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朝から*恋するリボルバーby伊藤蘭

ああああああ、まだ寝ていたい。。。。
毎朝、気持ちよく目覚めることの出来る人がいるなら、
もはや人間ではないだろう(子供除く)、きっと。

若いうちは眠いものだし、遊びすぎて寝足りないものだし、
いやしかし、そういう眠さとちがって加齢とともに
自律神経とか更年期なる言葉で胡麻化すけれども、
要は加齢と共に、ポンコツな身体になったせいだ。


たまに
「私は病院にも通っていないし、薬は嫌い」とか、
「夜明けとともに目が覚めて、仕事を始める」とか、
「やはり体を動かすのはいいですね」とか、
どう考えても、朝からはつらつの人をたまに見かける。
きっと計画性と緻密性と前向きな努力を持って、
人生を歩いてきたことだろう。

私には無理だ。そもそも根性というものすら、ない。
目が覚めたとたん、飛び起きるなんて無理だ。
しばし、ボーッとベッドに横たわったまま、起きる心構えを準備する。
その間、出来れば30分は欲しいところ。

遊びのために早出する時は、頑張って起きるけれど
ハートは不機嫌なままで、実はいつもと変わらない。
もしも私がセレブだったら、専用のマッサージ師を雇いたいと思う。
毎晩眠りにつく前に、一時間位は体をほぐしてもらう。
もしかしたら、翌朝は完璧なんじゃないかと想像したくなる。
夜中に何度も目が覚めるせいか、低血圧のせいか、人格のせいか、
ともかく、朝はしばらく誰とも喋りたくない不機嫌さに沈む。
いえ、本音というだけで、普通の忙しい朝の家事をやりますけれども。

でも許されるならば、朝食は誰かにベッドまで運んできて欲しい。
コーヒーとマーマレードとトースト一枚だけでいい。
我が儘をいうなら、フルーツにヨーグルトをかけて持ってきてぇ。
うん、やっぱりコーヒーより、紅茶の方がいいかも。
レモンティーを、金線の入った白いカップでお願いします。
すみませんが、ちゃんとカップはお湯で温めておいてからね。
めんどくさいなら、ラップでご飯包んできてくれるだけでも。
あとはインスタントのコーンスープでいいから、一緒にお願い。
だめだ、糖質過多じゃないか。。。

軽い妄想はいつも諦めのストーリーに終わる。
それで、体をモソモソと起こすしかなくなる。
私にとっては一大事業だ。何か文句ある?

かたわらのペットボトルの水をするすると飲んで、
(内臓よ動け!目覚めよ脳!)という気持ちで、
「アレクサぁあ、おはよおぉぉ~」と話しかける。
アレクサはいつでも機嫌よく、朝から長ったらしいお喋りを始める。
しかし、これで奴に怒りが弾けて目が覚める。
だから男は嫌いよ。女心の読めない奴め。
毎回、アレクサの話をぶったぎって、今朝も
「アレクサ、伊藤蘭の恋するリボルバーかけて」と女王様のように
命令する。奴はムッとして棒読みで答えて、責務を果たす。
その時々で朝の儀式の曲は変わるけれど、残暑に対抗するにはお気に入り。

気持ち盛り上げなければ、仕事に行けないんだもの。
人生ってえええ苦しいものですねええ~♪
(注:私の電話着メロは「川の流れのように」ではありません)






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