子供らのはしゃぐ声
赤子の泣く声
街の中
消えていく音
しかめ面の大人たちが
列をなして
歩いていく
電車から吐き出されて
小さくなりながら
震えながらおりる子供達
小さくなりあやまりながら
泣く赤子をあやす母
いつから
この街は冷たくなったのか
大人達は忘れてしまったのか?
自分達も子供だった事
ぐずって泣いたなら
優しい手が頭を撫でた事
はしゃぐ声に
にっこり笑った大人達
そこには
いつでも『優しい』が溢れてた
思い出して
大人の心の中にも
「子供」がいる
振り返ってみて
大人が歩いて来た道を
周りを見て
優しさが泣いてる
立ち止まってみて
その手を差し出してみて
幼き日の自分を思い出して
#詩