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再再出発②(カメのあゆみ/転職小話)

こんにちは、こんばんは。Adamです。ご機嫌いかがですか。
今回は、転職活動中にあった色々を書き綴っていこうと思います。

※これは後編です。前編はこちらをご覧ください。


前回の1社目の件で、完全に意気消沈してしまったぼく。ただ、いつまでも
無職でのらりくらりするわけにはいきません。
そこで、ぼくは“わかものハローワーク”なる機関の門を叩くことに。

わかものハローワークは、39歳以下の就労状況が安定しない若者向けに開かれた就職支援機関で、最初からこっちに来ておけばよかったと後悔。(笑)
一般求人だけでなく、大学生向けの求人も見ることができました。
※大卒3年以内ならば学生向けの求人も見られるとのことでした。

わかものハローワークに行った時には、「クリエイティブ業界じゃないところで考えよう」と心が決まっていました。

前職でも思い知らされたんです。
クリエイティブな仕事は、ほぼ人間の生活はできないって。
自分にはやっぱり向いていないんだって。

経験も知識も微塵もないけれど、一般的な商社で事務とか、そういうお仕事をして生計を立てようかなとか考えていました。
いざ窓口でこれまでの経緯と希望の職種を伝え、職員さんに求人票を山ほど印刷していただきました。でも、どれも全くピンと来ませんでした。

これまで美術とデザインの勉強しかしてこなかった自分にとって、一般的なお仕事はどれも未知の世界。自分がオフィスで顧客の管理してるとか、電話対応してるとか、営業してるとか全くイメージができなかった。
(みんな未知なのは同じです。だけど自分はクリエイティブ業界で働くことを目標に勉強してきた身だったので、あまりイメージが湧かないという意味です。)結局、クリエイティブからは逃れたいわけですが…。


「他に希望の職種とかありますか?なんでも聞くよ」
職員さんにそう言われた時、ぼくは何にも考えずこう口にしていました。

…伝統工芸士とか、職人の求人はありますか。

実は新卒時代、伝統工芸や伝統産業を守る職人にも憧れがありました。
両親にはもちろん反対され、「ちゃんとした仕事に就いてから考えろ」と言われてしまったので諦めていたんです。
もし、チャンスがあるのなら、賭けてみたい。

転職活動をやりながら、というよりかなり昔から気がついていたんです。
ぼくは、手仕事を生業にしたい。ものづくりがしたいと。


検索の結果、見つかったんです。そうして受けた2社目。
応募から約1週間で、ぼくは無事、内定を頂くことができました。

明日からぼくがお世話になるのは、陶芸の窯元。
そこで、釉薬がけと釜で陶器を焼成するお仕事をすることになりました。

明日から、砥部焼の職人になります!

新卒時代に諦めた夢が、思いもよらぬ形で叶ってびっくりです。
お給料は前職に比べて5万円ほどダウンしてしまいますが、お金よりも
ぼくが大事にしたかったのは「自分らしく生きられるか」でした。

AD時代は、常にオフィスも現場もカリカリしていて、とにかく息をするのもしんどいような職場環境の中で仕事をしていました。スーパーマルチタスクを毎日やっていて、本当に心底しんどかった。
でも、次のお仕事は手仕事のものづくり。心を込めて一品一品仕上げることが会社の目的なので、マルチタスクもありません。

「マイペースでいいんです。周りの人のことなんか気にせずに、マイペースに自分らしく働いてね。」
これは面接の時、先方の採用担当の方に言われた言葉です。マイペースが肯定される職場なんて、今まであまり見たことがありませんでした。だって、これまでのぼくの中の常識では、マイペースさは協調性の無さを指す言葉だったから。だから、肩の力を抜いてお仕事ができそうで安心しています。

マイペースに、カメのあゆみで頑張っていこうと思います。


明日からの生活が楽しみすぎて、夜も眠れません。(笑)
これからも時間がある時にnoteは更新しようと思っていますので、ぜひ職人になったAdamの日記も見に来ていただけると幸いでございます。

めっちゃ長くなった…。
ここまで読んでくれたあなたはかなりの猛者です。(笑)

それでは、ありがとうございました。
またね。

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