私の新型コロナウイルス対策の考え方

何度か聞かれたことがあったので、私の新型コロナウイルス対策に関する考え方を記しておこうと思う。

まず、その前に私の「災害時の対策」に関する考え方を少々。
我が家では今回の新型コロナウイルス以前の話として、備蓄など「もしもの備え」は割と進んでいる方だったと思っている。
例えば食料品などはローリングストック方式を採用していて、常に1週間〜1.5週間は飲食に困らない体制になっている。ガスや電気が止まっても携帯ガスコンロがあるので温かいものが食べられるようにしている。
水が止まったとしても飲料水はたっぷりあるし、携帯用トイレも確保してある。飛行機に乗るたびに収集してきた大量のエチケット袋も役に立つはずだ。
準備は普段からしてきた。

そこに加えて災害というものに敏感なので、気になるニュースは例え小さい扱いだったとしてもそこへ反応し深掘りする癖がついている。
今回の新型コロナウイルスの情報は年が明けてすぐ、中国で「原因不明の肺炎患者が続出している」というニュースを見てから情報を漁るようになった。マスクなどの今ある備蓄品は腐るものではないという理由と、花粉の時期も見越して冬休みにはほぼ完了していた。

そんな私ではあるのだが、普段からなんでこんなに警戒しているのか?と言えば、その理由は1つだけ。それは東京に住んでいるから。
普段から東京という街はどこへ行っても人混みだらけ。電車に乗るのだって列を成す。そんな東京で巨大地震が一度起きれば、水の配給だって、仮設トイレだって、長時間待つことになるかもしれない。そもそもトイレなんか長時間待てない。
子供が赤ちゃんだった時には粉ミルクやおむつ等も常に1ヶ月分は備蓄として置いてあった。有事の時に一番弱い者の為に頑張るしかないわけだが、水や食糧に長時間並びながらミルクやおむつを求めて右往左往するのは難しいと思うのだ。
今回のコロナ対策としては女性用マスクと子供用のマスクはかなり多めにストックをした。これも同じような理由だ。まずは弱い者の準備は入念にしておくのが私の考え方なのだ。

家が壊れたらこれらの対策は意味が無いわけだけど、その時は生きていたからラッキーじゃんと気持ちを切り替えれば良いだけだと思っている。
災害っていうのは忘れた頃に想像を超えてやってくるものだ。普段からの防災意識は高めではあるけれど、気張っていても仕方ない。備蓄なんか考え出したらキリがない。想像はシリアスに。行動はラフにバランスよく。そんな感じで考えている。


本題の新型コロナウイルス対策だが、現在の我が家の対策は至ってシンプル。

① 人との接触を極力避ける。
  買い物など他人と接触をする人を絞る。
  (我が家では仕事で外出している私だけにしている)
② 手洗い、うがいの徹底。
③ 外出時にはマスクの着用。
  周囲に人がいない中では着用しなくても良い。
④ 日々の検温と嗅覚・味覚の確認。
  (我が家では子供でも分かるように蜂蜜や納豆などを使ってます)

これだけ。小さい子供でもできることが我が家の対策だ。
私は家族に外出を禁じたりはしていない。散歩や公園などで遊ぶことはこれまでずーっとやってきた。別に外に新型コロナウイルスがふわふわと漂っているわけではないので良いと思うのだ。ポイントは他者との濃厚な接触をしないことにある。
祖父母は孫と会いたがっているが、2月中旬にリスクがあるとして以降収束まで会わないことを説明して決めた。
人との接触を避けることができれば、あと注意すべきは手ということになろう。石鹸での10秒間の手洗い(指先を念入りに!)を2回行えば、ウイルスはほぼ死滅する。

大切なことは「正しく怖がる」ということに尽きると思う。
誰もが初めて遭遇する新しいウイルス。出てきた情報を基に冷静に怖がり、対応を都度都度変えていくほかないのだ。
今年の初めから私はこの感染症は危険だと判断していたけれど、当初は手洗いとマスク予防の徹底くらいの対策しかしていなかった。
家族の仕事を止めなかったし、子供の登園も続ける決断をしてきた。感染者の増加と感染経路不明の感染者が増えてきてから判断をして止めている。
大切なことは決めたことを守り続けるることではなくて、その時々に応じて柔軟に、そしてスピーディに対応を変化させることだと思うのだ。

今後もこの感染症との戦いは続くだろう。そこに加えていつやってくるかわからない他の災害が加わるかもしれない。
そんな誰もが経験したことの無いような状況に置かれても、決してパニックになることなく、冷静に状況を分析して正しく怖がることで活路が見出せると私は信じている。

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