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英ロイヤルが受ける医療は「特別」?サポート体制や病院・医師について解説

ニュース、というよりコラムかな?
イギリスのロイヤルファミリーはどんな医療サポートを受けているのか?という記事。

イギリスの医療制度って独特なんですよね。
基本的に家庭医(GP)にかからないと、大きい総合病院には受診できない仕組みです。大きい総合病院はNHSと言いますが、医療費は原則無料。その代わりにGPを介さないとNHSに受診することもできません。
日本的に言うと、かかりつけ医から紹介状を書いてもらわないとそもそも大学病院や市民病院に受診することすらできないわけですね。

日本でいう自由診療的な感じでプライベート医療サービスというものもあるようです。
めっちゃ高いけど、めっちゃ融通きかせてくれる病院って感じですよね。

基本的にめっちゃお金持ちで、NHSにはどうしても行きたくない、いくら払っても医者としっかり相談して自分が納得する医療を受けたいって場合以外はGP経由NHSパターンになります。
「お医者さんがいうのなら、その通りにお願いします」なんて人はNHSですね。でも原則無料なんで最強です。

なんで無料でできるかって、初回アクセスのハードルの高さですよね。
緊急じゃない限り、絶対にGPを介さないといけない。つまり、町医者がOK出さないと大病院にはかかれないわけです。
これはメリット、デメリットの両方があります。

メリットは当然、医療費が無料。(処方箋代や薬代はかかるよ)これは大きいですよね。そしてGPを介さないといけないので、無駄な医療費削減につながります。漫然と、利益目的で出している検査や薬が、どれだけ日本の医療費の割合を占め、現役世代の収入に負の影響を与えていることか。薬代はそれなりにかかることや、大きい病院に容易にかかれないので、医療費がかかる検査自体を安易に行えなくなる、ということは(デメリットでもあるけど)メリットですね。

デメリットは、基本的にGPは住んでいるところの最寄り、という基準で選定することが多くなります。でも総合診療医って本当にそんなにたくさんいるのかよ、っていう話です。
医者ならなんでも診れるかっていうと、そんなことはありません。専門分野があるので、得意不得意は当然あります。ハズレの医者だと、ヤバい状態なのに一向にNHSに紹介してくれない、なんてこともありえます。
救急とかいますぐ生死を彷徨う状態であればNHSに行けますが、例えば発見が難しいような癌とかだと、専門医でないとそもそも気づけない場合もあります。検査をして異常を発見できればいいのですが、ヤブに当たってしまったら「いや気のせいでしょ」くらいのノリで検査すらしてくれない可能性もあります。
日本ならセカンドオピニオンとしてさっさと大学病院に行ってしまうことができるのですが、これが難しいというのはデメリットですね。

さて、記事の内容のロイヤルファミリーの医療について。
記事によると、ロイヤルファミリーでもNHSに入院するんですね。まあでもプライベート病院と比較して設備や人員が整ってる病院も多いだろうから、バランスを考えてベストな選択をするよね。
病院や医師は、その時の治療方針や主治医と相談してベストな場所を決めてる感じですね。
担当医は基本的に公表されないっていうのは、日本と少し違うのかな。

日本は天皇陛下の執刀医なんて大々的に報道されていたけど。私も学生の時によく名前聞いたし。

NHSに入院した時の医療費って、ロイヤルの方々はどうなるんだろう。
ちなみに、日本の皇室の方々は医療制度の対象外なので、全額自費なんだそうです。

自費といっても公費のようですが。健康に公務を行っていただく、という意味合いで「宮廷費」が使われるようですね。
皇室の方々にしかできないお仕事が多々あるので、医療費をケチらずしっかり治療していただきたいものです。

しかし、皇室の方々が医療制度の対象外というのは初めて知りました。まあでも税金や社会保険料を納めているわけではないと思うので、そう考えると当然と言えば当然ですね。
イギリスのロイヤルの方々も同じような形でしょうか?

イギリスは昔1年くらい住んでいたので、個人的に大変親近感を覚えています。
GPにも大変お世話になりました。(1回くらいしか利用してないけど)

他国の医療制度から改めて自国を考えてみるのも、面白いです。
いろんな国の制度を勉強してみたいですね。

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