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私とカメラのおつきあい(4)~初のサブ機~

第4回は、「初のサブ機」をお届けします。
第3回ではHS10を紹介しましたが、このカメラを使用している間にとある小型のカメラが戦力として導入されました。今回はそのお話です。


前回のあらすじ

2008年春にFinePix s6000fdの後継機種として入って来たFinePix HS10。
5軸手ブレ補正と光学30倍ズームと言う驚異の機種だった。
HS10はメインとなる鉄道撮影でも大活躍し、休日には必ず持ち出すほど使用していたカメラであった。とても愛着のある機種だったので、気づいたら2015年まで約7年間使用していたのである。

愛着が湧いたのはs6000fd同様のマニュアルズーム。
このマニュアルズームが後の一眼レフ導入への道を開くこととなった。


初のサブ機

私のカメラに2012年夏、ある機種が新戦力としてやって来た。
それがこちらの機種である。

FinePix F770EXRである。
富士フイルムで独自に開発された「EXR CMOS」を搭載する機種で、有効画素数は1600万画素。メイン機として使用していたHS10(1030万画素)よりも画素数が高かった。
センサーサイズは今となっては珍しい部類に入る1/2型を採用している。(メイン機のHS10は1/2.3型)

このカメラの特徴は、

  • EXR CMOSの採用

  • 光学20倍ズーム

  • RAW撮影可能

まず、「EXR CMOS」の採用について、先ほども取り上げたが富士フイルム独自で開発されたのCMOSセンサーの事である。暗所での高感度撮影におけるノイズを約30%低減するなど、ザラつきを抑えた写真が撮影出来ると言うもの。2011年以降に販売された富士フイルムのデジタルカメラは、大半がこの「EXR CMOS」を採用した機種が多く発表された。もちろんネオ一眼のHS10も後継機種のHS20EXRが発表された。

2番目の「光学20倍ズーム」は、当時のコンパクトデジタルカメラとしてはかなりの高倍率ではないだろうか。それまで高倍率のカメラと言うと一眼ライクなボディを採用するケースが多かったが、2006年に発売されたパナソニックのLUMIX TZシリーズ(DMC-TZ1、当時は光学10倍ズーム)がきっかけなのか、コンパクトサイズでも高倍率ズームを搭載する機種が登場するようになった。つまり、この機種もその影響をもろに受けていると言っても良い。
焦点距離は35mm判換算で25mm~500mm相当である。

3番目の「RAW撮影可能」、これはRAW撮影を既に始めていた私にとっては有難い機能だった。コンパクトデジタルカメラはJPEGしか撮影出来ないものが大半を占めるが、F770EXRは普及価格帯よりかは若干高いぐらいであるもののRAW撮影が可能になっている。RAW撮影出来るカメラは一眼カメラなどの高い製品に限ったものが多い中F770EXRがRAW撮影出来る事を考えると、後に登場する高級コンデジの礎を築きあげていたのかも知れない。

こちらのカメラは2012年にHS10のサブ機として導入したが、2015年にHS10と共に引退。その履歴について詳しくお伝えしよう。

FinePix F770EXRを使用して

こちらの機種の購入に至ったのは、「オフィスの目の前に公園があった事」。
購入当時、私は自宅から東京都江東区まで通勤しており、オフィスが入居しているビルの目の前に「木場公園」と言う広い公園があった。

この公園では、春になると桜、梅雨時期にはあじさい、秋になるともみじなど季節ごとに装いを変えて来る公園だったのだ。つまり、それらの撮影のために用意したカメラと言える。私はこの時点でスマートフォン(当時はXperia acro IS11S)を持っていたが、それよりも更に高画質を求めていたために敢えてカメラを買ったのだ。
メイン機であるHS10はボディが大きいため、バッグに収まらないので収まるものでかつRAW撮影が可能であるカメラを探したところ、F770EXRが該当した。
F770EXRはバッテリーが乾電池式でなく一般的な専用充電池(電池パック)式となっており、このタイプを導入したのはLUMIX FZ5以来となった。

実際に使ってみたところでは、カメラ自体の大きさは小さくなったが、グリップがあるので撮影する分には何の問題も無かった。ファインダーが無い点は仕方あるまいだったが。光学20倍ズームと言う事もあり鉄道撮影にも試しに用いてみたが、撮影は出来るもののファインダーが無いので撮影しづらかった。そのため専らスナップ撮影専用のカメラとして使用。

FinePix F770EXRがもたらしたもの

この機種がもたらしたものと言えば、「サブ機の重要性」。
写真撮影する方はメイン機・サブ機の2台体制で整える事が多く、私もそれをして見たかったのだ。
メイン機とサブ機の使い分けの例として、例えばメイン機が電池切れで撮影出来なくなったとしても、サブ機があれば残りの撮影分をすべてカバー出来ると言うものだったり、メイン機とサブ機で撮影する対象物を分けると言う使い方も出来る。
ちなみに私は後者を選択しており、鉄道撮影などはHS10、スナップ撮影はF770EXRと言う使い分けをしていた。これは今でも通ずる内容である。

この機種もHS10同様結構多く使っていたので、最終的には「FUJIFILM」のロゴが消えかかる等、多用していたことがわかる。

売却前のF770EXR

初めてのサブ機として利用して来たF770EXR、約3年間の活躍ではあったがここまで良く持ちこたえたと言えるだろう。


憧れていた一眼レフ導入!

FinePix HS10、F770EXRの両方を使用して来た私に、いよいよ待望の一眼レフがやって来た。
初めての一眼レフとは・・・?

― 次回へ続く


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