yamaguchi atsushi

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春よ来い

農場では春を迎えるにあたっての準備を急ピッチで進めています。毎年なぜ2月は28日までなのかと思うのです。  昔から2月は逃げるということを教えてくれているのですが、どうしてもリズムがくるってしまい、少々焦りが感じてしまいます。 野も山もそこらじゅうで芽吹きだしました。日に日に溢れるように蕾がふくらみ、ポロっとポロっと梅の花を零れるように咲かせています。 冬の間は寒さから体を守るために糖度を高めて甘味のある野菜でしたが、春にむけて次の世代を残そうとエネルギ‐を花芽への転換がはじ

    • 100分の1

      雨ごとに冷え込みが増し、日に日に霧が厚くなっていきます。暗闇の中、冬野菜の収穫に打ち込みさなか、煌々とした朝焼けが劇場の煙幕が開くように重たいモヤを押し上げてくれます。いよいよ一日の始まりの躍動を感じさせる。巡りゆく四季の中でも、一日の中でもありがたい瞬間であります。 とりたての瑞々しい大根やニンジンをガリっと言わせながら、畑を見回りながら、甘味と苦みのコントラスが体に目覚めを与えてくれるのです。この大地の恵みで、英気を養い、毎日の仕事の元気の源になっているような気がします

      • 芋ほり

        芋畑から眺めるやまなみが、大きな布に1枚1枚パッチワークをうめるように、日に日に赤や黄に染まっていきます。朝は遠くに雲海が立ち込め、神秘的な景色を見せてくれます。張り詰める冷たい空気感が心地よく、と同時に冬を迎える準備に駆り立てられます。 今日は朝から芋ほり大会です。大会といっても何かを競うわけではなく、ただ芋を堀りに熱中し、焼き芋を食べるという一日です。 コロナの影響もあり、様々なイベントや体験、学校行事なども縮小、中止となる中で、私たちも、感染対策に注力しながらの開催

        • アラスカ横断記を聞いて思うこと

          冒険家岩本氏を招待してトークショーがありました。アリューシャン列島をカヤックで横断した時の話です。低気圧の墓場と言われていた列島 今私たちの上空を荒らしていく台風や低気圧は北海道を通って、アリューシャン列島に向かっていくと思うとなんか不思議なつながりを思いました。 荒波の中、カヤックを漕ぎ、暴風雨に荒らされる中テントをはり、天候が悪いため、木や人も生えない島々の中で旅を続けるという。GPSや緊急電話も持たないから、生きて帰るのは自分次第という極限の中で、カヤックを進めていきま

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        • 農場日記
          2本

        記事

          だいこん

          コンビニにおでんが並びはじめました。竹輪や卵やシラタキや目に映える具材はたくさんあるのですが、最近食べたくなるのは、大根です。若い時には目をくれなかったのですが、年を重ねるにつれて、よく味の通った熱い大根を食べたくなります。日本人は年間5本程度の大根を食べるようですが、一年を通して様々な用途に合わせて食しているようです。さんまの大根おろし、そばや納豆に付け合わせなど、冬だけの食べ物ではないようです。栄養価も高く、様々な料理の引き立て役としても私たちの食生活になくてはならない野

          しぜん物から棚をつくる

          この週末は子どもたちと日曜大工。少しずつ作業所の整理をすすめています。今日は、仕事場の道具をいつもだれもが快適に使えるような収納棚をつくろうと思い、子どもたちと日曜大工。古材を倉庫から出してきて、やすりと鉋で一枚一枚磨いていきます。みるみるうちに古びたざらつく表面から個性的な年輪が出現しつるつるに。最後は角を鉋で面取りをするとさっきまでざらざらした材木が、触って、匂って、見ても飽きない、まさに木の温もりがでてきます。 手間暇かかりますが、味のある材料に変化していきます。目の

          しぜん物から棚をつくる

          生命の誕生

          日々朝から食べている何気ない目玉焼き。山口家の人気ナンバーワンの夕食は卵かけご飯であったりする日常の卵料理。何気ない食べ物の卵、なくてはならない卵。そんな卵と向き合い、今日は一日地域の子どもやお父さんお母さんとともに過ごした週末でした。 朝から鶏に餌をあげたり、生まれてはじめて生みたての温かい卵を触れて感動したり、草は草でもヨモギが一番好きであることがわかったり、一人ひとりの子ども、もちろん大人にとっても発見、感動の連続でした。 そして、山に燃料を集めに入り、大量の枯れ枝

          シートン動物記と獣害

          立秋のころ、いくばくか心地良い風がふくようになってきました。少しずつ少しずつですが、秋の気配がただよっています。お米の取り入れから、冬の野菜の植え付けなど、農村に活気がわいています。今年の異常気象に私たち農家は悩まされ、翻弄されました。もちろん、山々に住む獣たちも同じでしょうか。里におりて、農作物を食い荒らす被害がいつもにまして多いように感じます。先日も、お米に猪が、苗たちはじめまた秋じゃがに猪と・・・ついつい心が折れそうになるほど、美味しいところをもっていってしまします。最

          シートン動物記と獣害

          夏から秋に

          今年の夏は本当に厳しさ、辛苦を味わい、年々熱帯化する気候変動を直に感じた夏でした。7月から9月にかけて約1ヶ月半の間雨がほぼ降らず、からからに枯れ、まさにそのうえから人工的な灌水をおこなってもまさに焼石に水といった感じでした。自然を前にして人為の限界を感じました。しかしその壁の前に無策でいるわけにはいかないという思いもあり、来年、再来年、5年後を見据えて取り組んでいく必要性も感じています。 5年後は第二圃場として水の豊かな高冷地に農場を開き、リスク分散して適地適作に努めるこ

          お盆休み

          8月15日 今日はお盆休みをいただいて、実家に帰省しようと朝早くから水田の見回りをしていました。ふと、異変にきづきました。ぐるっと水田の周りをワイヤーメッシュで囲み獣害対策をしているのですが、水田に入る入り口のワイヤーメッシュが何ものかに倒されているのです。そこから中に入ると淡いくさを押しつぶして中を歩いた形跡がひろがり、その先にある水田に広がる稲があちこち倒れていました。思わず「やられた」と思い、すーと冷たい汗が流れ、ぞっとしましたが、まだ間に合う、何か手を打たない思いまし

          noteはじめました

          ほのぼのハウス農場の山口です。 農場をはじめて7年、山の中で土にまみれた日々でしたが。毎日毎日、農作業に追われ、おいかけの日々。 ふとある事件をきっかけに時間が止まりました。はじめて農場を離れて2週間過ごしました。農場を見つめなおし、日々おもうことをノートに記していこうと思います。

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