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笑顔のデメリット

明るく接客するということは、
自分たちサービス業の人間にとって基本中の基本である。
しかし、お客様の中には、落ち込んでいたり、悲しみに沈んでいたり、心配ごとやイライラを抱えたりしながら、旅館を訪れる方も大勢おられるでしょう。
そんな方をお迎えするとき、ただひたすらに「明るく」していてよいものだろうか。

阿川佐和子さんの著作からの抜粋なのですが、山形県かみのやま温泉の旅館の女将さんがお話された内容だそうです。

明るい雰囲気、笑顔、爽やかな姿勢は大事と思います。
挨拶と並んで、コミュニケーションの「いろは」です。
暗くて、ムスッとしてて、マイナスのオーラをまとった人には、できればあんまり関わりたくないです。
なので、なるべく自分がそういう人ではないように用心しています。
ただ、杓子定規に明るい笑顔に固定するのも、また違うのかもしれません。
現実問題、ずーっと笑顔なのは難しいわけですが、そうではなくて、僕の笑顔が相手からすると煩わしいこともあるからです。
笑顔も、押し付けられると迷惑な気がします。
怒り心頭の方を前にして、自分がニッコニコの笑顔なのは論外ですが、相手の様子を見て推しはかる、慮ることの大切さは重要ですよね。
相手に合わせて、はじめて活きるのが笑顔や快活さに感じます。
相手がしょんぼりしていたら、こちらは出力60パーセントくらいの笑顔で応じるとかね。
体調が悪い時に食べるのは、和牛ステーキ定食ごはん大盛りよりも、しっかり煮込んだお粥の方が嬉しいですから。
相手の心情に合わせて、自分の笑顔や明るさや空気感のコントロールができる人、そんな人が心地良い人、印象の良い人なのかもしれませんね。
そこを目指します!



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