私を構成する5つのマンガ
ここ数日家にこもってぼーっとしては寝るという猫のような生活が続き、「人間として頭を働かせたい…」と思っていたところにとても素敵なお題があったので嬉々として書いてみました。
①価値観の根幹:カードキャプターさくら
いまの私の価値観に確実に根付いている漫画です。
私の中の「かわいい」は全てここに凝縮されています。魔法、魔法陣、魔法の杖、マスコットキャラクター、手作りのお洋服、お菓子作り、テディベア作りなど。(ジャニーズのライブでペンライトを振ってテンション上がるのは絶対魔法の杖への憧れがあると思っています。ペンライト最高!!)
イラストを描くときにお花を描きがちなのもこの漫画の影響だと思います。のちにこれがミュシャの絵からきていると知ってめちゃくちゃ興味湧いてプラハのミュシャ展まで行ったの懐かしい。
私の心の中に住んでいる憧れの女の子の姿は永遠にさくらちゃんです。強くてかわいくてまっすぐな女の子になりたい。なる。
そして誰かを大切だと思う気持ちに生まれや性別や肩書は関係ないという価値観もこの漫画で築かれたように思います。男も女も男でも女でもないものも人間でないものもそれぞれの「相手を大切に思う気持ち」が等しく描かれています。
当時は何も思わず読んでいたけれど、大人になるにつれていろんな他人の価値観の言葉を見たり聞いたりすると、さくらちゃんの世界がどれだけやさしい世界なのか実感しました。
②異文化への興味:シャーマンキング
おそらく異文化に興味をもった最初の引っかかりがこの漫画です。
どこで?なんで?となるかもしれませんがよくよく読むといろんな場所の人と文化が出てくる出てくる。しかも結構ニッチなところを突いてくる。
歴史の授業でメソポタミア文明をやったときに、ハンムラビ法典作った人がシャマシュであることを知ったときの感動、いまでも忘れません。イタコに興味を持ちすぎて恐山に行ってみたいと言っていた気もします。
いろんな場所の文化の要素が少しずつ盛り込まれているので気になって調べてみると面白いんです。漫画の話と関係ないところでいろんな想像を働かせることもできるし、漫画の中に描かれているモチーフの意味を不意に知ることもあって探究心がめちゃくちゃ疼く漫画です。
③決意の後押し:宇宙兄弟
これは単純に漫画の中のある一言で、あるときの自分の人生を動かされたという感謝があるのでいつも心に秘めています。
「迷ったときは「どっちが楽しいか」で決めなさい」
あらゆる選択肢、その先に起こりうる天国と地獄の可能性、全てに囚われまくる私にとってありがたい魔法の言葉。そして実際に楽しい方向へ動いたので感謝してもしきれない。
大体この言葉を思い出すと
「直感を信じて何が悪いねん??あぁ??」
と心の中の関西ヤンキーが現れます。
他にもたくさんの名言があるので、ぜひ読んでほしいです。
④迷子のときの道標:ご近所物語
何かが見つかるわけでもなんでもないけれど
何がしたいか分からなくなったときに読むと落ち着く漫画です。
やりたいことが明確にあって突き進んでいる人とやりたいことなんてなにもなくて苦しんでいる人の対比がはっきりしているので、自分を客観視できます。ああ、あの時の私は実果子だったな、いまはツトムだな、と重ね合わせて読んでいるうちに不思議と心が落ち着いてくるので随所随所で読むためにベッドの一番取りやすいところに置いています。
服飾専門学校の話なのでお洋服がかわいいのはもちろんですが元祖無敵ピンクの実果子ちゃんのベリーショートヘアがめっちゃかわいいです。
⑤あらゆる好きのかたまり:NARUTO
好きでたまらない要素がつまった私の癖のかたまりです。
私がこの世で一番好きな数の体系は「3」なのですが、とにかくこの「3」の体系がたくさん出てきます。スリーマンセル、伝説の三忍、自来也・長門・ナルトの三師弟など。3だからこそ作れるバランスのよさと絵になる美しさもそうですが、何より関係性の美しさを感じるので大好きです。
また、一族や血継限界という抗えない血の繋がりを憎しみで描いたり、愛で描いたりする部分も好きです。サスケとイタチの闘いと、ナルトの出生の話はなんでリアルタイムで読んでなかったんだと後悔しました。
そして何より過去と現在の繋がりを巧みに描いた物語の構成。終盤のカカシとオビトの闘い・ナルトとサスケの闘いは過去の闘いを彷彿とさせつつ成長した2人の姿とすれ違ってしまった心が闘いの中で擦り合わさっていくという描き方が最高の一言です。
ということで、以上の5つをチョイスしました。
割と「うわめっちゃ私やん」となるくらい自分が浮き彫りになるチョイスになって面白かったです。
最初にいままで読んできた漫画をばーっと出してみたのですが、漫画をたくさん読んできたつもりでそんなに読んでいなかったことに気づいて衝撃でした。20歳超えたあたりから読んでいる数が少ない。
大人になったのか、それともついていけなくなったのか。後者でないことを祈りながら、猫みたいにぼーっとせずに読んでみよう。
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