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涙と怒りと恨みの行き着く先*命の軽さ

前日に定期的に書き込む記事を上げた。

タイトルはまだ一度しか変えていない。

「書くことよりも生きる事の方が大事」という言葉を、
自分への励ましとして記事を上げ続け、今、「さよならだけが人生だ」と、ふわふわした足元を確かめるように、現実と向き合っている。

昨日は朝起きたら、両肩をつかまれるように重かった。

何かの暗示なのかな、と思って少し悲しい気分になっている。

隣のうちの赤い瓦屋根が朝の太陽の光を受けて、つやつやと輝いている。

今日も暑いのだろうと思う。

黒っぽい鳥が西側のうだつに羽を休めて止まっている。

私は、鳥は宇宙人か、犬猫の次に人間に近いものじゃないかと思う。

カラスはいつも何かを人間に教えるし、人間の言う事も分かってると思う。

土いじりする時にハクセキレイは、
私の手の先に、ほんの30センチのところまでやってくる。

ツバメはもう我が家に巣を作らなくなった。

3.11後にツバメが自分の頭のすぐ上を、
催促するようにクルクル飛び回るので、(うちのツバメだな)と思い、
巣を作らせるために、早く家を建てなければと建てた人がいる。

死んだらツバメかウグイスになって戻ってくる、と言った人がいて、
その本人のご法事でみなが集まった時に、庭にウグイスが散歩しにきて、
家の中の家族や親せきの腕に乗ったり、写真を撮らせたり。

そんな野良ウグイス、いる訳がない。


その日は夢を見たのだ。

安物のスーツではないのだ。

仕立てたような、変な皺の寄らない、
身体に合わせたような、紺かグレーの高価なスーツ。

真っ直ぐ前を向いて、にこやかな笑顔で、
少しばかり傾斜のゆるい坂道を歩いてる彼。

スーツの似合うたくましい胸板に、
「こんなに背が高かったっけ?」と堂々とした姿。

そう言えば外国人のように目鼻立ちがしっかりして、
外国人のような白い肌だったと映画をみるような気分で眺めた。

「あなたの奥さんは本当にいい人で、頭も良くて」と真面目に褒めたら、
その白い肌が真っ赤になって、(あら、もう若くもないのに)と驚いて、
奥さんにその純情な愛を告げ口してあげた。

おどけたり、ふざけたりの肩の凝らない印象ばかりだけど、
スーツを着て颯爽と歩く姿は、ハンサムだったのね、と思い返す。

夢の中なので、三割増しになっていると気づいて、目が覚めた。


彼の奥さんと久しぶりに顔を合わせたのは、同級生の親のお通夜だった。

「どうしてる?気にしてたのよ」

「それが少しずつ良くなってるのよ。
絶対うちに連れてきたいと思ってる。
大変だけどなんとかそうしたいの。
そうじゃないと私、絶対後悔すると思うもの」

「そうだよ。頑張って。応援するからやれるだけ頑張って」

「うん、頑張るよ。頑張る」

二人でこぶしに力を入れて、リズムをとるように両手を上下に振る。

彼は倒れてから、もう一年も最愛の妻の手を握ることなく、
小さなタブレットで声を聞き、見えているかは分からないけど、
20代から連れ添ったその顔を感じるだけなのだ。

二人きりの時間を味わうことすらない。

間に合えば、という注釈だけがつくけれど、
亡くなる時だけは手を握れて、
その顔を撫でて、ようやく涙すら拭ける。

亡くなった後かも知れないけれど。

原因を、今では多くの人が分かっている。

国からの従事者慰労金をはじめ、補助金、交付金、
感染対策向上加算と、病院は儲けることをやめられないのだ。

いつから医療がこんなにひどい、いじめの手段になったんだろう。

芸能界やスポーツ界などの個人的な問題が、
飽きるほどテレビで流され続ける時は、
たいてい裏でひっそりと大きな法案が通っている。

一連の大谷ニュースはお腹いっぱい過ぎて、
今度はなんだ、と思ったら、
4月9日にセキュリティクリアランス制度が衆議院で可決された。

ちゃんと、誰にでも分かる重みのある日本語を使え。





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