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#2)飲食店のこれからを考えてみた

図3

 緊急事態宣言が全国一斉に解除された週末、すでに多くの人たちが飲食店の前に列を作っていました。
 本当にみんな、外食の機会を待ちわびていたんだなぁ、と実感!
結構な人たちが店内をにぎやかしていました。
 が、こうした飲食店の中には、従来よりも席数を間引いて再開しているところもあるかもしれません。
 としたら、この行列は従来ならなかった行列(店内に入れてしまっていた人数)という可能性もあります。
 この行列を見ながらぼんやりいろんなことを頭の中に思い浮かべました。
この人たちは何に対してお金を支払おうとしているのかな?と。

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お店が改装しない限りは店内面積は変わりません。
固定費は変更がない中でそれを維持し続けるための運転資金を作っていかないといけない。

客席面積が20坪のお店の場合、今まで1.5席/1坪で席を作っていたら30席。
これをソーシャルディスタンスのために1席/1坪にしたら20席。(従来の6.6割)

30席稼働で2回転させたら60席分の客入りがあったけれど、
20席稼働だと60席分の客入りのために3回転させる必要が出てきます。

30席稼働で2回転させて12000円の売上の場合、2000円/席の売上ですが、
20席稼働で2回転で12000円売上を作るなら、3000円/席となります。

『売り上げ = 客数 × 客単価 × 回転数』
※本来ならこれにリピート率等も考慮されますが一旦度外視

飲食店が継続経営していくための「売り上げ(資金)」を確保するために、少なくともこの3要素を向上させていく、というのが従来からの考え方。せっかくの機会なので、これからは「売り上げ」を作る際に「将来に得られる収益にもつながる財管理」にも視点を置いてこの3要素を考えてみようかな思いました。

■飲食店ってただ食べるだけが存在価値なのかな?

「24時間365日その場所に実店舗があって、少なからぬ人が集まり、一定時間そこに滞在する場所」というとらえ方をしてみたら将来の運営につながる可能性って色々あるんじゃないかと思うんです。

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