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不登校から学校復帰した子どもが、林間学校に出かけていきました。

不登校から、マンモス校の特別支援学級の情緒クラスに転校した子どもの話です。
小5の6月から転校し、特別支援学級に体験として通っています。朝、夕は、東京の表参道駅の乗り換え並の混雑の通学路。
その中を一人で通学するのは、なかなかできず、朝は毎朝母の送りで一緒に行っています。
登校し始めて、1ヶ月が過ぎ、最近は、2日に1回は自分で帰宅するペースで毎日休まず通学していました。

1クラス35人以上いるクラスでは、先生の指示が本人に通らないことがあるということも今回の転校でわかり、今までクラスで起きたお友達関係、先生との関係での様々なことが合点行きました。

感覚過敏や、聴覚過敏がある本人にとっては、周囲のざわざわや話し声の方を拾ってしまい、先生からの大切な指示のほうが入らないために、翌日の持ち物が連絡帳に書いて連絡がないと、本人にインプットされていない。結果、忘れ物をする。
今どの作業をするか、わからないから周りをみて、視覚を使って、状況を確認している。その仕草が他者から誤解される。
作業に遅れをとると、さらにわからなくなり、ついていけなくなる。

ということが起きていたことがわかりました。
これらは、板書があれば、後からキャッチアップできて、問題とはならなかったことかもしれないと思います。

転校から、本日の林間学校出発までは、
林間学校の準備の時間と、家庭科の時間のみ、通常クラスに入り、それ以外の時間は、支援級で過ごしました。

1日に1時間〜2時間を通常級で過ごす。その頻度で、ちょうどよいようで、それでも本人にとってはとてもとても毎回がチャレンジのようでした。

林間学校前には、
支援級の担任の先生、通常級の担任の先生、保健の先生、支援級の他クラスの今回引率してくださる先生と打ち合わせを行い、全行程を確認しての心配事を、本人と私で洗い出し、お伝えしました。

入浴は、シャワーで個別を希望すること。
オリエンテーション係で一人だけチームメンバーに置いていかれないかどうか不安に思っていること。
活動量が多いと足が痛くなること。
車酔いはしないこと。
保健係の健康観察の就寝前の部分を、ひとりでできるかどうか心配があること。

また、先生からも普段、外に発言ができない子どもの様子をみて、以下の提案をいただきました。
バスレクで一人ずつ発言しなくてはならない場面で、できなかったときには隣の席の子に手伝ってもらうのはどうか?

「できるんじゃない?」と、私は、家の様子から思ってしまいましたが、できなかったときに「聞こえないよ!」とか、いろいろと言われて泣いてしまうなど考えられるのではというお話があり、それはそうかもしれないと思い、先生のご提案もお願いしました。

ひとつひとつの心配事をお伝えし、対応策を一緒に考えていただき、他の引率の先生方に共有していただくことで、本人は安心して、当日を迎えたようです。

どれも、これも、「こんなこと言ってはならない・・・」と私が思っていたことばかりで、でも、こうしたひとつひとつの対応を、子どもにとって必要であるからと、向き合って対処しようとしてくださるのが学校の先生なのだと、本当に本当にありがたく、感謝しています。

事前打ち合わせ後、当日までも、普段履かないズボンを本人の納得いくものをたびたび用意したり、バイキングの際に自分が好きな食べ物を自分で選んで食べることができるかどうか、練習をしたり、
和式トイレができないので、洋式トイレがあるかどうか現地に確認したりと、直前まで、家庭内では、調整が続きました。

でも、みんなと同じ行程全部に自分も参加したい。

この思いは、本当に確かなもので、揺らぐことがなかったこと。
学校に行き始めて、段々と家の中では、親が注意をしても、拗ねることなく、「あ、分かった。こうすればいいのね。」と、さらっと、話を聞いてくれることも増えてきました。

子どもが自分で選択するということを徹底して先生方が大切にして、日々の学習スケジュールを決めるところから、関わってくださったこと、私も学校送迎について、自分の事情も伝えますが、本人が選択することを第一優先してきたことによる、変化かなと感じています。

30度を超える暑い日、200人以上で観光バス6台で出発した林間学校。

自然の中での皆との体験を、楽しんで帰ってきてもらえたら嬉しいです。

先生方からは、2泊3日と言わず、1泊でお迎えにくるとか、近くに親御さんも宿泊してもらうとか、そういった提案もありました。全部にちゃんと参加したい。本人の意志と、私は、結構心配性ですが、夫の方が、全く、心配していない。行きたいって言っているのに、なんで普通に行かせたらあかんの?という。でも、いつも夫のその素朴な提案を聞いて、したがって、私の感覚をないことにすると、後で子ども自身がトラブルになる。今回は、私が私の感覚に従って、必要なことを必要なだけ必要な人と、コミュニケーションできて、当日を迎えることができて、本人にも私にも、チャレンジがありながらも、本当に本当に安心して、送り出しました。

真ん中っ子は今日から何もなければ、2泊3日、初めての一人っ子生活です。

どんな3日間になるか、私もとっても楽しみです♪

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