見出し画像

長年のリンダリンダ問題*ザ・ブルーハーツ

修学旅行の時に新幹線の同じ車両で
ブルーハーツに会ったと高校生男子が興奮するように話してくれた。

(リンダリンダか)

ブルーハーツのその曲は衝撃的だ。

男子には特に彼らの信奉者が多い。

セックス・ピストルズを思い出したが、
たとえば【God save the Queen】は少なくとも
神というどこか洗練される気持ちの歌詞から始まるが、
【リンダリンダ】はドブネズミから始まる。

時代はバブルの始まり。

大きな声では言いたくないが、私は恐いものが多い。

ネズミも嫌いなので、ディズニーランドには行ったけれど、
作り物が嫌いだし、ネズミのもとになぜ、
みなが喜んで集まらなければいけないのかと思う。

キャストさんたちは明るくて好きだけど、なんか偽物の世界が気持ち悪い。

あ、言っちゃった。

まあ人それぞれですので。

それに初めてディズニーランドに行った日は、
日航123便の事故があった日なので、ネズミーランドは鬼門になった。

まあひとそれぞれですので。

(リンダリンダってなに?)

リンダリンダ問題は長く心の中にあった。

(なぜ男子は好き?)

セックスピストルズのようなイメージで、叫んで跳ねる。
歌もなんか、上手いのかどうなのか良く分からない。
歌詞はドブネズミが出てくるだけでそれはもうもう。。。

それなのにリンダリンダと歌われると心惹かれる。

リズムかビジュアルか破壊か。

竹内まりやの【リンダ】が好きな理由とは絶対違う。
リンダという名の女性を歌った訳ではないのだ。

ただのノリ?

ドブネズミが、
等身大のその辺にいる普通の我々の例えだと言うことは分かる。

ドブネズミは嫌だけど分かる。

リンダリンダの意味が分からないとしても、
どこまでも跳ねたくなるリズムで全力で頑張れる。

リンダリンダを歌う時は、
この世の精いっぱいの反抗や抑えきれない感情で歌う。

100メートル走を真剣に、フォームがかっこ悪くても走る。

学校の成績が悪くても、それがなんだと叫ぶ。

俺の価値はそうじゃないんだと声を枯らす。

一生懸命走り続ける人は応援される。

純粋な心がキモイ歌詞をかっこよくする。

目標があるんだ。

頑張ってるんだ。

まだ言葉にならない承認欲求と不満を抱えて、
毎日をふてくされないで過ごしている。

俺は俺だ。

分かってほしい。

いや分からなくたっていいんだ。

青春と向き合ってる。

そんな自分をもっともっと自分らしくありたい。

美しさは汚いやつらには分からないんだ。

俺らは底辺で汚くても本当は美しいんだ。

それを俺は知ってる。

知ってることを大きな声で叫びたいんだ。

頑張ってるやつは世の中にたくさんいるんだ。

俺たちはこれから何でも出来るんだー!


、、、って感じですかね。

そんなさまざまな気持ちを込めて歌わないと、
歌うのが下手でも、かっこよく聞こえない。

勇気を振り絞る歌だ。

青春は青い春と書くが、
リンダリンダを歌う時、燃える赤い夏と書いて「せいしゅん」と読む。


花の種じゃなくて、苗を買ってもいいですか?あなたのサポートで世界を美しくすることに頑張ります♡どうぞお楽しみに♡