「ママコミュニティ」という解決策に終止符を打ちました
NPO法人ママライフバランス・ママライフバランス株式会社の創業の「目的」は変わらず
その「手段」を大きく変えることになった転機のおはなしです。
前回の記事はコチラ
▶︎ https://note.com/a_chan3/n/n97cdf16e2599
100人の原体験インタビューでみえた実態
「子育てが辛い」と感じたことがあるママたち100人以上に原体験をインタビューしました。共通の原体験については前回の記事をご覧ください。
(私自身の原体験についてはこちらに綴っています ▶ https://readyfor.jp/projects/mamabara )
インスタビューの質問のポイントは
※1〜5です。
「わたし、お母さんだから」という
無意識の思い込みによって※1
※1
Q、具体的にどのような無意識の思い込みがあったか?
「わたし、お母さんだから...」
・子どもが生まれたらしばらくは何もできなくなる(妊娠中)
・生活の中での優先順位は24時間365日子どもを1番にしなければならない
・育休は自分がとるもの
・時短勤務は自分がとるもの
・母乳育児じゃないと愛情が不足してしまうから粉ミルクは使わない
・赤ちゃんの夜泣き対応は育休中の私がやるべき
・子どもに何かあったらすべての責任は自分
・夜は出かけてはいけない
・外泊なんてありえない!
・寝かしつけは母親の役目
・子育ての主担当は自分
・予防注射のスケジュール把握から接種の担当は自分
・仕事をしている夫に迷惑をかけてはならない
etc...
「わたしは、本当はこうしたい」という
本音を抑圧し※2
※2
Q、「本当はこうしたい」を具体的にすると?
・休みたい
・好きことしたい
・ひとりの時間がほしい
・ひとりで出かけたい
・友達と飲みに行きたい
・旅行に行きたい
・もっと仕事がしたい
・時短勤務じゃなくてフルタイムで働きたい
etc...
それによって子育てや夫婦関係に
マイナスの影響が出てしまったことがある※3
※3
Q、具体的にどんなマイナスの影響がでましたか?
<夫婦関係>
・仕事で帰りの遅い夫にイライラ
・飲みにいく夫にイライラ
・家事をする夫のクオリティややり方にイライラ
・子育てに参加する夫のやり方が気に入らなくてイライラ
・言わないと動けない夫にイライラ
・ケンカが増えた
・冷戦になり家庭内別居状態になった
・仮面夫婦状態になった
<子育て>
・言うことを聞かない子どもにイライラ
・「早くして!」が口癖だった
・脅し文句で言うことを聞かせていた
・手をあげてしまいそうなほどイライラ
・子どもに怒鳴ってしまう
・子どもの泣き声で頭がおかしくなりそうになる
● 私は、尋常じゃないイライラを夫にも子どもにも感じながら毎日を過ごしていました。7年間我慢していたら、体調不良で、内科と泌尿器科を受診することになりました。両方の科の先生から、心療内科の受診を勧められて「産後うつ」状態であることに気がつきました。
etc...
しかし、何らかのキッカケがあり※4
「わたしは、本当はこうしたい」
を叶えていった先には
※4
Q、何らかのキッカケとは、どんなキッカケでしたか?
・講座を受けて「わたし、お母さんだから◯○してはいけない」は、自分の思い込みにすぎなかったと気づけたから
・お母さん"なのに"自分のやりたいことを何も諦めていないママがいることを知って「いいんだ!」と気づけたから
・「本当はこうしたい」なんてナイ!と思っていたけど、自由に生きるママをみて、自分は本音を抑圧していたことに気づけたから
etc...
子育てにも夫婦関係にも
プラスの影響がでて※5
自分にとっても家族にとっても
幸福度があがった!
※5
Q、具体的にどんなプラスの影響がでましたか?
<夫婦関係>
・自分の自由を許容したら、夫の自由(飲み会など)も許容できるようになり、イライラしなくなった
・家事や育児への参加に対して、クオリティややり方が気にならなくなり、感謝が湧いた
・自分から感謝を伝えるようになったら、夫が優しくなり家事育児に主体的になった
<子育て>
・自由の自由を許容したら、言うことを聞かない子どもへのイライラが激減した
・子どもとの関わりに気持ち的な余裕がうまれた
・子ども自身の意志を尊重できるようになった
etc...
実態から導き出した仮説
この100人の原体験インタビューから
「子育てが辛い」そう感じるママたちの
【原因】と【解決できたキッカケ】の共通項がみえてきました。
【原因】は
母親本人に「母親とはこうあるべき」という無意識の思い込み(性別役割分業の思い込み)があること
【解決できたキッカケ】は
自分の思い込みへ気づきを与えるひとや講座との出会いがあったこと
「子育てが辛い」そう感じるママたちが
「子育てが楽しい」にシフトする
解決策として考案したのが
ママコミュニティ #ママバラ でした。
【解決策】は
ママコミュニティ #ママバラ が
1、「母親とはこうあるべき」という無意識の思い込みがあることに気づく講座や機会の提供を行うこと
2、「本当はこうしたい」を叶える行動に伴奏する伴奏者になること
と、決めてサービスに落とし込んでいきました。
カスタマージャーニーは
①「母親とはこうあるべき」という無意識の思い込みのある母親が
②#ママバラ の提供する講座やコミュニティ内の多様な価値観で生きるママとの出会い
③自分の思い込みに気づき抑圧していた「本当はこうしたい」を叶えていくことで
④自分自身の幸福度が上がり、子育てが楽しいと感じられるようになる
と、イメージしていました。
”ママ”も”わたし”もどちらも大切に
100ママ100通りのママライフを楽しもう!
を、キャッチコピーにWEBサイトを作成し
2020年3月から子育て講座や共通項のあるママと交流できる座談会やパジャマパーティーに参加できるサービスをクラウドファンディングで頂いた資金を元にスタートしました。
2020年10月からは、ボーダレスジャパンのグループ企業となり、サービス内容の見直しをはかりサービスをブラッシュアップしました。
有料会員サービスを利用してくれるユーザーさんの数が問題解決できた数と定義して、サービスの拡大のために毎日必死に奮闘しましたが
半年経過後、設定していた目標に5分の1しか到達できていない。という現実がありました。
「仮説」は検証することで「正解」か「不正解」か分かるもの
独学で半年、ボーダレスジャパンにサポートして頂いて半年、合計1年がかりでベストな解決策は何か?!を模索してきました。
有料会員サービスを利用してくれるユーザーさんの数の推移など、感覚ではなく数字で検証を行った結果わかったことがありました。
解決策【#ママバラ】で解決できる!と想定していた「仮説」は間違っていた。ということ。
ママコミュニティ #ママバラ は、「子育てが辛い」と感じるママたちの役に立てるはずだ。という「仮説」は、100人インタビューでの実態と私自身の原体験もあり「仮説」なのに「正解」だ!と思い上がっていた自分がいることに気がついたのです。
「仮説」は検証することで「正解」か「不正解」か分かるもの。素直にそう捉え、取り組んでいたらもっと早く代案を考案し、次の仮説検証に進むことができたのに...と、反省しています。
「ママコミュニティ」という解決策は「不正解」を受け入れて次のステップへ
当時のことはこちらで詳しく記事にしています。
よろしければ、合わせてお読みください。
仮説検証に使ったのは「400万円」と「半年」という時間
▶︎ 「産後うつになるほど子育てに悩んだ私だから」できること。できないこと。
最後までお読み頂きありがとうございます。
次回は、次の仮説を探すためにしたことを綴ります。
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