子どもが苦手だった私が悩みながらも子どもを授かるまでの話

2022年の秋、妊娠が発覚。
結婚して約1年、全く予想外の出来事ではなかったが、経験の無いことなのでとてもびっくりしたのを覚えています。
ただ、妊娠に至るまで、妊娠したその後も、自分の中で様々な葛藤がありました。
そんな私が「子ども、いてもいいかもしれない」と思えるようになるまでのモヤモヤした感情や考えていたことを吐き出したくなったので文字にして残してみようと思います。
先に言っておきますが、妊活や不妊治療を頑張っている方や「子どもが欲しい!」と強く思っている方は読まないほうがいいです。










子どもを授かりたいと思った理由

・夫が子供を欲しがっているから

最初から超無責任じゃねえか!って理由に見えますが、正直なところ、これが無ければ妊活に至らなかったわけなので、素直に書きました。
夫が欲しがっていた、というと若干の語弊があって。
日頃の言動から「この人となら子育てに挑戦してみても良いかな」と思えたのだ。
夫は私よりも子供が好きで、よく会う地元の友人家族の子供達のお世話をしたり一緒に遊んだりしているという話を前々から聞いており、結婚して私もその様子を自分の目で見た時に、本当に好きそうだなと実感。
検査薬で陽性が出たときも、とても喜んでくれた。

私の気持ちがまだそこまで追いついていない時期に子供どうする?って話になったときに、夫に「せめて子育ての環境は整えた状態で産めるようにしたい」とお願いをした。
具体的には、ゆくゆく家は買いたいという話は事前に出ていたので、住んでいて納得のいっていない今の賃貸ではなく、子供の保育園〜学校の途中で引越しにならないように、生活の拠点を決めたい。ということ。
それに対して了承してくれて、妊活よりも先に家の計画を始め、住む場所を先に決めることができた。

育休に関しても、まだちょっと早いのでは?くらいのスピード感で上司に相談してくれていたり。おかげでつわり中もだらだら残業せず「奥さんが体調悪いので帰ります」と言って帰ってきて家事をしてくれたりしてくれた。
産まれた後はホルモンバランスのせいでどうしたって文句が出てくるとは思うけど、今のところは「この人となら子育てに挑戦してみていいかも」と思ったことに後悔はない。

・将来的には子供がいたほうが楽しそうだから

私個人としても、子供を作ることにモヤモヤはするものの、絶対子供欲しくない!ずっと夫と2人暮らししていたい!一生自分の好きなことしたい!と思うほど強い気持ちではなくて。
小さい子供と関わるのは大変だと思うけど、10年、20年後のことを考えると、夫と2人より家族が増えていたらもっと幸せそう・楽しそうだなという感情はずっとあって。
よく会う友人達もほとんどが子持ちで、子供がいるかいないかで話題が全然違うことを実感した。みんな子供いるから自分も子供ほしい!なんて考えではないし、友人にも「大変なこと沢山あるから、子供いたほうがいいよって手放しにおすすめすることはできない」とも言われた。ただ、友人たちが見ている、子供がいる世界がどう見えるのかに対しては興味が湧いた。

とは言え妊娠・出産できる年齢には制限がある。年齢を重ねれば自分の体力も落ちるし様々なリスクの可能性は上がる。
私も30代。自分のモヤモヤが完全に無くなるのを待っている時間は無いからチャレンジしてみようという気持ちだった。

・自分の人生や家族のために時間を使いたい

社会人人生も10年を過ぎ、バリキャリではないものの多くの時間を仕事に費やしてきた20代。30代になり結婚もして、でも変わらず平日は夜遅くまで残業して、社内での立場が上がれば上がるほどやるべき仕事は増えて。面談などでマネジメント業務に携わる気はないか?と打診される日々。
ふと「私の人生このままでいいのかな?」と思うようになった。
別に仕事が超好きなわけでもないし、転職するほどやりたい仕事もない。対価としてもらえる給料を趣味に費やすことでストレスは発散できているものの、その趣味も一生できるものかと言われるとそうでもない。
私の趣味は3次元の人間(主にアイドル)を応援することだ。
数年前に推していた男の子のことを一生推していく!と決めていたが、彼は自分の家族を持つためにアイドルだけでなく芸能界をスパッと辞めた。推しには推しの人生があるし、推しのために自分の人生を捧げるのは危険だと感じた。
推しが辞めた後、代わりに推す子を決めて応援してみたものの、ビビビッときて転げ落ちるように推しになった子とは自分の中の熱量が雲泥の差で、すぐに冷めてしまった。
推したい人物が不在だった期間は仕事も何もやる気が起きない。生きてる意味を見出せない期間になってしまった。
だから、この趣味を主軸にする人生で一生を終えることに納得はいっていなかった。自分の人生がありつつ、そこに非日常の楽しみをもたらしてくれるモノにしたい。そう思った。

話が少し逸れるが、妊娠してからはつわりが酷く、動けなくなってしまったので一時的に仕事を休んだ。何に対しても無気力になるつわりの症状のせいと、推しの曲を聴いた時につわりの辛さがフラッシュバックするのが怖くて、つわり期間中は今の推しが出ている映像ですら見ることができなくなった。つわりが落ち着いた今でもまだ見る気はそこまで起きてこない。私にとっての趣味が占める割合がより減っていることを実感している今日この頃である。

子供がいない人生を考えると、今と同じような生活がずっと続いていく可能性が高い。登山が趣味ではないから的確なのかはわからないが、今いる山の山頂から下山ルートが見えるような感覚だ。
子供がいる人生を考えると、産休育休を経て仕事復帰するけど今までよりは仕事量を減らして、子供のために時間を費やして…という大枠での想像はつくが、それがどれだけ大変でどれだけ楽しいことがあるのかは想像がつかない。
自分は仕事において、単純作業は飽きてしまうから向いていないと思っていて。だからと言って新しいモノを生み出すチカラもあるわけではなくて。ある程度決められた枠の中で如何にしてより良い仕事をするか、ということを考えて実行するのが好きなタイプだと自分では思っている。子供がいる人生は興味があるタイプのルートであることは何となくわかる。一度しかない人生だから、子供がいるルートを見てみたいという好奇心のほうが強かった。




子供を授かることにモヤモヤしていた理由


・今の日本が子育てに向いている環境でないと感じる

経済的な補助の少なさ、保育園の入りづらさ、復帰後の仕事のしづらさ、(改善しつつあるけど)父親は仕事・母親は家事育児+仕事もしろという風潮…
そりゃ少子化も進みますよ。ハードモードでしかないじゃん。特に母親側の負担がでかすぎる。
せめて賃金が上がれば外注化できてもっと子育てしやすくなるのになあ…平均年収以上の我が家ですらそう思うんだから世の中のパパママはもっと苦労してる人が沢山いるんでしょ?
とは言え、自分が子育て世代のうちは状況が一気に好転することなんて無いと思う。今の政治じゃムリだろうなという諦めの境地。


・自分の親のことを好きになれない

自分の実家は機能不全家族で、母が過干渉型の毒親である。
子供達が社会人になり家を出てからは昔よりは家族の関係も良くなってきてはいるが、母の過干渉や、母の考えを押し付けてくるのは変わっていないし、一生変わらないと思っている。
そんな母の考えは「いくら仕事が出来たって何も偉くない。子供のために仕事を辞めて、子供を産んでて育てて初めて一人前の大人」だ。
専業主婦になるつもりは1ミリもなかったが、子供を持つことが母の意向に沿っている感が否めなくて嫌だった。


毒親に関しての本やnoteの記事を死ぬほど読んで、「家族とは?親子とは?」ということを嫌でも考えさせられている。幸せな家庭を作ることができる自信が「私には」ない。
記事や本でも、「毒親の子は毒親になりやすい」と書かれていることも少なくない。

一方で義両親は我が家と真逆で完全放任主義の親御さんなので、夫は自分とは全く違う感覚を持っている。私が無意識のうちに親の顔色を伺っていると指摘してくれたりするから、夫の力も借りて毒親対策は克服していきたいと思っている。
母の中の正解に当てはまらないモノは全て否定されてきた。母親は子供の意志を尊重することが出来ない親だった。私は、子供の考えを否定する親にだけはならないようにしたいと思っている。






以上、取り止めもなく書いてみました。
結果として、「子供、いてもいいかも」と思った感情がモヤモヤより多くなったから妊活に踏み出すことができ、幸いにも授かることができました。
正直、子供のためというよりは自分本位な考えばかりだなと自分でも思います。
でも、何をどう考えても出産は親のエゴでしかないとも思っています。
子供のためを思ったらこんな生きづらい世界に産まないほうがいいと思ってしまうので。(その中でも親として出来る限りのことはするつもりですが)

今でもモヤモヤや不安はゼロではないですし、ゼロにすることは出来ないと思っています。それでも自分なりの幸せな家庭に少しでも近づけるように、行動していきたいと思います。
何の参考にもならないと思うけど、共感して下さる方がいらっしゃったら幸いです。

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