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新しいものを受け付けなくなった中で響いたドラマ

コロナが着々と侵略をしている間、私の精神に変化があった。
『新しいものを受け付けられない。』
Netflixをザッピングするだけの時間が長くなっていって、何も観ずに閉じて寝てしまうことが増えていた。
時間だけが過ぎていくような同じ日々の積み重ねが続くと人間こうなるのかと興味深く思うと同時にこりゃ危険だなと思い、ようやく手を付けることができた2作品。これがまあ素晴らしかった。
私の作品選びの勘衰えてなくてよかった。
素晴らしかったついでに、何が自分的によかったのか、何が胸に響いたのかつらつらと書き留めておく。


★セックスエデュケーション

性と向き合うことは自分を知ること・相手を知ること・生きることと死ぬことを知ることなのだと、大事なことなのに誰も教えてくれないし誰も触れてくれない、そこにまっすぐに向き合ったドラマだった。
性交渉をコミュニケーションの1つであるという見方で描いているところはもちろん、子どもにとって親や家族がどういう存在か、育つ環境がどういう影響を与えるのか、自分の性とは何なのか、そういったところも描いていて、まさに教育のドラマで感動した。

たくさんの人が触れているのを見かけたけど、S2でメイヴがエイミーに対してとった行動と言葉が本当に素晴らしかった。
そうだよ、こんなの気にしなくていいとか思うのだめだよね。メイヴみたいに間違っていることをはっきりと言ってくれる友達がいてよかったね。

このドラマを見ながら、こういう大事なことを打ち明けたりできる相手ってなんで自分のことをよく知っている家族や友人じゃなくて、あまり付き合いのないような他人だったりするんだろうなと思ったりした。
人間の心理という面にも目が言ってめちゃくちゃ面白かった。

シーズン3が制作決定しているのでとても楽しみ。
登場人物全員幸せになってくれ…

★愛の不時着

いろんな人がすごくいいと言っているのを見て、天の邪鬼な私はいやそういうのはちょっとと思って避けていたがついに再生ボタンを押してしまった。

結果、めっちゃよかった。
みんなが「リ・ジョンヒョク氏…」ってなるのわかる。口に出して言いたくなる言葉。

話はすごく王道のラブストーリー。
だけど2人の間にある障害が特殊というか、絶妙にいままでにない設定でそこがよかった。単に国が違うだけでなくて、微妙に言語が違い、生死も関係するほどの対立関係があり、暮らしも価値観も違う。そしてその状態が現実であることを視聴者は分かっているからリアリティがある。
よくそこに手を付けたなと1話のときに思った。

ユン・セリがバリバリの敏腕社長ってところもよかった。頭のキレる強い女に憧れが強いので大好き。

個人的にドラマとして観たときの演出の仕方で「好き!」ってなったポイントは、各話エンディング後のおまけ部分。
本編のあるシーンの別視点とか、続きとか、出会う前の過去のシーンとか小出しにしてくるところがツボすぎた。
思えば漫画でもおまけページとか単行本の表紙裏に書かれてる漫画とか好きだった。そういうのを見たのと同じ感覚だった。好き。

しばらくぶりにラブストーリーを観たからか耐性がなくなっていて、ひたすら悶え苦しんで楽しかった。もっとラブストーリーを摂取したい。


2つとも一気見するくらい面白かったけど、好きになったポイントは違うんだなと読み返して思った。セックスエデュケーションは題材の描き方に惹かれた部分が強いけど、愛の不時着はドラマの演出の仕方に惹かれたという感じ。書くと見えてくるもんだな。

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