母親を諦めるー毒親と対決10

まだ、わたしは怒っていた。

「なにが、毒親と言われた」だ
「なにが、わかってない」だ
わかってないのはどっちだ!!!

母親は毒親。
アダルトチルドレンなのは母親も同じ。
世代連鎖をさせ、わたしは物理的に断ち切るため、子どもを持たない選択しかできなかった。


生きづらさに蓋をして、自分のことを毒親ともアダルトチルドレンとも思っていないオメデタイ母親に、自分はそうなのだとわからせてやりたい。
大型書店でアダルトチルドレン回復ワークブックと、アダルトチルドレンについて書かれた本を買って来た。
送りつけてやる。読んで考えろ!!自分のことだと認識しろ!!

同時に、周りに向かって母親が特に毒親だったことを打ち明け始めていたので、「こんな衝撃的なノートが届いた!!!」と話を聞いてもらった。メインの会社の女性社長や友達、身内だとKくんと妹。
ー母親は、自分のことを何もわかっていない
それをわからせてやりたい!!

友達から返事が返ってきた。
「あなたの『母親へわからせたい』という衝動は
あなたの母親が、あなたにやってることと同じことだと思う」

ハッとした。
急激にシュワシュワと音を立てて怒りが凋んだ。

あぁ、そうか、そうだよね。
オナニーノートが届くまで、まだどこかで母親に期待していたのだ。母親には毒親でいてほしくなかった。だから怒った。
だが、このチラ裏オナニーノートはハッキリと見事に母親が毒親であることを証明してしまった。

よくアダルトチルドレンの回復で親との関係について書いてあることを思い出した。
自分は変われるけど、他人を変えることはできない。
往々にして子どもの方は親に歩み寄れるが、親の方に受け取れない問題があることが多い。

母親に読んでほしい部分に付箋を貼っていたが、本から付箋を外した。
アダルトチルドレンの本は、わたしにとって目新しい情報はなかった。
ただ体の大きくなったアダルトチルドレンは、依存症にクラスチェンジする、というのは自分に照らし合せて考えてみても「なるほどな』と思った。
ワークブックの方は、母親にちょっかいをかけられた数年前から、(自分がアダルトチルドレンで、親は毒親ということを知る前から)そうとは知らずに実践してきたことばかりが書いてあった。
「本はわたしには必要ないな。。。でも、せっかく買ったので送るのは送ろう」
ただし、もう本当に母親とは関わらない。父親宛に、一番安い方法で送ることにした。手紙は付けられないので、父親に意図をメールをした。

「本を2冊送りました。火曜か水曜くらいに届くかも。一番安く送る手段を使ったので手紙は入れられませんでした。送った意図をメールします。

お父さんも読んでもらったら、今までの世の中への不信感というか、違和感の原因がわかるというか、腑に落ちることがあるかと思います。

一番読んでほしいのは、わたしのことはアダルトチルドレンなのを10年も前に気づいてたのに、自分のことは毒親とも自分がアダルトチルドレンで子供に連鎖させたとも思ってない母親です。

この本にも書いてあるし、この本を読む前に送った手紙にも書いた通り、わたしはお父さんや母親を責めたい気持ちはありません。知っとくとスッキリするよ!って話です。

本はそっと母親の目のつくところにでも置いておいてください。

母親の心からくる不調もこれを読んでもらって少しはマシになればいいけども。。。難しいかなー。根が深そうだからねー。。。

この前の母親の誕生日の次の日に、すっごいオナニーノートが母親から届いて、ぶっ倒れそうになったので、とりあえず、今後母親から手紙など届いてもKくんに検閲してもらって処分してもらいます。こちらからも母親への連絡は一切しません。まぁそんな感じで、お父さんには間に入ってもらうことになるかも(笑)」


今後母親について怒ることも悲しむこともない。
母親は諦めた。
わたしを産んだ母親はいるが、お母さんはいない。



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