペースがあるんですが、そこで子供たちが駆け回って楽しんでいました。美術館っていうとちょっと敷居が高いように感じるけれど、こうやって日常の一部になっているのがすごく良いなあって感動しました。
そんな金沢21世紀美術館から歩いて6分ほどのところでいただいたのが……ターバンカレー。金沢カレーのお店です。ボリューム満点、カレーのコクが深々で、とてもとても美味でした。うちの近くにも出店してくれんかなあ……。
霧島アートの森と黒豚とんかつ
霧島アートの森は、大学の時の先生に勧められて行って、良かったのでリピートもした、お気に入り(って言っても2、3回しか行ったことないけど)の美術館です。野外彫刻がたくさんあって楽しくて、ピクニックみたいな感じで来られているグループがたくさんいて、その日常に馴染んでいる感じがとても心地よいです。
僕のお気に入りは「時の巣」(通畠義信)という作品です。森の中に佇み、静かにこちらに語りかけてきます。
そしてグルメは、鹿児島といえば黒豚!
美術館の近くではないんですが、鹿児島市内の天文館という地にある「味のとんかつ丸一」がめちゃくちゃ美味しかったのを覚えています。超肉厚で、衣もざくざくで、食べ応えありまくり。いまよりだいぶ若い時に食べたんですが、それでも苦しくなったほどのボリュームでした。それは多分ボリューミーなメニューを頼んだからってのもあるんでしょうが。とにかくめちゃ美味でした。
これから行ってみたいところ
もうずーっと行きたいと思いながら行けていないのが、ホキ美術館です。千葉といえばグルメは……ホワイト餃子かな。
あと、2025年春に開館予定の鳥取県立美術館。ブリロ・ボックスで物議をかもした美術館は、どのような形でオープンするのでしょうか。鳥取グルメといえば何だろう……これは要リサーチです。
それから北海道と沖縄!文化が違えばアートも違うだろうし、グルメもまた違うでしょう。とくに北海道はグルメのイメージが強いので、想像しただけでお腹が空いてきます。
あと、本州ももっと攻めていきたいです。今回の記事、北と南とって極端すぎて。(けど北海道と沖縄ではないという、中途半端さ)
東京の美術館はぽつぽつ行ったことあるんですけど、中部や関西は行ったことないので、そのあたりとか。味噌カツ好きなんです……いや、別にそれが第一目的じゃないですからね。
あと海外!美術といえばやはりパリ、ルーブルでしょうか。あとスペインも行ってみたいなあって思い続けて早十数年……。
とにもかくにも。行ってみたい美術館、見てみたいアート作品、食べたいグルメ、は尽きません。
というわけで以上、旅とグルメと美術館〜北は青森、南は鹿児島〜でした。
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